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【地域を支える居場所③】困った時に頼れる誰もが安心できる「ごはん処おかえり」~その時々で必要なことを!~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

全品100円、20歳未満無料の惣菜で、地域を支える「ごはん処おかえり」
前回は、おかえりが誕生するまでのお話しでした。
今回はその時々で成長するおかえりのお話です!

▼以前の記事
活動内容と原点
おかえりの誕生


〜ごはん処おかえり〜
Webサイト:https://okaerishonai.sakura.ne.jp/



■その時々で必要なことを


○コロナ禍での挑戦と支援の進化


おかえりが形になりましたが、
その後、今度はコロナがきました。

大阪もロックダウンして、丸ビルがしまっているのも、
はじめて見て、うわってなりました。

まあ当然なんですが、お店を閉めていたんです。

でも、諦め悪くお弁当を作っていて
まあお客さんが来るわけもなくて、
結局余ってしまったので、
いつもお惣菜を並べているところに置いていたんです。


「ご自由にどうぞ」ってところに。


そしたら、たまたま通りかかったサラリーマンが飛び込んできて、
今ちょうど、コンビニも閉まっていて、
自分も食べるものがなくて、助かったって言って、1000円くれたんです。

それがそもそもの始まりで、
コロナの第派くらいのときまでは「ただ飯」っていうのを出していて、

本当にただの「ただ飯」

今度は毎日新聞でこの「ただ飯」を取り上げてもらって、
結構でかく掲載してもらって、そこでまた首の皮がつながっていくんです。
ヒヤヒヤしながらも、メディアに助けられているところがあります。

コロナもあり、店内飲食を全部やめて、
今の持ち帰り形式1個100円の総菜屋さんに変わっていきました。


あとは、飲食が閉まっているんだったら、
ホームレスの人たちが食べるものないな、とうことで

「おかえり」でお弁当を100食作って、
焚き出しやっていた当時の仲間と一緒にやっていました。

大阪には、西成っていうセーフティーネットはあるんだけど、
あそこの人間関係にこぼれてる人たちもホームレスの人たちの中には結構いるので、
あそこには行かれへん。もうあとは死ぬしかない。

みたいなね。

そういう人のためにも、炊き出しは必要だって思って、続けていました。


○セーフティネットとその限界


私でも、名前は知っている「西成」ですが、
ディープな街というTVとかで見るイメージしかなかったのですが、
上野さんの口から「セーフティーネット」という言葉が出てきたので、そのあたりのことを聞いてみました。


そうなんです。大阪でいうと、
西成は、最後に救いを求めてそこに行くような、
セーフティネットみたいになっている部分がありますね。


でも、そこからはみ出してしまってホームレスになる人も結構います。


そういう方は、発達の課題を抱えている人も多くいるので、
知らない人のところに行くことが嫌というのもあるし、
大勢いるから無理とか、あう・あわないというのが多いので、
結局そこに行って生活を我慢するよりは、食べることを
もう自分で我慢できるとこまで我慢するみたいなところもあるんですよね。

○困難な時に寄り添う〜20歳未満無料のお惣菜〜


「おかえり」は、20歳未満は無料になっています。
一時期は、「学生」と言われたら、
20歳以上でも無料にしていたといいます。


コロナの時に、バイトしていた学生がバイトをクビになったり、
シフトにも入れなくて、家からの仕送りも滞ってきて、
自分が食べる物がないっていう声を聴く機会が多くありました。

今は学生もしんどいんだなぁ、みたいな気持ちもあって、
学生も無料にしていたら、未だに学生って言われると、
持って帰っていいよって言ってしまうんですけど。


20歳未満無料というのは当初からそうしていました。
「おかえり」が今の形になるときに20歳未満は無料にしようっていうのを決めたんです。

それは、子ども食堂の時の経験が大きくあります。

例えばネグレクトだったり、そういう家庭のお留守番とか、
そのお家にご飯がある保証のない子も多いことを知っているので、
そうしています。


○生きる力を育てたい/子どもとのイベント企画


子ども食堂をやっていて、
食堂っていうおもてなしの場にはしたくないと思っていました。

それよりかは子どもに対して、
その子と一緒に何かをすることで、
その子が家に帰った後、自分でご飯が炊けるとか、
自分で具がたくさんの味噌汁が作れるとか、
そういった「生きる力」や、「状態」、「生活力」をつけたいっていう方向に、徐々に徐々に変わっていきました。

そういう気持ちもあるので、今、不定期でやっているイベントは、
とにかく子どもがメインで、ホットプレートとか使って、
子どもが作っています。

大人は下準備と、見守りや客引きみたいな感じで、お手伝いをしています。

この間は「屋台ごっこ」っていうのをやりました。

これは、その前の週に地域でお祭りをやっていたのですが、
屋台の値段が一番安いもので、150円。

フランクフルトとかも350円とか結構高めだったので、
そのお祭りに行ったけれど、
「何も買われへんかった。お金ないから買われへんかった。」
っていう児童がここに何人か来ていて、
ちょうどね。関わっている高校生も来るって言っていたので、
「屋台ごっこしようか」っていって
やることになりました。

その代わり、この場所が狭すぎてカオスでしたけどね。


■最後に


最後までありがとうございます!

おもてなしというサービスを提供するのではなく、
一緒に、生きる力や生活力を育てていく、育んでいるのがとても素敵ですね。
やっていくことに対しても、目の前に〇〇で困っている人がいるから、
成長して進化しつづけている「おかえり」が本当にすごい!

次回は、さまざまな支援、上野さんの実体験から生まれた支援のお話しです
次回も見てもらえると嬉しいです😊


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サイボウズのソーシャルデザインラボ(私の所属です)では、
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該当するかも!という方はぜひご検討ください!!