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 バレーボール女子元日本代表アタッカーでオリンピアンの新鍋理沙さん(33)と石井優希さん(32)=いずれもSAGA久光スプリングス=が、ママさんバレーチームを相手に現役さながらの「オールラウンダー」ぶりを発揮してファンを喜ばせた。

 12月10日に佐賀県の吉野ケ里町文化体育館で開かれた「宝くじスポーツフェア はつらつママさんバレーボールin吉野ケ里町」のイベントに参加。五輪や世界選手権などで活躍した歴代の代表選手12人(監督1人、選手11人)で結成した「ドリームチーム」の一員として、地元の3チーム(西有田、きやま、よしのがり)と9人制ルールでの親善試合(1試合2セットマッチ)に臨んだ。結果は1セットを「西有田」に取られたものの、3試合ともにドリームチームが勝利。敢闘賞は力強いサーブでセット奪取の原動力になった「西有田」の筒井亜理沙さん(33)が選ばれ、ドリームチーム全員のサインが入った記念のバレーボールを贈呈された。

圧巻の攻守、「新鍋スタイル」全開で

 往年の名選手から〝大金星〟を挙げようと、ひるむことなく果敢に挑んできたママさんチームに、ドリームチームはコート右端に新鍋さん、左端に石井さんの「久光アタッカーコンビ」を配して迎え撃った。ひたむきなママさんたちの挑戦に対して、圧巻の攻守で応えたのが新鍋さんだった。現役時代をほうふつとさせるシャープなスイングからの強打だけでなく、ブロックあり、サービスエースあり、そして代名詞だった高精度のサーブレシーブありの「新鍋スタイル」全開で約750人の来場者を喜ばせた。

 メンバー最年少で、出だしはやや遠慮気味だった石井さんも途中からガチモードにスイッチオン。「現役を終えてまだ1年もたっていないのに、こんなに衰えているなんて…。ジャンプもできていませんが、ネットが低いのでそこに助けられました」と苦笑しながらも、マッチポイントを握ってからの一打は託されたトスをレフト側からきれいにクロスに打ち抜いた。今回がまだ2度目の参加といい「緊張していましたが、レジェンドの皆さんが優しく接してくださるので楽しく過ごすことができました」と笑みが絶えなかった。

【次ページに続く】「夢のような時間」

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西口 憲一

西口 憲一

編集委員

立命館大学でアメリカンフットボールに打ち込み、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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