小樽発の通学かばん「ナップランド」道外に 少子化で新入生減、販路を拡大

北海道小樽市の小学生が愛用する通学用かばん「ナップランド」
北海道小樽市の小学生が愛用する通学用かばん「ナップランド」
  • 北海道小樽市の小学生が愛用する通学用かばん「ナップランド」
  • 通学用かばん「ナップランド」を販売する「バッグのムラタ」の村田達哉会長=2024年11月、北海道小樽市
2024年12月23日 08時02分

 北海道小樽市の小学生が愛用する通学用かばん「ナップランド」が道外に販路を拡大しつつある。ナイロン素材ではっ水性に優れ、一般的なランドセルよりも軽量。降雪が多い小樽市では新入生の6割程度が購入する。少子化で市内の新入生が減る中、販売会社はインターネット通販などに乗り出している。(共同通信=野島奈古)

 ナップランドが誕生したのは1970年代。きっかけは小学校の校長の依頼だった。当時のランドセルは軽量化が進んでおらず、坂道の多い小樽市では児童が背負って通学するのは大変だった。また、冬場になるとランドセルの隙間から雪が入り込んで教科書がぬれることもあった。

 「軽い通学かばんを作れないか」と依頼を受け、市内のかばん店が開発。名称はナップサックとランドセルを組み合わせた造語で、校内販売にも力を入れた。「軽くて通学が楽になる」「価格も手頃だ」と評判が広まった。

 日本鞄協会ランドセル工業会によると、ランドセルの重さは1キロ程度で本年度の新入生の平均購入価格は約5万9千円。これに対しナップランドの重さは850グラム程度で、価格も1万円を切る。

 現在は小樽市内の「バッグのムラタ」と「アカイシ」がそれぞれ製造をメーカーに委託して販売している。販売数の減少で少子化を実感した「バッグのムラタ」の村田達哉会長(72)は、道外を視野に入れようとネット通販を始め、関西や関東を中心に問い合わせが増えた。

 12色で展開し、小樽市を訪れた外国人観光客が店の前を通った際に買うこともあるという。村田会長は「きれいに見えるよう発色も工夫している。全国の小学生に使ってもらいたい」と語った。

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