貴様

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語

[編集]
この単語の漢字

第六学年
さま
第三学年
重箱読み

語源

[編集]

接頭辞; 貴- +‎ 接尾辞;

代名詞

[編集]

-きさま

  1. (蔑称, 卑語, men's speech) (近世後期以降)二人称のひどく無作法な表現。男性が対等もしくは目下の者に対して用いる。しばしば怒りの表明や罵りの表現。海軍兵学校では同期の親友同士が相互に使った。
    • 第三の盗人 この長靴はおれの物じゃないか? 貴様こそおれの物を盗んだのだ。/ 第一の盗人 よしよし、ではこのマントルはおれが貰って置こう。/ 第二の盗人 こん畜生! 貴様なぞに渡してたまるものか。(芥川龍之介『三つの宝』)
    • 「おい、何とか言いな、柿江」 / 「貴様の演説が一番よかったよ」 / 柿江は爪を噛みつづけたまま、上眼と横眼とをいっしょにつかって、ちらっと西山を見上げながら、途轍(とてつ)もなくこんなことをいった。(有島武郎『星座』)
  2. (中世末から近世中期)二人称の敬意を込めた表現。

発音(?)

[編集]
↗さま

類義語

[編集]

古典日本語

[編集]

代名詞

[編集]

-きさま

  • 対称の人称代名詞。軽い敬意を含んで目上の人に使う、あなたお宅様