fhánaのいろいろな音を担当している、kevin mitsunaga(ケビン ミツナガ)です。最近、ラテン音楽の要素を取り入れたポップスにハマっています。いまは冬ですが、ラテン系の音楽は季節に関係なくなんだか身体が温かくなってくるから不思議ですよね。むしろ寒く厳しい冬を乗り越えるために聴くべきかも……。今回は、最近よく聴いているラテン系ポップスのオススメ楽曲を紹介したいと思います。

土岐麻子 『Summerin’』 rhythm zone(2008)

 まずは1曲目、土岐麻子“サマーヌード”。95年にリリースされた真心ブラザーズの名曲を土岐麻子がカヴァーした楽曲です。原曲よりもラテンっぽさマシマシのアレンジになっていて超爽やか! この音を聴いていると湿度の高い南風が顔の横を吹き抜けていくような感じすらして、なんだかトロピカルジュースが飲みたくなってきました、冬なのに。それにしても土岐麻子さんの声、本当にキュートでクールで惚れ惚れします。

SAM OCK 『Style Book』 GOONTRAX(2018)

 続いて2曲目はサム・オックの“Samba Dream”。曲名にモロに〈Samba〉と入っていて、一聴すると普通のサンバかな?と思いきや、実は超モダンなサウンド! サビに差し掛かるとトラップ・サウンドがレイヤーされてきます。トラップの音って結構ダークでヒンヤリとしたイメージなのですが、この楽曲は明るい雰囲気で涼しい風が吹いているような感じがして非常に気持ちが良いですね。この演奏に混ざりたい……楽しいだろうな……。

CAPSULE 『nexus-2060』 contemode/YAMAHA(2005)

 3曲目は、CAPSULEの“space station No.9”。CAPSULE といえば、2000年代後半から現在にかけてはエレクトロなサウンドのイメージが強いと思いますが、それ以前は渋谷系やラテン系の要素が強い楽曲がたくさんあります。特に僕は2004〜2005年あたりのリリースが大好きですね。この楽曲はラテン系っぽいリズムにポップなシンセサイザーがレイヤーされていて超ゴキゲン。ちなみにこの楽曲にはスタジオカジノ(スタジオジブリによる別ブランド)が製作したアニメーションMVが存在します。そちらの映像も超カッコイイんで絶対観てほしい……。

 さて、いかがだったでしょうか。他にももっとラテン系っぽいポップスが聴きたいので、良い楽曲を知ってる方はぜひSNSで教えてくださいね! それじゃ、またね!

 


kevin mitsunaga
佐藤純一、towanaと組んだユニット、fhánaのいろいろな音を担当。fhánaでは通算5枚目となるニュー・アルバム『The Look of Life』(コロムビア)をついにリリースしました。インタヴューもご覧ください! それに伴って始まったばかりのツアー〈The Look of Life Tour ’24-’25〉は12月1日(日)に愛知・名古屋ReNY limited、1月13日(月)に東京・HULIC HALL TOKYOで開催。最新情報は〈http://fhana.jp/〉にて!