出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
- 形声(OC/*[s]uk/)。甲骨文字は「𡖊」に作り、「夕(月)」+声符「丮 /*TUK/」。日の出前の早朝を意味する漢語{夙/*[s]uk/}を表す字。
- 会意。両手を挙げて月を拝する形で、日の出前の早朝での祭祀を表していたとされる。
- 謝明文は「祝(⿰示丮)」や「孰」にも含まれる「丮」を声符としたが[字源 1]、鄔可晶によるとそれらに含まれる「丮」はそれぞれ微妙に筆画が異なる別字であり、「丮」声の形声字とするべきではないとした(「⿰示丮」は{祝}ではなく{禱/*[t]ˤuʔ/}と分析)。更に{祝/*tuk/}と{夙/*[s]uk/}は語頭子音も異なるため、形声字とする根拠もなく、「⿰示丮」「孰」「夙」ともに会意字とする方が良い[字源 2]。
- ↑ 謝明文 「説夙及其相関之字」 『出土文献与古文字研究』第7輯 復旦大学出土文献与古文字研究中心編、上海古籍出版社、2018年、30-49頁。
- ↑ 鄔可晶「甲骨金文的“夙”與清華簡《五紀》的“丮”」『古文獻研究』第11輯.2024年6月
- 早朝。
- 朝早く。早くより。
- 朝早く起きる。
- つつしむ。
夙 *
夙 *
夙 *
字典掲載
康熙字典
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246ページ, 7文字目
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諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
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5755
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新潮日本語漢字辞典 (2008)
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2165
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角川大字源 (1992)
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1742
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講談社新大字典 (1993)
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2925
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大漢語林 (1992)
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799
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三星漢韓大辞典 (1988)
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489ページ, 5文字目
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漢語大字典 (1986-1989)
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2巻, 861ページ, 7文字目
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