カスタマーレビュー

2024年5月22日に日本でレビュー済み
仲間や身内が殺されていく中、臆病で自分だけが生き残ってしまったことによる葛藤との戦いが本作の主軸でしょうか。
残された者は生きている限り戦争が永遠に続いていくという呪縛そのものがゴジラという怪獣に置き換わっているというか、ゴジラ映画ですがどちらかというと戦争映画の色が濃いように思います。

国や家族を守る為に集結した熱い漢たちと最後まで諦めなかった小僧軍団、特攻覚悟で弾薬ごと体当たり攻撃を実行した敷島、今の日本にもこのような人たちは存在しているのでしょうか?
個人的には敷島と典子は生き残らなかった方が綺麗に終わったように感じましたが、これはまだ序章であり続編があるという暗示と受け取りました。
典子には不幸な未来が待っているように思われていまいちスッキリしない終わり方だったりと、映画として細かい部分で言いたいことは多々有るものの、この映画の中のようなことが実際の戦争で行われていたわけであり、先人たちの命によって日本という国やアジア諸国が今もなお存続できているということを忘れてはいけません。
また、アカデミー賞でアジア映画史上初の視覚効果賞を受賞したにも関わらず製作費が15億円以下と歴代受賞作品と比較してかなり低予算で作られたということも付け加えておきます。
本作のような雰囲気の映画は日本人でなければ作れなかったと思います。
ゴジラ映画なのに何だか熱いものを感じました。
文句なしの大作です!
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