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シン・ゴジラ DVD2枚組
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他に注記がない場合、参考価格とは、製造業者、卸売業者、輸入代理店(「製造業者」)などの小売業者以外が設定した、商品のカタログなど印刷物で発表された、または製造業者が小売業者に提示する参考価格・推奨小売価格を意味します。ただし、Amazonが製造・販売するデバイスの参考価格については、他に注記が無い場合、個人のお客様向けに最近相当期間表示されていた価格を意味します(注記の内容を含む参考価格の詳細については、該当する商品詳細ページをご確認ください)。なお、割引率の表示は1%毎に行われており小数点以下は四捨五入しています。
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購入オプションとあわせ買い
フォーマット | 色, ワイドスクリーン, ドルビー |
コントリビュータ | 長谷川博己, 石原さとみ, 竹野内豊 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 59 分 |
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メーカーによる説明
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Amazon限定&早期購入特典付き 4K UHD BD | Amazon限定&早期購入特典付き BD3枚組 | 早期購入特典付き BD2枚組 | 早期購入特典付き DVD | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
4,353
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価格 | — | — | — | — |
Amazon限定特典 | オリジナルスチールケース | オリジナルスチールケース | ||
早期購入特典 | シン・ゴジラ&初代ゴジラ ペアチケットホルダー | シン・ゴジラ&初代ゴジラ ペアチケットホルダー | シン・ゴジラ&初代ゴジラ ペアチケットホルダー | シン・ゴジラ&初代ゴジラ ペアチケットホルダー |
4K Ultra HD Blu-ray | あり | |||
本編DISC | BD | BD | BD | DVD |
特典ディスク | BD | BD | BD | DVD |
スペシャル特典DISC | BD | BD |
商品の説明
現実対虚構。
興行収入80億円超! シリーズ累計観客動員1億人突破!
巨大不明生物との対決を圧倒的リアリティと予測不能高速展開で描ききる!
今観るべき、日本映画の新機軸! !
本編DISC DVD
本編 119分/片面2層/16:9LBシネスコサイズ
音声:(1)日本語3.1chドルビーデジタル
(2)日本語2.0chドルビーデジタル
字幕:(1)日本語字幕
特典DISC DVD
片面1層/分数未定
・プロモーション映像集
・キャンペーン映像集
2枚組トールケース仕様
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 76 g
- EAN : 4988104105059
- 商品モデル番号 : 4988104105059
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン, ドルビー
- 時間 : 1 時間 59 分
- 発売日 : 2017/3/22
- 出演 : 長谷川博己, 竹野内豊, 石原さとみ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B01MXXRMBQ
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 12,714位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 130位日本の特撮映画
- - 185位日本のアクション映画
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いい映画を買いました👍🏻👍🏻👍🏻👍🏻👍🏻
![カスタマー画像](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/G/01/x-locale/common/transparent-pixel._V192234675_.gif)
2024年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴジラ映画作品で、昭和29年公開作品、ゴジラ━1.0、シン、ゴジラの順番で、お気に入り映画作品です!
2024年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴジラシリーズは特にファンということもなかったのですが、この作品は歴代でも別格で初代に引けを取らない魅力があると思います。
初代作品へのオマージュをしっかり残しながら現代の危機管理の描写、大震災の暗喩など多くのメッセージも多く盛り込み、ゴジラの活躍(?)は尺は少なめながら見どころはしっかりあり、エンタメとしても非常に魅力的です。
勿論映画館で見るのが一番ですが、自宅であらためて何度も見返す、永久保存版として1枚持っていて損はない秀作だと思います。
初代作品へのオマージュをしっかり残しながら現代の危機管理の描写、大震災の暗喩など多くのメッセージも多く盛り込み、ゴジラの活躍(?)は尺は少なめながら見どころはしっかりあり、エンタメとしても非常に魅力的です。
勿論映画館で見るのが一番ですが、自宅であらためて何度も見返す、永久保存版として1枚持っていて損はない秀作だと思います。
2024年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勘違いしている人が多いけど、
シン・ゴジラが海外で受けない理由は、派手さや凶暴さが足りないからではない。
シナリオや人間の心理描写が薄っぺらいからだ。
人と人の繋がりや感情変化の描写が手抜きだからウケないのだ。
海外の観客は繊細で、日本人みたいに大雑把じゃない。
怪獣が暴れて、自衛隊の兵器が出れば喜ぶのは子供ぐらいだ。
もともと歴代のシリアス路線のゴジラ作品は、生活を破壊された人々の悔しさや悲しみ、危険を顧みず取材するマスコミ、現場で指揮を執る自衛官、様々な人間の心理が描かれている。
しかしシン・ゴジラでは人間模様の描写が全くない。エキストラが逃げ惑うシーンがオマケ程度にあるだけで、子供を庇う母親も出てこないし、はぐれた家族を探す男も出てこない。負傷者さえ出てこない。
これのどこが大災害をオマージュした作品なのか?
3.11では、津波から命からがら逃げた人、家が濁流に流された人々のリアルな姿がYoutubeやSNSで配信され、世界中の人が心を傷めた。当時のニュースや一般人がスマホで撮影した動画のほうが、遥かに人間の心理を深く抉っている。
たとえこれが政府関係者に焦点を当てた作品だとしても、一般市民の描写が手抜きでは話にならない。助けを待つ人々がいるからこそ、政府省庁や自衛隊組織上層部の責任の大きさが伝わるし、会話にも緊張感が生まれる。
足りないのは市民の描写だけではない。
主人公のひととなりを説明するエピソードも無い。
・内閣官房副長官 矢口蘭堂
・内閣総理大臣補佐官 赤坂秀樹
・米国大統領特使 カヨコ・アン・パタースン
彼らがにどんな過去があり、なぜその役職に就いているのか?
どんな性格でどんな経験があり、どんな長所と短所があるのか?
ゴジラとの戦いを通して何を悩み、何を手に入れるのか?
主要な人物でさえ、内面を全く掘り下げることなく事務的に処理が進んでいく。
これでは誰にも感情移入できないし、先の展開に不安感や期待感を抱いて感情を揺さぶられることもない。
観た人の殆どは、彼ら3人の役割も役名も頭に入っていないだろう。役者である長谷川博己、竹野内豊、石原さとみとしか覚えてないはずだ。その時点で、観る人をストーリーに没入させることができない、学芸会レベルの映画ということになる。
実際、いろいろな人に感想を聞いたが、「石原さとみが~」と言う人はいても、「カヨコが~」などと話す人はいなかった。他の日本映画同様、ただ有名な役者が動いてる姿を楽しむだけのプロモーション作品だ。
そもそも石原さとみ扮するカヨコ・アン・パタースン。
エヴァンゲリオンじゃあるまいし、こんな人がこの現場に現実にいるわけがないだろう。
SF映画は、まず怪獣が暴れているという非現実的な状況を、現実に起こっているかのように観客に錯覚させるのが重要だ。ところがこの作品では、ゴジラ以前に、人間のほうが非現実的な二次元キャラだ。これじゃ話にならない。ストーリーに没入したくても、学芸会を見せられている現実に引き戻される。
酷い演出は石原さとみだけではない。
首相を始め政府要人たちの描写も幼稚すぎる。ワイドショーでしか政治を知らない人が想像したような、何の役に立っているのかわからない老人たち。庵野秀明の幼稚な政治観がよくわかる。
時折登場人物が呟く、皮肉交じりのセリフも庵野の薄っぺらい思想が見え隠れして気持ち悪い。
いったい政治家を何だと思っているのか?
映画序盤、ゴジラが東京湾に現れた時の一般人が驚くセリフも酷い棒読みだった。全体を通して、1回のセリフが異常に長すぎたり、会話の息が合っていなかったり、言い回しが不自然なシーンが多く、そのたびにストーリーへの没入を邪魔される。
庵野秀明はアニメばかり観てるから、不自然さが理解できないのか?
観客の多くは演技力なんて気にしてないから手を抜いたのか?
リアリティが無いだけならまだいい。
いつも素晴らしい演技をする名優たちが、この映画では与えられた台本を間違えずにしゃべっているだけで、個性や人間味が全く引き出せていない。これほど記憶に残らない大杉蓮や國村隼は無い。
自分が出ている作品を見て、いい作品だと胸を張れるキャストは本当にいるのか?
庵野秀明のWikipediaには「人間のエゴや醜さをえぐり出す心理描写、細部にこだわったメカ造型、大胆な映像演出を得意とする。」とある。どの辺が心理描写が得意なのか理解できない。
個人的には、シナリオの平坦さも気になる。
形態変化するゴジラが気持ち悪いと批判されているが、問題は気持ち悪さではない。
形態変化したからなんだというのだ?
なにも感情に訴えてくる展開がないじゃないか。
そもそもこの映画にゴジラは必要なのか?
東日本大震災では、福島第一原発への自衛隊ヘリによる空中からの放水中、突然の水素ガス爆発。
国民を不安と絶望を与えた。現実の災害でさえ予測できないトラブルに見舞われるのに、ゴジラはあっさり無力化に成功してしまう。
本来、一筋縄ではいかない人知を超えたタフさを発揮するのがコジラのはずだ。
竹野内豊も石原さとみも徹夜で体力を消耗した様子も無い。
重責から解放された達成感も見えない。
エンディングの二人の会話も、まるで意識高い系サラリーマン並に薄っぺらい。
一体何を感じ取れば良いのか全く分からない。
「お疲れさまでした」と言えばいいのか?
もちろん歴代ゴジラにはもっとチープな作品も沢山ある。
しかし、だからといってこの作品が良いことにならない。
日本のSF映画の代表作として評価していいレベルではなく、「いつものヤツ」でしかない。
むしろ日本映画の悪い部分を全部詰め込んだ映画だ。
日本では監督やキャストが豪華で、宣伝や広告にカネをかければ、内容が浅くてもウケる。セリフも演出もストーリーも、もっと詰めることができるのに「こんな風に撮っておけば観客動員できるでしょ?」という意識の低さが日本には蔓延している。
シン・ゴジラも例外ではなく、製作費13億円かけた作品にしてはあまりにも手抜き。中身スカスカ。これで合格点を与えていたら、どんどん韓国にも中国にも置いて行かれる。
実際、TBSが海外進出を目指して制作した『VIVANT』は海外で大コケ。
回収できないほどの大赤字になった。
海外の映画やドラマは人間の心理描写も遥かに繊細だし、脚本も照明も音響も手抜きが無い。重厚で質の高い作品を観て目が肥えている海外の人々に、VIVANTみたいな安っぽいドラマがウケるわけが無い。
プリズンブレイク、ブレイキングバッド、イカゲーム、ペーパーハウスコリアなど見て、俳優のプロモーション作品ばかり作っている自分たちが恥ずかしいと思わないのだろうか?
海外ロケや俳優や爆発にいくら金をかけても、中身がダメなら意味が無いとわからないのだろうか。
昔は日本にも海外で評価される作品は多かった。
例えば日本を代表する映画監督である黒澤明は、リアリティを追求した深い人間性の探求と、強烈な映像美で、観る者を引き込み、世界中の映画ファンやクリエイターに影響を与えた。
しかし、近年の日本映画は、俳優やプロモーションにカネをかけたミーハー層向けの映画ばかり。期待を超える新しい作品を生み出そうとするクリエイターはほとんどいない。
人気漫画が原作だったり、製作費がかかっていていたり、プロモーションされている超大作ほど、内容は酷くなる一方だ。
映画を総合芸術として作品の完成度を追求するのは低予算の映画ばかりだ。金をかけた超大作ほど、観客動員数ばかり気にして内容がくだらない。こんなバカな話があるだろうか?
確かに観客動員数を増やすには、クオリティなんて要らない。映画ファンよりも芸能人のファンを集めたほうが早い。
しかしだからといって、こんな酷い作品ばかり見せられているから、観る人のレベルはますます低くなる。観る人のレベルが低くなれば、クリエイターの意識も低くなる。
もっと真面目に映画を撮ろうと思ったら、シン・ゴジラの出来でOKを出すわけがない。素人目にもわかる明らかな手抜き映画だ。
日本人がモノ作りが丁寧だなんてのは昔のこと。
海外のプロの世界は、映像表現も何もかも日本人より遥かに丁寧で斬新だ。映画やドラマだけでなく、日本のお家芸であったアニメやゲームでさえ、海外に抜かれ始めている。
13億円も欠けているんだよ?ひとりでも棒読みの役者がいたらたとえエキストラでも治るまで取り直すのが当たり前だろ。全員棒読みでどうすんだよ。
明らかに改善点がたくさんあるのに、全く批判せずに良い所だけ観てヨイショしていたら、ずっとこの悪循環が続くことになる。
シン・ゴジラが海外で受けない理由は、派手さや凶暴さが足りないからではない。
シナリオや人間の心理描写が薄っぺらいからだ。
人と人の繋がりや感情変化の描写が手抜きだからウケないのだ。
海外の観客は繊細で、日本人みたいに大雑把じゃない。
怪獣が暴れて、自衛隊の兵器が出れば喜ぶのは子供ぐらいだ。
もともと歴代のシリアス路線のゴジラ作品は、生活を破壊された人々の悔しさや悲しみ、危険を顧みず取材するマスコミ、現場で指揮を執る自衛官、様々な人間の心理が描かれている。
しかしシン・ゴジラでは人間模様の描写が全くない。エキストラが逃げ惑うシーンがオマケ程度にあるだけで、子供を庇う母親も出てこないし、はぐれた家族を探す男も出てこない。負傷者さえ出てこない。
これのどこが大災害をオマージュした作品なのか?
3.11では、津波から命からがら逃げた人、家が濁流に流された人々のリアルな姿がYoutubeやSNSで配信され、世界中の人が心を傷めた。当時のニュースや一般人がスマホで撮影した動画のほうが、遥かに人間の心理を深く抉っている。
たとえこれが政府関係者に焦点を当てた作品だとしても、一般市民の描写が手抜きでは話にならない。助けを待つ人々がいるからこそ、政府省庁や自衛隊組織上層部の責任の大きさが伝わるし、会話にも緊張感が生まれる。
足りないのは市民の描写だけではない。
主人公のひととなりを説明するエピソードも無い。
・内閣官房副長官 矢口蘭堂
・内閣総理大臣補佐官 赤坂秀樹
・米国大統領特使 カヨコ・アン・パタースン
彼らがにどんな過去があり、なぜその役職に就いているのか?
どんな性格でどんな経験があり、どんな長所と短所があるのか?
ゴジラとの戦いを通して何を悩み、何を手に入れるのか?
主要な人物でさえ、内面を全く掘り下げることなく事務的に処理が進んでいく。
これでは誰にも感情移入できないし、先の展開に不安感や期待感を抱いて感情を揺さぶられることもない。
観た人の殆どは、彼ら3人の役割も役名も頭に入っていないだろう。役者である長谷川博己、竹野内豊、石原さとみとしか覚えてないはずだ。その時点で、観る人をストーリーに没入させることができない、学芸会レベルの映画ということになる。
実際、いろいろな人に感想を聞いたが、「石原さとみが~」と言う人はいても、「カヨコが~」などと話す人はいなかった。他の日本映画同様、ただ有名な役者が動いてる姿を楽しむだけのプロモーション作品だ。
そもそも石原さとみ扮するカヨコ・アン・パタースン。
エヴァンゲリオンじゃあるまいし、こんな人がこの現場に現実にいるわけがないだろう。
SF映画は、まず怪獣が暴れているという非現実的な状況を、現実に起こっているかのように観客に錯覚させるのが重要だ。ところがこの作品では、ゴジラ以前に、人間のほうが非現実的な二次元キャラだ。これじゃ話にならない。ストーリーに没入したくても、学芸会を見せられている現実に引き戻される。
酷い演出は石原さとみだけではない。
首相を始め政府要人たちの描写も幼稚すぎる。ワイドショーでしか政治を知らない人が想像したような、何の役に立っているのかわからない老人たち。庵野秀明の幼稚な政治観がよくわかる。
時折登場人物が呟く、皮肉交じりのセリフも庵野の薄っぺらい思想が見え隠れして気持ち悪い。
いったい政治家を何だと思っているのか?
映画序盤、ゴジラが東京湾に現れた時の一般人が驚くセリフも酷い棒読みだった。全体を通して、1回のセリフが異常に長すぎたり、会話の息が合っていなかったり、言い回しが不自然なシーンが多く、そのたびにストーリーへの没入を邪魔される。
庵野秀明はアニメばかり観てるから、不自然さが理解できないのか?
観客の多くは演技力なんて気にしてないから手を抜いたのか?
リアリティが無いだけならまだいい。
いつも素晴らしい演技をする名優たちが、この映画では与えられた台本を間違えずにしゃべっているだけで、個性や人間味が全く引き出せていない。これほど記憶に残らない大杉蓮や國村隼は無い。
自分が出ている作品を見て、いい作品だと胸を張れるキャストは本当にいるのか?
庵野秀明のWikipediaには「人間のエゴや醜さをえぐり出す心理描写、細部にこだわったメカ造型、大胆な映像演出を得意とする。」とある。どの辺が心理描写が得意なのか理解できない。
個人的には、シナリオの平坦さも気になる。
形態変化するゴジラが気持ち悪いと批判されているが、問題は気持ち悪さではない。
形態変化したからなんだというのだ?
なにも感情に訴えてくる展開がないじゃないか。
そもそもこの映画にゴジラは必要なのか?
東日本大震災では、福島第一原発への自衛隊ヘリによる空中からの放水中、突然の水素ガス爆発。
国民を不安と絶望を与えた。現実の災害でさえ予測できないトラブルに見舞われるのに、ゴジラはあっさり無力化に成功してしまう。
本来、一筋縄ではいかない人知を超えたタフさを発揮するのがコジラのはずだ。
竹野内豊も石原さとみも徹夜で体力を消耗した様子も無い。
重責から解放された達成感も見えない。
エンディングの二人の会話も、まるで意識高い系サラリーマン並に薄っぺらい。
一体何を感じ取れば良いのか全く分からない。
「お疲れさまでした」と言えばいいのか?
もちろん歴代ゴジラにはもっとチープな作品も沢山ある。
しかし、だからといってこの作品が良いことにならない。
日本のSF映画の代表作として評価していいレベルではなく、「いつものヤツ」でしかない。
むしろ日本映画の悪い部分を全部詰め込んだ映画だ。
日本では監督やキャストが豪華で、宣伝や広告にカネをかければ、内容が浅くてもウケる。セリフも演出もストーリーも、もっと詰めることができるのに「こんな風に撮っておけば観客動員できるでしょ?」という意識の低さが日本には蔓延している。
シン・ゴジラも例外ではなく、製作費13億円かけた作品にしてはあまりにも手抜き。中身スカスカ。これで合格点を与えていたら、どんどん韓国にも中国にも置いて行かれる。
実際、TBSが海外進出を目指して制作した『VIVANT』は海外で大コケ。
回収できないほどの大赤字になった。
海外の映画やドラマは人間の心理描写も遥かに繊細だし、脚本も照明も音響も手抜きが無い。重厚で質の高い作品を観て目が肥えている海外の人々に、VIVANTみたいな安っぽいドラマがウケるわけが無い。
プリズンブレイク、ブレイキングバッド、イカゲーム、ペーパーハウスコリアなど見て、俳優のプロモーション作品ばかり作っている自分たちが恥ずかしいと思わないのだろうか?
海外ロケや俳優や爆発にいくら金をかけても、中身がダメなら意味が無いとわからないのだろうか。
昔は日本にも海外で評価される作品は多かった。
例えば日本を代表する映画監督である黒澤明は、リアリティを追求した深い人間性の探求と、強烈な映像美で、観る者を引き込み、世界中の映画ファンやクリエイターに影響を与えた。
しかし、近年の日本映画は、俳優やプロモーションにカネをかけたミーハー層向けの映画ばかり。期待を超える新しい作品を生み出そうとするクリエイターはほとんどいない。
人気漫画が原作だったり、製作費がかかっていていたり、プロモーションされている超大作ほど、内容は酷くなる一方だ。
映画を総合芸術として作品の完成度を追求するのは低予算の映画ばかりだ。金をかけた超大作ほど、観客動員数ばかり気にして内容がくだらない。こんなバカな話があるだろうか?
確かに観客動員数を増やすには、クオリティなんて要らない。映画ファンよりも芸能人のファンを集めたほうが早い。
しかしだからといって、こんな酷い作品ばかり見せられているから、観る人のレベルはますます低くなる。観る人のレベルが低くなれば、クリエイターの意識も低くなる。
もっと真面目に映画を撮ろうと思ったら、シン・ゴジラの出来でOKを出すわけがない。素人目にもわかる明らかな手抜き映画だ。
日本人がモノ作りが丁寧だなんてのは昔のこと。
海外のプロの世界は、映像表現も何もかも日本人より遥かに丁寧で斬新だ。映画やドラマだけでなく、日本のお家芸であったアニメやゲームでさえ、海外に抜かれ始めている。
13億円も欠けているんだよ?ひとりでも棒読みの役者がいたらたとえエキストラでも治るまで取り直すのが当たり前だろ。全員棒読みでどうすんだよ。
明らかに改善点がたくさんあるのに、全く批判せずに良い所だけ観てヨイショしていたら、ずっとこの悪循環が続くことになる。
2024年5月21日に日本でレビュー済み
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昭和のゴジラ対〇〇や平成のゴジラVS〇〇シリーズでは希薄になっていたゴジラの恐怖を描いた作品
怪獣プロレスはそれはそれで面白いんですけどねw
これは原点のゴジラの怖さを現代版として良いリブート作品だと思いました。
以下ネタバレ含む
現代にゴジラが出たら日本という国はどう対処するのか。
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)
まさにそのコンセプト通り、現実的にゴジラという災害に立ち向かう日本。
有識者を集めて現状把握、会議を開き対策を練り、国民に説明し、避難やゴジラへの攻撃を自衛隊が対応。
ゴジラの破壊描写!小難しい会議!大迫力の戦闘シーン!小難しい会議!大迫力の戦闘シーン!とメリハリが良く、中弛みする所がない。
今作のゴジラは、人や人工物に対して敵意を持って襲いかかることはないが、それでも甚大な被害を出し、ゴジラにとって有効な攻撃をしてきた物に対して反撃(ゴジラサイズなので当然被害は甚大)するという行動から機械的、無生物的な印象を受けます。
災害のメタファーとしてゴジラを描くとこうなるのかと唸らされました。
災害に対して官民一体で立ち向かい、事態を収束まで持っていく様は心地よく、見終わって心地良い気分になりました。
オススメです。
怪獣プロレスはそれはそれで面白いんですけどねw
これは原点のゴジラの怖さを現代版として良いリブート作品だと思いました。
以下ネタバレ含む
現代にゴジラが出たら日本という国はどう対処するのか。
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)
まさにそのコンセプト通り、現実的にゴジラという災害に立ち向かう日本。
有識者を集めて現状把握、会議を開き対策を練り、国民に説明し、避難やゴジラへの攻撃を自衛隊が対応。
ゴジラの破壊描写!小難しい会議!大迫力の戦闘シーン!小難しい会議!大迫力の戦闘シーン!とメリハリが良く、中弛みする所がない。
今作のゴジラは、人や人工物に対して敵意を持って襲いかかることはないが、それでも甚大な被害を出し、ゴジラにとって有効な攻撃をしてきた物に対して反撃(ゴジラサイズなので当然被害は甚大)するという行動から機械的、無生物的な印象を受けます。
災害のメタファーとしてゴジラを描くとこうなるのかと唸らされました。
災害に対して官民一体で立ち向かい、事態を収束まで持っていく様は心地よく、見終わって心地良い気分になりました。
オススメです。
2024年5月7日に日本でレビュー済み
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ゴジラ-1.0を見るために、1954年制作の「ゴジラ」第一作と本作を見ました。
その他にも、方向性として子供向けになったと思われる、いわゆる「怪獣映画」としての「ゴジラ」作品多数やハリウッドでリメイクされた「godzilla」作品もいくつかみています。
で、感想ですが、この作品は「新」ゴジラとして素晴らしかったと、私は感じています。
第1作目の「ゴジラ」に、勝るとも劣らない傑作であると思っています。
そもそも私にとって「ゴジラ」映画とは何か?を申し上げないと、どうしてそう思うのかを説明できないと考えますので書きます。
私にとって「ゴジラ」映画とは、「ゴジラを描いた映画」ではなく、「ゴジラ」という正体不明な存在の出現によって顕わになる「日本」や「日本人」を描き出した映画だ!っという認識です。
だから、第1作目の「ゴジラ」は、1954年当時の「日本」と「日本人」とを(作品から想像するしかないとは言え)「実感」を伴って鑑賞者に感じとらせることに成功していると感じ、「傑作だ!」と1954年製作「ゴジラ」のレビューで申し上げました。
そして残念ながら、「ゴジラ-1.0」は、舞台となっている時代の日本や日本人とはほど遠い、また制作時点である現在の日本や日本人すら表現できていない、むしろ「架空の世界の中の架空の日本や日本人」しか見えてこない、残念な「怪獣映画」という評価になってしまいます(私、個人的に、ですが…)。
その点で言えば、この「シン・ゴジラ」は、今、現在の日本と日本人とを、「ゴジラ」という正体不明の圧倒的存在の出現を描くことによって、反射的かつ鮮烈に描き出すことに成功していると感じられ、まさに「新」ゴジラであると感じます。
しかも単なる第1作のリメイクではなく、「「新」または「真」ゴジラであったなぁ」という感慨を、しみじみと感じさせられました。
第1作目の「ゴジラ」では、直接的に表現されては「いない」ものの、国家として壊滅的状況を招いた当時の「日本政府」に対する批判や、現実的直接的「敵」であった「彼の国」への憎悪・復讐心などなどを、見るものがヒリヒリと感じさせられるように作ってあると私には感じられます。
なので「この作品を当時に見た人々は…」などと「私が」感じてしまうわけです。
菅井きんさん(たぶん)の演じた女性記者の「ばぁかものぉッ!」という「一喝に」爽快感を感じたりしてしまいますし、「ちくしょー!畜生!」という具体的な言葉にならない怒りも、「ヒリヒリと」胸に迫って来てしまったりします。
と、同様に、この「シン・ゴジラ」においても、ウダウダと小田原評定よろしく会議を繰り返し、一般国民・民間人への被害が拡大して行くのを知りつつ何の対策もとれず、それでいながら「最善を尽くした」とか「想定外過ぎるのだから仕方ないだろッ!」と述べるような為政者に対する批判が、「無言の合掌」を通して行われているかのように「ジンワリと、静かに」伝わって来てしまったり致します。
また「自衛隊の武器を、国民に向けることはできないッ!」とか「礼は要りません。仕事ですから…。」など、随所にリーダーたる者の覚悟や矜恃を見せてくれるセリフなどが散りばめられているのも、「現実にはそうではない(かもしれない)」政府に対する暗黙の批判を感じたりします。
その他に、「今」のゴジラ映画であるならば、「ゴジラとは何者か?」に迫ることが当然だろうと思われ、そしてその通りに「ゴジラという存在」について科学的生物学的な仮説をたて、エビデンスを探し、合理的な推論を積み重ねた上で、文字通りの「最善」を尽くそうとする者達の姿にも、「プロジェクトX」を思わせるようなドキドキと感動を覚えたり致します。
この国を「経済大国」たらしめた先人達は、間違いなくそうしてきたし、ましてや「祖国の興廃が「この一戦」に懸かっている」のですから、尚更です。
「俺たちは、まだ、やれるのかもしれない」そう考えさせてくれるこの作品に感激してしまいます。
また、「彼の国」と「我が国」の関係についても同じように、劇的ではあるものの、ヒリヒリするようなスリリングな政治的駆け引き(もちろん「言いなり」に近い中での精一杯ではありますが…)がされているのが見られたり、軍事的な面からも「彼の(かの)能力が不明すぎる。我(われ)の全力を投入する準備が必要」のようなセリフも飛び出して、現実をしっかり見据えた上で、思考・対応しようとする態度を感じさせられもし、「もしかしたら、この国、まだ、やれるのか…?」という微かな希望を感じさせて貰えるのも嬉しく感じます。
そうしたセリフや態度は、主に主演の長谷川博己さんに多く感じられ、その力演・熱演も素晴らしいです。
反面、「ゴジラが気持ち悪かった」とか「ゴジラがモソモソ動いているだけ」で、「つまらない」というご意見も読みましたが、私としてはむしろ「それが良かった」と思っています。
そもそもゴジラが当初気持ち悪い姿をしているのは、この「シン・ゴジラ」における「ゴジラの正体」に迫った結果ですし、ゴジラとはそもそも、派手に暴れ回ったりせずモソモソ動くだけでも「大惨事」を引き起こす、むしろ「(大規模ではあるが)自然災害」を思わせる存在です。
そう言う意味で、この「シン・ゴジラ」におけるゴジラの「新」または「真」解釈は、実に興味深く面白いものですし、現実的でよく考え抜かれていたと、私は思います。
終戦直後に制作された「ゴジラ」第1作に似て、この「シン・ゴジラ」は2011年3月の東日本大震災とそれに伴う原発事故の直後(5年後?)に公開されています。
大都会東京がゴジラによって火の海となり、その火の海となった都会が夜を迎えた時に、その夜景の中に浮かび上がるゴジラの「怖ろしい姿」を映しつつ、その惨状を伝えるニュースの声が虚しく響く様子を見て、あなたには、どんな感情が胸に湧き、何を思い出させられるでしょう?
この時のゴジラの姿を、まるでエヴァのように見せているのも印象的ではありましたが、この時の「ゴジラ」の姿は(私的には)恐かったです。鳥肌が立ちました。「畏れ」を感じないわけに行かなかった。
「ゴジラ」第一作で終戦直後の人々の「畏れ」「悔恨」「屈辱」などを、「私」が察せさせられたのと同じように、将来(何十年も先に)、この映画を見た人々が、この直前に大震災があったことや、その時に私たちが感じた「屈辱感」や「畏れ」に思いを至らせてくれるだろうか?などと考えたりしてしまいます。
そうですね、ヘリコプターが偶然にも撃墜されてしまった時点で、この映画の中の日本の姿は、恐らくは、終戦直後に人々が感じていたであろう「完膚なきまでの敗北感」と、思わず「私が」悔しく感じてしまったほどの屈辱感とを、徹底的にリアルに、実感させるものとして表現されていたと思われ、敗戦や大震災を経験していない未来の観客にさえ、きっとそれを感じさせるのではないか?と思えてしまい、妙な感じもしますが、「見事!」と言わざるを得ないです。
いや、書きたいことを事前に頭の中でまとめてから、この文章を書き始めたつもりでしたが、むしろ感情が吹き出してきてしまい、とりとめのない文章になってしまったかもしれませんね。ごめんなさい。
ま、そんなわけで、この「シン・ゴジラ」は、ゴジラ映画としても、ディザスターパニック映画としても、一流の、傑作と呼ぶべき作品だッ!っというのが、私の感想です。
よろしければこの機会に、是非ともご覧下さい。お勧めいたします。
その他にも、方向性として子供向けになったと思われる、いわゆる「怪獣映画」としての「ゴジラ」作品多数やハリウッドでリメイクされた「godzilla」作品もいくつかみています。
で、感想ですが、この作品は「新」ゴジラとして素晴らしかったと、私は感じています。
第1作目の「ゴジラ」に、勝るとも劣らない傑作であると思っています。
そもそも私にとって「ゴジラ」映画とは何か?を申し上げないと、どうしてそう思うのかを説明できないと考えますので書きます。
私にとって「ゴジラ」映画とは、「ゴジラを描いた映画」ではなく、「ゴジラ」という正体不明な存在の出現によって顕わになる「日本」や「日本人」を描き出した映画だ!っという認識です。
だから、第1作目の「ゴジラ」は、1954年当時の「日本」と「日本人」とを(作品から想像するしかないとは言え)「実感」を伴って鑑賞者に感じとらせることに成功していると感じ、「傑作だ!」と1954年製作「ゴジラ」のレビューで申し上げました。
そして残念ながら、「ゴジラ-1.0」は、舞台となっている時代の日本や日本人とはほど遠い、また制作時点である現在の日本や日本人すら表現できていない、むしろ「架空の世界の中の架空の日本や日本人」しか見えてこない、残念な「怪獣映画」という評価になってしまいます(私、個人的に、ですが…)。
その点で言えば、この「シン・ゴジラ」は、今、現在の日本と日本人とを、「ゴジラ」という正体不明の圧倒的存在の出現を描くことによって、反射的かつ鮮烈に描き出すことに成功していると感じられ、まさに「新」ゴジラであると感じます。
しかも単なる第1作のリメイクではなく、「「新」または「真」ゴジラであったなぁ」という感慨を、しみじみと感じさせられました。
第1作目の「ゴジラ」では、直接的に表現されては「いない」ものの、国家として壊滅的状況を招いた当時の「日本政府」に対する批判や、現実的直接的「敵」であった「彼の国」への憎悪・復讐心などなどを、見るものがヒリヒリと感じさせられるように作ってあると私には感じられます。
なので「この作品を当時に見た人々は…」などと「私が」感じてしまうわけです。
菅井きんさん(たぶん)の演じた女性記者の「ばぁかものぉッ!」という「一喝に」爽快感を感じたりしてしまいますし、「ちくしょー!畜生!」という具体的な言葉にならない怒りも、「ヒリヒリと」胸に迫って来てしまったりします。
と、同様に、この「シン・ゴジラ」においても、ウダウダと小田原評定よろしく会議を繰り返し、一般国民・民間人への被害が拡大して行くのを知りつつ何の対策もとれず、それでいながら「最善を尽くした」とか「想定外過ぎるのだから仕方ないだろッ!」と述べるような為政者に対する批判が、「無言の合掌」を通して行われているかのように「ジンワリと、静かに」伝わって来てしまったり致します。
また「自衛隊の武器を、国民に向けることはできないッ!」とか「礼は要りません。仕事ですから…。」など、随所にリーダーたる者の覚悟や矜恃を見せてくれるセリフなどが散りばめられているのも、「現実にはそうではない(かもしれない)」政府に対する暗黙の批判を感じたりします。
その他に、「今」のゴジラ映画であるならば、「ゴジラとは何者か?」に迫ることが当然だろうと思われ、そしてその通りに「ゴジラという存在」について科学的生物学的な仮説をたて、エビデンスを探し、合理的な推論を積み重ねた上で、文字通りの「最善」を尽くそうとする者達の姿にも、「プロジェクトX」を思わせるようなドキドキと感動を覚えたり致します。
この国を「経済大国」たらしめた先人達は、間違いなくそうしてきたし、ましてや「祖国の興廃が「この一戦」に懸かっている」のですから、尚更です。
「俺たちは、まだ、やれるのかもしれない」そう考えさせてくれるこの作品に感激してしまいます。
また、「彼の国」と「我が国」の関係についても同じように、劇的ではあるものの、ヒリヒリするようなスリリングな政治的駆け引き(もちろん「言いなり」に近い中での精一杯ではありますが…)がされているのが見られたり、軍事的な面からも「彼の(かの)能力が不明すぎる。我(われ)の全力を投入する準備が必要」のようなセリフも飛び出して、現実をしっかり見据えた上で、思考・対応しようとする態度を感じさせられもし、「もしかしたら、この国、まだ、やれるのか…?」という微かな希望を感じさせて貰えるのも嬉しく感じます。
そうしたセリフや態度は、主に主演の長谷川博己さんに多く感じられ、その力演・熱演も素晴らしいです。
反面、「ゴジラが気持ち悪かった」とか「ゴジラがモソモソ動いているだけ」で、「つまらない」というご意見も読みましたが、私としてはむしろ「それが良かった」と思っています。
そもそもゴジラが当初気持ち悪い姿をしているのは、この「シン・ゴジラ」における「ゴジラの正体」に迫った結果ですし、ゴジラとはそもそも、派手に暴れ回ったりせずモソモソ動くだけでも「大惨事」を引き起こす、むしろ「(大規模ではあるが)自然災害」を思わせる存在です。
そう言う意味で、この「シン・ゴジラ」におけるゴジラの「新」または「真」解釈は、実に興味深く面白いものですし、現実的でよく考え抜かれていたと、私は思います。
終戦直後に制作された「ゴジラ」第1作に似て、この「シン・ゴジラ」は2011年3月の東日本大震災とそれに伴う原発事故の直後(5年後?)に公開されています。
大都会東京がゴジラによって火の海となり、その火の海となった都会が夜を迎えた時に、その夜景の中に浮かび上がるゴジラの「怖ろしい姿」を映しつつ、その惨状を伝えるニュースの声が虚しく響く様子を見て、あなたには、どんな感情が胸に湧き、何を思い出させられるでしょう?
この時のゴジラの姿を、まるでエヴァのように見せているのも印象的ではありましたが、この時の「ゴジラ」の姿は(私的には)恐かったです。鳥肌が立ちました。「畏れ」を感じないわけに行かなかった。
「ゴジラ」第一作で終戦直後の人々の「畏れ」「悔恨」「屈辱」などを、「私」が察せさせられたのと同じように、将来(何十年も先に)、この映画を見た人々が、この直前に大震災があったことや、その時に私たちが感じた「屈辱感」や「畏れ」に思いを至らせてくれるだろうか?などと考えたりしてしまいます。
そうですね、ヘリコプターが偶然にも撃墜されてしまった時点で、この映画の中の日本の姿は、恐らくは、終戦直後に人々が感じていたであろう「完膚なきまでの敗北感」と、思わず「私が」悔しく感じてしまったほどの屈辱感とを、徹底的にリアルに、実感させるものとして表現されていたと思われ、敗戦や大震災を経験していない未来の観客にさえ、きっとそれを感じさせるのではないか?と思えてしまい、妙な感じもしますが、「見事!」と言わざるを得ないです。
いや、書きたいことを事前に頭の中でまとめてから、この文章を書き始めたつもりでしたが、むしろ感情が吹き出してきてしまい、とりとめのない文章になってしまったかもしれませんね。ごめんなさい。
ま、そんなわけで、この「シン・ゴジラ」は、ゴジラ映画としても、ディザスターパニック映画としても、一流の、傑作と呼ぶべき作品だッ!っというのが、私の感想です。
よろしければこの機会に、是非ともご覧下さい。お勧めいたします。
他の国からのトップレビュー
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Holli
5つ星のうち5.0
I love it, but....
2017年5月5日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
I saw this movie on fire stick with subtitles and it was great. Yet I bought this and found out there's no subtitled version in the collection. love the movie but NO subtitles.
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Amazon Customer
5つ星のうち5.0
It's truly nice!
2017年4月1日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
The item is really good, thanks to japnan premeir shop! It is really good delivery, nothing negative, the product is good and the delivery is perfect on time. Wonderful!!!
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keith davis
5つ星のうち4.0
Monster island bubbs
2017年4月7日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Im fortunate to have a copy on dvd with enflish subs,,pic qualiyis fair at best,however the audio is freakin A, i ordwr this blu ray as a keep sake until amerixan version blu ray is available,Godzilla 2016 is AWESOME IN ANY FORMAT,ROCK ON! (Update >as of May 10 '17....the menu screen is VERY EASY To navigate though it's all japanese,after seeing this a couple times on DVD with subs.. the Japanese Lang doesn't even matter anymore we know the story line,but we watch for SPECIAL EFFECTS,after all it's the 1st G flick from TOHO in over 10 yrs,Final Wars just had way too much going on,but we watch anyway because we love 💞the BIG G👍😉😁
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Guest 1
5つ星のうち5.0
As good as the 2014 Godzilla movie out of America was
2017年9月28日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
As good as the 2014 Godzilla movie out of America was, no one can portray the King of the Monsters like Toho.
![](https://images-eu.ssl-images-amazon.com/images/S/amazon-avatars-global/default._CR0,0,1024,1024_SX48_.png)
Ryan Neal Johnson
5つ星のうち5.0
Five Stars
2017年5月24日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
MY NUMBER ONE FAVORITE LIVE ACTION JAPANESE GODZILLA MOVIE.