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【地域を支える居場所⑤】困った時に頼れる誰もが安心できる「ごはん処おかえり」~多世代を支える食とつながり~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

全品100円、20歳未満無料の惣菜で、地域を支える「ごはん処おかえり」
前回は、上野さんの経験からの支援についてのお話しでした。
今回は、食とつながりでまた新しいことがはじまりそうなお話しです!

▼以前の記事
活動内容と原点
おかえりの誕生
成長するおかえり
実体験から生まれた支援

〜ごはん処おかえり〜
Webサイト:https://okaerishonai.sakura.ne.jp/



■多世代を支える食とつながり


○困難な世代〜大人食堂プロジェクト〜


最近気になっていることがあると上野さんはいいます。

派遣切りで、今就活中っていう40代後半〜50代の独身男性が、
ちょこちょこと帰りに来ていて、

やっぱその世代って、就職氷河期もあり、
もともとしんどい上に、仕事も危うい仕事しかない。
というので、
実は11月から、派遣切りみたいな人が今よりもっと増えるんじゃないかな?っていう話を、この間、福祉事務所の職員さんと喋っていたんです。


例年だったら、12月の役所が閉まってから、
大人食堂をやっている
んですが、

そういう話もあったので、
それを前倒しにしてきて、毎週金曜日にやっていけたらいいかな。

それならワンオペでできるので。
と新しい取り組みについても教えてくれました。


厨房からカウンターに出して、自分で持っていってね。
ご飯も自分でよそってね。そんな感じでしてけたら。

回数重ねてきたら、なんかしら相談につなげることもできるかもしれないから、しんどい状態をそのままにせずに少しでも何かできることをやっていけたらと思っています。


○困難な時期を乗り越えるために


大人食堂というものもやっている「ごはん処おかえり」
例年は、12月の役所が終わった後からの大人食堂をするというのは
どんな理由があるのか聞いてみました。

その期間って生活保護申請も含めてなにもできないでしょ?
大手の団体さんも活動していない時期でもあるので、つなぎようがない。

どこにもつなげないんだったら、自分でやるしかないよね。
って考えて、

本当にとりあえずここ来てねっていう感じなんですが、
結構近隣の地域からも来ていて、
もっと近くにあったらいいのにみたいな声もありました。

やっぱり、こういう活動をするのは難しいですよね。

結構いろんなとこから視察にはきてくれるんだけど、
やっぱり無理となることも多いので、
できることをできるだけがんばろうと思っています。


〇目の前の困りごとに応え口コミで広がる支援の輪


「ごはん処おかえり」はもともと、シンママ応援団の中の、
お母さん達がゆっくりと安心してご飯を食べるというところからスタートしています。

その後、福祉というか福祉で支えきれない人たちの支援という方向に進んで行きますが、
上野さんはいつも何かをする時にあまりこだわりないといいます。


困っている人が目の前にいたから。
そういう人が目の前にいたから。


今までずっといろんなこと、ただ飯とか、こども食堂とかやってきているけれど、
その時々に目の前にそういう困った子がいるから、
そこに焦点を当てたらこんな感じになってきたみたいな感じなんです。


1度、焦点当ててじゃあ終わったからおしまいにはなかなかしづらい。
第2、第3の次の子がいたりするので、
1人そういう子が出会ったらそういう子は他にもいるんだろうなっていう風になりますし。

そして、やっぱりそのしんどい子がさらにしんどい子を連れてくるっていうのが鉄板なんです。

あそこは大丈夫っていう、
子どもなりの安心安全みたいな嗅覚のようなものがあって、
あそこは行っても大丈夫っていうのが口コミで広がって、
本当にカオスな状態です。


〇夏休みのお弁当プロジェクトとその広がり


「ごはん処おかえり」では夏休みの期間はお弁当を作っているそうです。

子どもたち用のお弁当。
去年学校の横の公民館を借りてお弁当の配布をしていました。
そうしたら、多世代で赤ちゃんから高齢者まで来て
それはくるよね、ただでお弁当を配っているって言ったら。


最初はお弁当100個からのスタートで、
最大150個まで引き上げて対応していたんだけど、
もういい加減しんどいしどうしようかなってなっていました。


でも、やっぱりそういう場でつながりができて
今年になって、就学前の赤ちゃんグループのひだまりカフェに広がったり、いろんなことにつながっていっているんで、やっていて良かった。
そう思っています。

もともとはお弁当がきっかけで私と繋がってくるんだけどね。
つながりができて、自分たちで好きなことを喋ってくれたらいいかな。

あとは発達相談とか、今目の前にある、
自分の困りごと教えてねっていうことができていて、
お母さん同士のつながりもできつつ、
お母さんがちょっとほっとできる場を作ることができたから、
しんどかったけど、続けていきたいと思っています。

今、お弁当を配布している場所が学校の横だったりで、
不登校の子が来るのが難しいのも感じているので、
他の配布場所も役所とも相談しながら探しています。


■最後に

最後までありがとうございます!

お母さんが安心してゆっくりご飯が食べられる場からスタートした「おかえり」ですが、お母さんがちょっとほっとできる場を作ることができたから続けてきて良かったと言える上野さんが素敵ですよね。
困っている人が目の前にいるからこだわりなく支援ができる人間性がすごいです

次回は、「おかえり」の最終回、地域の人と広がっていく支援についてです!
次回も見てもらえると嬉しいです😊


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