uname
表示
uname(ユーネーム、Unix Nameの略)は UNIX のプログラムであり、実行しているオペレーティングシステムの名前やバージョンなどを出力する。移植性のあるプログラムを書こうとする場合、実行環境の判別ができ、有用である。uname システムコールとコマンドは PWB/UNIX で最初に出現した。
AT&T UNIX System V Release 3.0 のような一部の Unix では setname というプログラムが含まれ、uname が出力する値を変えるのに使われる。
GNUプロジェクトバージョンの uname は "sh-utils" つまり "coreutils" パッケージに含まれる。uname 自体はスタンドアロンのプログラムとして利用できない。
例
[編集]Darwin を実行しているシステムでは、-a オプション を付けた uname
からの出力は以下のようになるだろう。
Darwin hostname.local 8.10.1 Darwin Kernel Version 8.10.1: Wed May 23 16:33:00 PDT 2007; root:xnu-792.22.5~1/RELEASE_I386 i386 i386
以下の表ではさまざまなプラットフォームにおけるさまざまなバージョンの uname
からの出力例を示してある。
オペレーティングシステム | -s カーネルまたはシステム名 |
-o OS |
-m マシン |
-p プロセッサ |
-i ハードウェアプラットフォーム |
-v カーネルバージョン |
-r カーネルリリース |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Cygwin (Windows XP), Pentium 4 | CYGWIN_NT-5.1 | Cygwin | i686 | unknown | unknown | 2006-01-20 13:28 | 1.5.19(0.150/4/2) |
FreeBSD 6.1, Intel | FreeBSD | 不正なオプション | i386 | i386 | [カーネル conf ファイルの名前] | FreeBSD 6.1-RELEASE-p15 #1: Sun Apr 15 18:04:51 EDT 2007 | 6.1-RELEASE-p15 |
IRIX 6.5.30, Octane2 | IRIX64 | 不正なオプション | IP30 | mips | 不正なオプション | 07202013 | 6.5 |
Solaris 9, Sun Fire 280R | SunOS | 不正なオプション | sun4u | sparc | SUNW,Sun-Fire-280R | Generic_112233-08 | 5.9 |
OpenSuse 10.3, Core 2 Duo 64-bit | Linux | GNU/Linux | x86_64 | x86_64 | x86_64 | #1 SMP 2007/09/21 22:29:00 UTC | 2.6.22.5-31-default |
外部リンク
[編集]- Manpage of UNAME JM Project
- uname(1) man page(SunOS リファレンスマニュアル)
- uname(1) man page(HP-UX リファレンス)