錦織、一時は引退よぎったと明かす 激闘制し全豪OP初戦突破
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【1月13日 AFP】12日に行われた全豪オープンテニスで、激戦の末に男子シングルス1回戦を突破した錦織圭が、長期にわたるけがとの闘いで引退を考えかけたこともあったが、全豪オープンでもう一度プレーしたいという思いに支えられたと明かした。
35歳の錦織は、チアゴ・モンテイロ(ブラジル)との5セットに及ぶ4時間6分の激闘で二つのマッチポイントをしのぎ、4-6、6-7(4-7)、7-5、6-2、6-3の大逆転勝ちを収めた。
最高で世界ランキング4位に到達し、10年前には全米オープン決勝にも進出した錦織だが、近年は股関節の大手術や足首の負傷で離脱が続いた。昨年は復帰して全仏オープンとウィンブルドン選手権にも出場できたが、現役を続けるべきかどうかという考えが頭をよぎったこともあったという。
試合後の会見で、引退を考えたことはあったかと質問された錦織は、「昨年にそう思いかけたことはあった。2年前に膝と肩を負傷して、そこから復帰まであと少しというところでまたけがをした。もう一度手術が必要になったら、精神的にもう闘えないと思った」と認めた。
それでも、プレーや試合への情熱のおかげで続けられたとコメント。「きょうのような大きなスタジアムで(再び)プレーしたかった。それがリハビリをしていた1年前の目標だった。今もまだ、トッププレーヤーと戦うチャンスがあると思っている」と続けた。(c)AFP