登録日:2018/05/14 (月) 19:37:23
更新日:2024/02/20 Tue 11:51:22NEW!
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パワーレンジャー 特撮 恐竜戦隊ジュウレンジャー 賛否両論 補習 青春ドラマ リブート 沢城みゆき 勝地涼 鈴木達央 水樹奈々 杉田智和 劇場版スーパー戦隊リンク ティーンエイジャー クリスピークリームドーナッツ
5人で、超える。
▽目次
【概要】
2017年にアメリカのライオンズゲート配給で公開された特撮映画。
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』を元に制作された『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』をリメイクした劇場版であり、
『仮面ライダー THE FIRST』や『ULTRAMAN』などと同じく、かつてTVで放映されていた作品の設定を骨子として、
キャストやコスチュームを一新して作られた、TVシリーズの続編や番外編ではないリブート作品である。
企画が発表されたのは2014年だが、パワーレンジャーに深く関わっていた坂本浩一は、公開直前のニコ生で、
プロジェクト自体はライセンスがサバンに戻る前のディズニー時代から進められていた事を明かしている。
【ストーリー】
遡ること時は紀元前。古代の地球で世界の運命を決する、大きな闘いが終焉を迎えていた。
ある5人の戦士たちによって守られた地球。そこにはやがて新しい命が芽生え、物語は現代に還ってくる。
小さな町、エンジェル・グローブでありふれた日々を過ごす5人の若者がいた。しかし、5人は運命に導かれるように出会い、
やがて訪れる脅威に立ち向かう為、超人的な”パワーレンジャーの力”を手にする。
果たして普通の高校生である彼らは、自らの力と運命を受け入れ、世界を救うことができるのか?
【キャラクター】
○パワーレンジャー
◆ジェイソン・リー・スコット / レッドレンジャー(ティラノレンジャー)
演:デイカー・モンゴメリー/勝地涼
元々は学園のアメフト選手のスターであり、スクールカーストのトップだったが、
調子に乗りすぎたため度の過ぎた不祥事を幾度も引き起こして警察沙汰になり、補講クラスに転落した上に保護観察処分となってしまった。
更に警察から逃げる際に事故を起こして脚まで負傷*1し、社会的にも身体的にも選手生命を絶たれてしまう。
もっとも、ジェイソン自身もカーストトップに胡坐をかいて浮かれていたことを反省しており、
劇中のビリーを庇うシーン等、本質的には正義感が強い若者であることが分かる。
元アメフトの司令塔だっただけあって統率力は高く、パワーレンジャーのまとめ役として動く。
戦闘時は5人の中で唯一武器(剣)を振るう。監督によると、元々は真のレンジャーだけが台座から引き抜けるという、アーサー王伝説のカリバーンのようなガジェットとして用意したものだったそうな。
専用機はTレックス・バトルゾード。
武装は胴体側面に備わった4門の機関砲で、強靭な顎による噛みつき攻撃も得意とする模様。
守護獣ティラノザウルスと異なり、前傾姿勢のティラノサウルス型。
◆ザック・テイラー / ブラックレンジャー(マンモスレンジャー)
演:ルディ・リン/鈴木達央
TV版と異なり東洋系。中国語を話すシーンもある。
皮肉屋だが根は純粋な、絵に描いたような「戦隊ブラック」的性格の持ち主。
不登校を貫くアウトローな態度が災いし補講クラスに入った少年。
ただし、その背景には父を失い、病気持ちの母と困窮した暮らしをしており、
いつ容体が悪化するかわからない母から目が離せないという事情を持っていた。
TV版では黒人だったためか、劇中で黒のコインを巡るビリーとのやり取りがある。
日本語吹き替え版の鈴木は『特命戦隊ゴーバスターズ』のウサダ.レタスや『機械戦隊ゼンカイジャー』ではゲゲを演じている。
専用機はマストドン・バトルゾード。
武装は牙部に備わった2門の機関砲。
一応ゾウ系の古代生物がモチーフだが、脚は8本ある。
◆ビリー・クランストン / ブルーレンジャー(トリケラレンジャー)
演:RJ・サイラー/杉田智和
科学や数学に卓越した才能を持っているのは共通しているが、
TV版と異なり黒人であり、かつ自閉症スペクトラムという設定が追加されている。
そのため、学内でも周囲と馴染む事ができなかったという。
調べ物や発明について思い至れば実践せずにはいられない性格が災いし、
自作した爆弾を誤爆させる騒ぎを起こしたため補講クラス行きとなった。
しかしそこでも悪質な虐めを受けていた所をジェイソンに救われ、彼と友人になる。
専用機はトライセラトプス・バトルゾード。
武装は角の機関砲で、またショックウェーブによる範囲攻撃も出来る。
体形はトリケラトプスそのものだが、何故か脚は6本ある。
設定もさることながら、ジェイソンに次いで見せ場が多く、準主人公格としてストーリー上大きな役割を果たしている。
演じているサイラー氏にはプライベートで自閉症スペクトラムの友人がおり、
その人物の協力を経て役作りしたとのこと。
吹き替え版は杉田智和のためアドリブが多いが、原語版でも気分が高揚している時はおどけた台詞が目立つため、これはこれで忠実なローカライズだったりする。
なお杉田氏は『海賊戦隊ゴーカイジャー』及び『特命戦隊ゴーバスターズ』では単発ゲスト、後に『魔進戦隊キラメイジャー』ではオラディン役でレギュラー出演している。
また、過去には『ウルトラマンギンガ』にてウルトラマンギンガを演じ、更に『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』では仮面ライダーストライクの吹き替え声優を務めており、本作で三大特撮制覇にニアミスすることとなった。
◆トリニー・クワン / イエローレンジャー(タイガーレンジャー)
演:ベッキー・G/水樹奈々
3年間で3つの学校を転々としている少女。
このため友人らしい友人がおらず、家族とも折り合いが悪いため孤独な生活を送っている。
劇中ではそれとなく仄めかされただけだったが、実は同性愛者。ただし、家族から理解を得られていない。
加えて監督は「トリニー本人も自身をどんな存在なのか掴みかねて悩んでいた」と答えている。
専用機はセイバートゥース・バトルゾード。
武装は頭部側面の機関砲。
俊敏な動きが持ち味のようだが、他のゾードと比べてちょっと影が薄め。
因みに演者のベッキー・G女史は子供の頃に本家ジュウレンジャーを視聴したことがあり、お気に入りは本作で演じたのと同じタイガーレンジャーだったとのこと。
後になってパワレン版を視聴した際は、やはり性別が変わっていたことに驚いたようだ。
◆キンバリー・アン・ハート / ピンクレンジャー(プテラレンジャー)
演:ナオミ・スコット/広瀬アリス
元チアリーダーの補講クラスの1人。気が強い少女。
友人の「恥ずかしい自撮り写真」を拡散させてしまい補講クラス行きになったとされるが、
実態は、その友人がキンバリーの元カレと現在交際中で、件の写真を送られてカッとなったキンバリーが
元カレに「あんたの今の彼女はこんな女だザマーミロ(意訳)」と写真を転送し、
逆上した元カレと殴り合いになり、騒ぎが大きくなり件の写真が公に晒される原因を作ってしまった、というのが真相。
(友人がキンバリーの交際歴をどの程度把握していたかは不明だが、キンバリー自身はその友人に悪気は無かったと答えている)
本人も反省しており、他の仲間が自分の私情を話す場面でも、これらの出来事を率先して話そうとはしなかった。
予告編ではジェイソンとのキスシーンもあったが、本編では未使用。
専用機はプテロダクティル・バトルゾード。
武装は翼の機関砲で、足で他のゾードを掴んで運ぶことも出来る。
他のバトルゾードと違い、挙動はほとんど実在の戦闘機。
○パワーレンジャーの協力者
◆ゾードン
演:ブライアン・クランストン/古田新太
原典はバーザなのだが、本作のゾードンはTV版とも異なり、先代のレッドレンジャーという設定になっている。
過去に仲間を失いながらも自分を囮にリタに隕石をぶつけて封印するが代償に肉体を喪失し、
魂だけのまま、長い間パワーレンジャーの後継者が現れるのを待っていた。
パワーコインに選ばれたジェイソン達が変身できるようにアルファ5と共に指南していたが、
その背景にはいずれ復活するリタへの対抗戦力を生み出すという目的以外にも、
5人が変身した際に生み出される莫大なエネルギーで自分を蘇生させるという打算も含まれており、
一時期、ジェイソンから不信感を買うことになる。
とはいえ、本人もジェイソン達を利用するかのようなこのやり方には内心申し訳なく思っていたようで、
劇中でもアルファに「(復活には)他の方法があるはず」と言った他、最終的に出現した『新たな命』を別の人間に明け渡している。
「最低限の下地は与えるが、自分の星は当事者が自ら守るべし」という、
TV版のゾードンのスタンスとは大分異なるが、地球のみが危機的状況だったTV版と違い、
本作ではジオ・クリスタルを巡る戦いの結末が全宇宙の平穏に直結する大問題であり、
この劇場版のゾードンの打算的行動にも一応の説得力はある。
演じたブライアン氏はTV版でヴィランの声を担当した経験のある御方。
GODZILLA ゴジラでも主要キャラのジョー・ブロディを演じている。
ちなみに、吹替を担当した古田氏もシン・ゴジラで警察庁長官官房長を演じている。
◆アルファ5
演:ビル・ヘイダー/山里亮太
ゾードンのサポートロボットという設定は同じだが、
外見はMMPRの面影を残しつつも、E.Tのようなエイリアン風にアレンジされている。
「アイヤイヤイ」が口癖。
サポートロボットなので当然前線には立たないが、ビリーの組み手に付き合える程度の戦闘能力はある。
◆先代パワーレンジャー
プロローグに登場した、紀元前の戦い当時のパワーレンジャー。
地球人が変身していたとされるTV版と異なり、こちらは全員がゾードンの仲間の宇宙人である。
戦いの末にリタにより殺害されているが、変身前の姿を見せたのはイエローレンジャーのみ。
「先代のレンジャーがリタ達と戦っていた」という設定はTV版でも一応存在していたが、
戦いの背景こそ異なるが、本作ではTV版でも無かった具体的な映像描写が出ている。
○ヴィラン
◆リタ・レパルサ / 先代グリーンレンジャー(ドラゴンレンジャー)
演:エリザベス・バンクス/沢城みゆき
原典は魔女バンドーラ。
かつてはパワーレンジャーの陣営にいたそうだが、力を求めすぎるあまり道を踏み外し、悪に走った。
紀元前の地球におけるジオ・クリスタルを巡る戦いで、先代レンジャーを全滅させるがゾードンにより封印される。
そして現代において復活し、ゴルダーを復活させるべく、各地で金を強奪する。
元パワーレンジャーという経歴もあってか、ジェイソン達のことは未熟者として取るに足らない存在と見なしており、
最終件戦でもゴールダーを使役して一蹴するが、元レンジャーの自分すら知らないメガゾードが出現したことで驚愕。
ゴールダーと合体して挑むも敗れたうえに、見下していたはずのジェイソンから降伏を提案されたため、プライドを傷つけられ激昂。
等身大のままメガゾードに挑むという無謀を犯し、メガゾードに虫を引っ叩くようにべちーんと大気圏外まで吹っ飛ばされ
宇宙空間で凍結したまま身動きもとれずさ迷うことになる。
しかし、その直前「ジオ・クリスタルを狙っているのは自分だけでは無い」という不吉な発言を残しており・・・・
第1シーズンからMMPRを見ていた監督は、TV版でリタを担当した曽我町子女史の演技が印象に残っていたらしく、
エリザベス・バンクス氏にも「リタはコミカルとシリアスを両立させた悪役」と演技指導したという。
ちなみに、吹替担当の沢城氏もジュウレンジャー直撃世代であり、本作以前から尊敬する役者として曽我町子女史を挙げていた。
◆ゴールダー
原典はグリフォーザーだが、本作ではジュウレンジャーともTV版とも異なり、金に命を吹き込まれた上級モンスターとなっている。
ゾードを超える巨体とパワーで繰り出す格闘に加えて、掌から火球を放ったり、体を変形させて武器を作り出すこともできる。
劇中で建物をブチ破りながら剣を生成するシーンは、演出も相まって圧巻。
更に体を構成する金はかなりの高温のようで、戦っているだけでも飛び散った金が周囲に被害を与える。
言葉こそ話すことは無かったが、ゾードに的確な攻撃をしたり、リタに傅いたり、パティと異なり明確な知性と自我を持っている。
最終決戦ではリタと融合してメガゾードに挑むが、斬撃をかわされて隙が出来たところに投げを喰らい、胸に剣を突き立てられて完全に沈黙する。
監督の「戦闘シーンに採掘所を出したい」という拘りから、レンジャーが採掘所で戦うことに説得力を持たせるため、
金の怪物という設定となっている。
◆パティ*2
原典におけるゴーレム兵だが、本作ではより怪物的な姿となっている。
リタの手で大量に創造されるが、パワーレンジャーとゾードにより一蹴される。
○その他登場キャラ
◆サム・スコット
ジェイソンの父。息子とは確執ができている。
彼がリタを海から引き揚げてしまったため、計らずともリタが蘇ってしまう。
◆コルト・ウォレス
演:ウェスレイ・マッキネス/村井雄治
補講クラスの生徒。
TV版におけるバルクとスカルを合わせたようなキャラクターだが、性格はまだ愛嬌があった彼ら以上に悪質。
障害者のビリーに執拗に虐め絡み、ジェイソンに叩きのめされるが、全く懲りておらず以降も付け狙っていた。
TV版のファンからはあの2人出せよと言う声もあったが、障害者差別というデリケートな役割を担わせる都合上、
コアな人気を持つあの2人にやらせるわけにもいかなかったため生まれたオリキャラと推測される。
◆通行人
演:ジェイソン・デビッド・フランク&エイミー・ジョー・ジョンソン
モブキャラ。自分達を救ったパワーレンジャーとメガゾードをいち早く称賛した人物。
演じたのはTV版でパワーレンジャーを演じた2人。
◆[[トミー・オリバー>トミー・オリバー(パワーレンジャー)]]
エピローグで名前が登場した補講クラスの転入生。
しかし、授業の時間になっても姿を見せることはなく、代わりに座席には何があったのか私物と思われる緑色のドラゴンが描かれた服が鎮座しているだけだった。
まるで彼の未来を暗示するかのように。
【用語】
- エンジェル・グローブ
舞台となる街。
何の変哲も無い田舎町とされており、せいぜい近くに漁港と金の採掘所がある程度。
しかし、実は過去にゾードンとリタが雌雄を決した決戦の土地であり、地下にパワーコインとゾードンの宇宙船が眠っていた。
- ジオ・クリスタル
手にした者は宇宙を支配できると言われている伝説の存在。
かつてリタに狙われたがゾードン達によって護られ、エンジェル・グローブのどこかに隠された。
これを巡り、パワーレンジャーとリタとの間で戦いが起きることになる。
元ネタとなったのはMMPR終盤に登場し、続編の『パワーレンジャー・ジオ』のキーアイテムとして登場したジオ・クリスタル。その原典は『超力戦隊オーレンジャー』で登場の超力クリスタル。
TV版では後に砕かれて変身アイテムの材料として使用されることになるのだが果たして・・・・・・
- ゾード
原典における守護獣。
レンジャー専用の乗用ロボットで、製造当時の自然界で最強を誇っていた恐竜を模している。
全機に標準装備された機銃砲と巨体から繰り出す格闘でパティ程度なら軽く蹴散らせるが、変身してスーツを着てから乗らないと制御不能に陥り暴走してしまう。
- メガゾード
原典における大獣神。名付け親はビリー。
通称ママゾード。
ゴールダーに追い詰められ、溶岩が噴き出る穴に落とされた5機のゾードが突如として融合して誕生した。
Tレックスが上半身部分を担当するのは同じだが、サーベルタイガーは足ではなく腰の部分を担当し、
プテロダクティルは背中に羽根のように装着される。ただし飛行能力は無く、羽根を取り外して双剣として使用する。
メガゾードの出現を見て元レンジャーのリタが絶句していることからも分かるが、本作のゾードには合体機能など搭載されていない。
にも拘らず、なぜレンジャーのピンチに呼応するかのように合体が起きたのかは不明。
(一応、ジオ・クリスタルの関与があったらしいことが映像の中で示唆されてはいるが)
ゾードを遥かに凌駕するパワーを持つ反面、無理矢理くっついたようなもののためか、
格体の操作区域が対応ゾードの部分のみであり、傍から見て操縦性は劣悪。劇中では5人が掛け声でタイミングを合わせながら、
5人6脚をやるようにうまく動かしていた。
デザインはかなり大胆にアレンジされている…というか原典とはほぼ別物で、ビジュアルが公開された当初は賛否両論を含む激論が巻き起こった。
日本ではライト&サウンドとレンジャーのミニフィギュアを載せるギミックが搭載された玩具のみ発売されたが、本国ではこれとは別に合体出来るものもある。
- クリスピークリームドーナッツ
実在のドーナッツチェーン店。
実はジオ・クリスタルはエンジェル・グローブ店が建っている土地の地下深くにあり、後半に真面目な場面で店舗名が連呼される様子がシリアスな笑いを誘う。
登場したのは無論現実でタイアップが展開されていたため…と思いきや、実は作中に出すことが決まった上で後からタイアップが企画されたらしい。
【評価】
ストーリー面では、「未知の力に出会った若者が葛藤や苦難を乗り越えてヒーローとして覚醒する」という、
スーパー戦隊シリーズの1話目の王道とも言える内容になっている。
リブート版だが、劇中で「ゴーゴーパワーレンジャー」というフレーズが使用されるなどTV版ファンへのサービスも良好。
また、最初の戦闘場所が「採掘所」だったりするなど、日本ファンならニヤリとする演出も。
一方、批評サイトでは、肯定否定問わず、変身した後の戦闘シーンの短さが挙げられている。
約2時間の映画の中で、バトルシーンは最後の3分の1ほどであり、TV版1話ならよくあるストーリー構成だが、
長時間の劇場版では中弛みしてしまうという声も少なからずあった。
ただし、映画の製作総指揮も担当した東映顧問の鈴木武幸は『おはよう日本』のインタビューにおいて、
「努力しなければヒーローになれない」ような作品にしてほしいと監督に要請したことを明かしており、
監督のディーン・イズラライトもそれを受けて「ただ伝説のアイテムに選ばれただけでなく
『変身』のために努力や成長して覚醒する姿」を見せたかったと明かしている。
すなわち、前述したように変身した戦闘シーンが終盤に凝縮されているのは意図的な演出であり、
TV版では当たり前のように使われる『ただの変身』こそが、本作では日本の映画で言う究極フォームや究極合体などと同様の
ヒーローの切り札・奥の手だったためと言える。
また変身後に「名乗り」がなかったことも残念な点として挙げられることが多い。
確かに歌舞伎の下地がない日本以外では違和感があるのかもしれないが、TV版のパワーレンジャーシリーズでは長年かけて定着させてきただけに「5人がヒーローになった証としての名乗り」をやってほしかったという声も。
興業成績自体は全世界的に見れば中ヒット(日本では……)クラスだが、DVDの売り上げは良好だったようで、
米国ではパワレン関連のグッズ等の売り上げが前年比の約2倍になるなど、高い経済効果を生んでいる。
ライオンズゲートのCEOのジョン・フェルテイマーは、カンファレンスコールでアナリストに「我々は5から7本を視野に入れている」と語った。
実際、エピローグでは続編を臭わせるラストであり、2018年にパワーレンジャーシリーズの権利を取得したハズブロは本作品の続編を企画していると語っている。
It's Postscript&Correction Time!!
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▷ コメント欄
- 作成乙!ヒーロー映画としても青春映画としても言うことなしの傑作。 -- 名無しさん (2018-05-14 20:08:05)
- 続編が是非とも観たい。やってくれ… -- 名無しさん (2018-05-14 20:32:52)
- 散々言われてるだろうけど途中でテンポがダレるのがなぁ。溜めてきたんだからカッコよく変身シーンだけは魅せて欲しかった。 -- 名無しさん (2018-05-14 21:48:03)
- クリスピークリームドーナツのゴリ押し宣伝は昭和特撮でたまにあった露骨なタイアップ回を思い出してなんかクスリときた -- 名無しさん (2018-05-14 21:52:13)
- つまりトミーはブライなのか… -- 名無しさん (2018-05-14 22:10:17)
- 続編があるなら今度の敵はやっぱロード・ゼッドだろうか -- 名無しさん (2018-05-15 08:06:27)
- 中盤でもう一戦欲しかったな -- 名無しさん (2018-05-15 09:25:56)
- 映画で思ったこと「腰を振るなwwwww」 -- 名無しさん (2018-05-15 10:16:22)
- バトルフィーバーJだと「パワーレンジャーマーヴェル」になるんだろうか? -- 名無しさん (2018-05-15 10:17:14)
- 今作では全員高校の劣等生なの? -- 名無しさん (2018-05-15 10:45:43)
- 中だるみはたしかに感じたけど、レベル1の勇者見習いの話としては楽しめたし、故に終盤のヒーロー無双はカタルシスあった -- 名無しさん (2018-05-15 11:28:51)
- ↑2 劣等生というか、コミュニティのはみ出し者 -- 名無しさん (2018-05-15 12:27:01)
- メガゾードのデザインが公開されたとき、「これのどこが大獣神なんだ!」って日米問わずブチギレていたのが印象的。 -- 名無しさん (2018-05-15 13:41:54)
- ↑自分もそうだったけど、炎の中から立ち上がるメガゾードを見た瞬間に全部許せた -- 名無しさん (2018-05-15 14:18:42)
- メガゾードのデザインは、まぁいい。国内外に問わず今風アレンジ系ではよくあることだし今さら。問題は合体シーンがなかったことだ……! ハリウッド予算の超合体、見たかったなぁ。 -- 名無しさん (2018-05-22 09:57:16)
- 続編決定おめでとうございます。今度は最初からヒーローなジェイソン達を拝めるといいな。 -- 名無しさん (2018-08-26 21:41:02)
- この前Netflixで見たけど、アテレコが上手だったのと、女優の顔が似ているせいか、ピンクが広瀬アリスにしか見えた。 -- 名無しさん (2019-08-12 20:37:27)
- ↑訂正 「にしか」→「に」 -- 名無しさん (2019-08-12 20:38:36)
- せっかくだからミニプラ技術で出してほしいメガゾード(たぶん差し替え多数だろうけど) -- 名無しさん (2019-08-13 23:48:41)
- ↑本国では合体する玩具も出てるから、やって出来ないことはないかと -- 名無しさん (2020-02-15 00:49:57)
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*2 TV版ではゴーレムと邦訳されていたが、その原語版ではパティ・パトロールと呼ばれている
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