カスタマーレビュー

  • 2021年10月5日に日本でレビュー済み
    『サスペンス漫画』の醍醐味。それは身に竦むような『恐怖感』、ピンと張り詰めた『背徳感』、徐々に真相に近づいていく『ドキドキ感』といったところでしょう。勿論、上記に記載したもの全て本作から感じました。その上で『幼馴染の友人×幼馴染の妻』という背徳感が募る恋愛模様を展開しており、この恋愛がどのような形で幕を下ろすのか、全く分かりません。

    舞台となるのは雪国:北海道。主人公:桜庭陽真はサラリーマン。職場環境はかなり劣悪。(『仕事に失敗して土下座』っていつの時代?) そんな主人公には、いつも比較対象にされる優秀な幼馴染:犬飼秀司という人物がいた。学生時代から秀司は成績・容姿・人望・人脈…全てがトップクラス。(何をやっても陽真より上という存在) 就職先も倍率100倍超えの大企業。『秀司の順風満帆な人生を何年も見続けている』傍観者的存在が陽真という人物。

    秀司には高校からずっと彼氏彼女の付き合いをしている『鷲見麗香』という人物がいた。彼女は『主人公の陽真がずっと好きだった人物』。しかし、『秀司』という彼氏がおり、その想いは胸に秘めたものだった。高校卒業・大学への進学を機に秀司と麗香は東京へ二人で暮らすようになったが、陽真が大人になったある日、北海道の地にて麗香と再会する。そして、物語は動き出す。…という感じ。

    個人的にはかなり興味深く面白いと思います。絵も綺麗で、ストーリー自体かなり引き込まれる内容です。『麗香』という人物は見た目は『華奢で美しい女性』ですが、「私」という読者目線では『悪女』。(まんま『悪い女』という雰囲気をたまに醸し出している時がある。下着姿もエロかったし『妖艶』という言葉も似合うと思う) 陽真は『ぐじぐじした性格』という印象を受けますが、『麗香を一人にはしない』という思いは終始一貫しています。ただ、『幼馴染(秀司)の妻』というある種、当然ともいうべき後ろめたい気持ちも持ち合わせているようで、間違いなく『苦労するタイプ』だと思います。(タイトルの『犬と屑』って何を暗喩したものでしょう?…個人的に『犬=陽真』、『屑=麗香?』という感じがしていますが、実際のところはどうしょうね…)

    作品概要に『「今、1番続きが気になる」背徳恋愛サスペンス』と記載がありますが、120%同意します。私も続きが気になって仕方がありません。(『犬と屑』単行本第2巻は2022年1月発売とのこと) 個人的にかなりオススメなサスペンス漫画です。気になった方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
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5つ星のうち4.5
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