日産、統合見据え国内人員も削減 4月に役員体制縮小、スリム化

2025年01月17日 19時45分

 日産自動車が経営合理化策の一環として進める世界全体で9千人の人員削減は、日本国内の従業員も含むことが17日、関係者への取材で分かった。63人いる役員体制を4月に縮小することも判明した。6月を目指すホンダとの経営統合契約を見据え、組織のスリム化を徹底する。日産の経営再建に対するホンダの疑念を払拭する狙いもある。

 日産は2024年11月7日、9月中間連結決算と同時に合理化策を発表した。世界全体の従業員13万3580人(24年3月末)の約7%に当たる9千人の削減を柱としたが、国内の従業員を含むかどうかは明らかにしていなかった。国内の従業員は全体の約45%を占め、北米が約30%、アジアが約13%、欧州が約7%。国・地域ごとの削減数を今後詰め、26年度までの実施を目指す。

 役員は25年1月1日時点で取締役、執行役、執行役員などを合わせて63人おり、このうちの一部を減らす。同時に管理職の階層を少なくする。素早い意思決定ができるようにして、車両やエンジンの開発期間短縮、需要に応じた販売戦略につなげる。

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