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カスタマーレビュー
ともさん
5つ星のうち4.0
脚本をもう少しよく考えて欲しかった
2024年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全体的には面白かったので星4つですが、脚本について気になってしまったところがいくつかありました。そのため星を一つ減らしてます。
脚本で気になった点について感想を書きます。
1.戦闘機の形状
2.敷島の脱出
3.典子が生きてたこと
4.戦闘機にあっさりついてくるゴジラ
5.最後にゴジラが映った瞬間で続編を感じさせてしまう
6.細胞の化け物と描写されたゴジラ
7.吉岡秀隆さんの声が幼すぎた
8.誰に敬礼してるんですか?
●詳細
1.戦闘機の形状
戦闘機の形状がかっこ悪いし、安定して飛べなさそうです。
あんなアクロバット飛行できるのかな?って純粋に疑問に思ってしまいました。
2.敷島の脱出
敷島は脱出装置で脱出するのですが、脱出の仕方をもうちょっとひねっても良かった気がします。
戦闘機の操縦席で「爆弾の安全装置」としてレバーを説明しています。
そして敷島が脱出した後になって、「実は安全装置の説明もしていた」みたいな映像が流れます。
他の人も書いてますが、私も「爆弾の安全装置」を見たときに「これは本当は脱出装置なんじゃないか」と思って見てたのですが。
脱出した後になって「実は安全装置の説明もしておいた」と言われても「なんだそうかぁ」としか思えません。
ここではそういう脚本ではなく、敷島を生還させるために、本当は脱出装置のレバーなのにそれを「爆弾の安全装置だ」と嘘をついて必ず敷島がこのレバーを引くように仕向けた、という設定にしたほうが、あの整備士が仲間思いでかっこよかったのになぁと残念に思います。
何しろこの整備士は、敷島を戦闘機に乗せる前に「他の奴らも生きて帰りたかったんだ」と言って(だからお前も乗れ)というような意味が冷たいことを言って敷島を半ば無理に戦闘機に乗るよう説得したみたいな描写があるのです。だからそのままではこの整備士は悪い印象で終わってしまう。
だからこそ、「爆弾の安全装置だ、ゴジラにギリギリしか付いたらこれを引け」と言って敷島をだまして脱出装置のスイッチを引かせたという展開にした方が、この整備士も「なんか嫌な奴」で終わらずに済んだはずなんですよね。
2.典子が生きてること
「典子はきっと生きてるだろうな」とすぐ気がついてしまうようなストーリー展開は良くないと思いました。
典子は爆風で吹き飛ばされただけでその後の映像がなく、いつの間にか葬式の場面へとそのまま物語が淡々と進んでしまう。吹き飛ばされた典子について描写があっさり過ぎたので逆に明らかな違和感が残ったため、「これはきっと生きてるでしょ」と逆に思わせてしまうのです。あまりにもあっさり過ぎた描写、これは脚本のミスだと思います。
それに、最後になって、典子の首筋にアザのような模様が残っているのを観客に見せたところも、その見せ方が「次の続編に向けてわざわざ複線を引いてますよ」と言われてるみたいで、これ見よがしであんまり良くなかったです。
アザの見せ方とそのタイミングをもうちょっと工夫した方が良かった気がします。
たとえば典子だけでなく、それ以前の展開の中でだれかに変なアザができて謎として残し、実は典子にもそのアザがあったという展開の方が自然な伏線になったと思うのです。
4.戦闘機にあっさりついてくるゴジラ
敷島が乗った戦闘機がゴジラに対してちょっとちょっかいを出しただけで海上奥深くまで簡単についてきてしまうゴジラ。
ゴジラがあっさりついてきすぎで、ゴジラが間抜けすぎてがっかりでした。
何度も何度もちょっかいを出してかなり苦労してゴジラを引きつけた、というほうが現実感がありました。
5.最後にゴジラが映った瞬間で続編を感じさせてしまう
最後の最後のシーンで、死んだと思われたゴジラの体からブクブクと細胞の再生みたいなものが現れるわけですが、そんな物を見せるその前に、沈みゆくゴジラが映った瞬間で「ああ、再生するんだね」と気づいてしまいます。だから体の細胞をブクブクさせる映像まで出す必要もなかったと思います。
6.細胞の化け物と描写されたゴジラ
そもそもゴジラファンとしては細胞の化け物みたいにして欲しくなかったです。
あれではまるで「ジョジョの奇妙な冒険」の「ディオ・ブランドー(DIO)」をみてるみたい。
ゴジラは強いと言いたいのだろうけど、強すぎはダメな気がします。
あれだけ体が大きくて細胞は死なないとくれば、まだ戦後間もない時代設定で核以外で使えそうな武器もないのに、次回以降どうやってゴジラを倒すんだよって話になります。
ゴジラは核で生まれた怪物なんだから核兵器は使えないはず。
ゴジラをあまり強くしすぎると脚本を書くにも敷居が相当高くなっちゃうんじゃないでしょうか?
いったいどうやって倒すつもりなんでしょうか(そう思わせるのが脚本の狙いなのかもしれませんが)。
7.吉岡秀隆さんの声が幼すぎた
吉岡秀隆さん扮する野田健治が残念。
良い味は出してるようにも見えるのですが、声質が高すぎてなんだか間抜けにしか見えないのです。
配役が合ってなかったんじゃないかって思います。
8.誰に敬礼してるんですか?
ゴジラが青い光線を発散しながら「見た目、倒されたように見えたとき」。
船の上の全員が示し合わせたかのようになんだか急に敬礼を始めます。
この敬礼、いったい誰に対して敬礼したのでしょうか?
敷島さんは生きてるのをみんな知っているのだからあのタイミングで敷島さんに敬礼したとは思えず、じゃぁだれ?まさかゴジラに敬礼したの?って思ってしまいました。
でもゴジラは人間の敵だから敬礼する必要はないですよね。もしゴジラに対しての敬礼だったら過剰演出でしかないと思いました。
以上のように、脚本がなんかおかしいところがあちこちにあるなと思った作品でした。
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商品の詳細
ゴジラ-1.0
神木隆之介
5つ星のうち4.3
4.3/5
3,852 件のグローバル評価
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