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「怖くてできなかった」を克服 3連覇狙う早田ひな、準決勝は20歳の大藤沙月の挑戦受ける 準々決勝は快勝【卓球全日本選手権】
2025.01.25 18:12(Updated:2025.01.25 18:19)
◆卓球全日本選手権 女子シングルス準々決勝 早田ひな4―1芝田沙季(25日、東京体育館)
試合を重ねるごとに女王に笑顔が目立つ。女子シングルスの3連覇を目指す早田ひな(日本生命)=北九州市出身=が、準々決勝で芝田沙季(ミキハウス)に快勝。「殻を破ることができた。勘も感覚も良くなっている」。力強いガッツポーズを見せた日本女子のエースは強い手応えを口にした。
パリ五輪で痛めた左手首は今も回復途上にあるが、試合でしか得られない感触が早田の状態を押し上げる。「怖くてできなかった」。練習ではあと一歩踏み出せなかった強いバックハンドのドライブも繰り出せたことが〝殻を破る〟の意味だ。
現在も可能なプレーとやりづらいことはある。それでも大きな武器を一つ取り戻すと、粘り強い戦いが持ち味の芝田に対し、サーブとレシーブの攻防で上回って主導権を握った。着実に状態を上げて準決勝を迎える。
7大会連続の4強入りを果たし、次はパリ五輪の後に台頭した20歳の大藤沙月(ミキハウス)の挑戦を受ける。「しっかり休み、思う存分ケアをして備えたい」。毎日、左手首の状態を確認しつつ、一つ一つ勝ち進んできた。復活を証明する頂まであと2勝だ。(山田孝人)