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井上尚弥に早くも仰天プラン浮上 2階級行き来…中谷潤人戦も示唆「今フェザーで戦っても戦える」

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が、WBO同級11位の金芸俊(韓国)に4回KO勝ちした防衛戦から一夜明けた25日、横浜市の大橋ジムで会見した。次戦はWBC同級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)、その次はWBA同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を想定しているが、その次はフェザー級に上げてWBA王者のニック・ボール(英国)に挑戦するプランが浮上。さらに、その後は再度スーパーバンタム級に戻した上で、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27)=M・T=と拳を交える超仰天計画が明らかになった。

 モンスターに前代未聞の異次元プランが浮上した。所属の大橋秀行会長は、今春の米ラスベガスでのピカソ戦、夏~秋が濃厚のサウジアラビアでのアフマダリエフ戦の後、スーパーバンタム級の世界王座は保持したまま、年末にもフェザー級王者のボールに挑む計画を明かした。さらに続けて「その後は戦うべき相手がいるのでスーパーバンタムに落とす。そういう選択肢もある」と発言。名前こそ出さなかったものの、来年にも実現の可能性がある中谷との大一番を示唆した。

 2階級を行き来する異例の構想について、尚弥も「(一度)スーパーバンタムに下げるのは、たぶん皆さんが感じている一つの意味がある。そういう流れが来たときに楽しみ」と中谷戦を念頭に置いて発言。減量幅や試合当日のスピード、パワーのバランスを踏まえ「スーパーバンタム級でまだまだ落とせる幅もあるし、今フェザーで戦っても戦える体は出来上がってきている。タイミング次第だが可能ではある」と力強くうなずいた。

 一方、夢のスケジュールを阻みかねないのが〝ドタキャン男〟サム・グッドマン(オーストラリア)の存在だ。2度にわたる左目負傷により中止となった因縁の挑戦者だが、IBF、WBO世界ランク1位が維持されれば、団体の指名で再度試合が組まれる可能性も残る。ただ、大橋会長は「(その団体の)タイトルを返上してでも、みんなが望む試合をしていきたい」と、あくまで夢のあるビッグマッチを優先する考えを強調した。

 前夜までは異例の長期調整を強いられただけに「今は休みたい」と苦笑いした尚弥だが「(今年は)4試合やるつもり」とハイペース宣言。常に世界を驚かせてきたモンスターが、さらに加速しながら想像を超えるストーリーを描いていく。(藤川資野)

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