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SVリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SVリーグ
SV.LEAGUE
予定シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント 2024-25 SV.LEAGUE
前身Vリーグ
競技バレーボール
創立2024年
代表大河正明(チェアマン)
参加チーム男子:10
女子:14
リーグレベル1部
下位大会Vリーグ
日本の旗 日本
連盟日本バレーボール協会
テレビ局J SPORTS
スポンサー大同生命
創立者大河正明
公式サイトhttps://www.svleague.jp/

SVリーグSV.LEAGUE)は、2024年10月に最初のシーズンが開幕した、日本セミプロバレーボールリーグである[1]。主催は一般社団法人SVリーグ[注 1]

概要

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2023/24シーズンまで行われてきたV.LEAGUEを再編成し、「世界最高峰のリーグを目指す」をコンセプトに新設されるトップリーグがSVリーグである[2]

再編成までの経緯

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日本のバレーボールのトップリーグであるVリーグは将来の完全プロ化を念頭に、2022年10月、当時のV.LEAGUEを発展させた新リーグの結成を明言[3]し、それにのっとって2023年2月2024年秋からのシーズン(本シーズン)からそれを実行に移すことを正式に発表した。同リーグは「世界最高基準のリーグを目指す」ことをテーマに、2023-24シーズンの男女とも3クラス(2022-23シーズンまでは女子は2クラス)あったリーグ所属のすべてのチームを一度平等な形にし、新しいライセンス制度の骨格に基づき、1部に最大16チーム、その下に2部リーグを作ることを計画した。チェアマン・大河正明は「トップリーグ(現V1)はこれまでのリーグに事業規模・ガバナンスを含め、1階層上の世界最高峰のリーグを作って上に載せるイメージ。2030年までには男女14チーム以上にしたい」とし、暫定的に企業チームなどのクラブにも出場する権利を与えるが、「地域や社会とつながることを意識し、チーム名にはホームタウンの自治体名を入れることに合意している。どの試合もチケットを購入してもらう時点でプロだと思うので、それにふさわしいファンサービスなどはしっかりしてほしい」とした[4] [5]

そして、2023年4月、新1部リーグを「SV.LEAGUE」、新2部リーグを「V.LEAGUE」とすることを決め、この「S」は、「Strong(強く)、Spread(広く)、Society(社会)」の3つの理念を意味する。[6]

2023年6月、この新リーグ出場に際して必要とされるライセンスの骨格を発表[7]。大きく1部に当たる「SVライセンス」と2部に当たる「Vライセンス」の2階級としている。なおSVライセンスを申請後、アリーナ基準・要件、並びに売上高を除く一部のライセンス基準を満たすクラブに対してはSV参戦を目指す「SV準加盟クラブ」とみなしたうえで、Vライセンスを交付させる。ライセンスの申請は同年8月1日-11月30日に募集し、審査・理事会を経て2024年4月に第1回のライセンス交付結果を発表するとしている。

その後2024年3月21日[8]4月17日[9]の2回に分けて発表されたライセンス交付結果により、SVライセンスは男子11、女子14クラブ、Vライセンスは男子18[10]、女子11クラブに交付することが発表された。なお男子リーグ戦については、SVライセンスが11クラブと奇数になってしまうため、クボタスピアーズ大阪については相対評価に基づいてVリーグへ参加させることを発表し、本年度の男子はSVリーグ10、Vリーグ19クラブ[10]として行うことになった[11]

2024年4月17日、主催者であるジャパンバレーボールリーグは、T&D保険グループ傘下の大同生命保険株式会社とタイトル・パートナー協賛(冠スポンサー)契約を同日から2030年6月30日までの6シーズンにわたり締結(契約金額未公表)し、リーグ戦の名称を「大同生命SV.LEAGUE」とすることを正式に発表した[12]。またこれまでのV.LEAGUEは全ディビジョンとも、一般社団法人・ジャパンバレーボールリーグ(JVL)が主催していたが、2024年7月1日にこれを2団体に分割し、SV.LEAGUEを主催する「一般社団法人・SVリーグ」と、V.LEAGUEを主催する「(新)一般社団法人・ジャパンバレーボールリーグ」とに分けて事業譲渡することも発表され、これに伴い、存続法人たる「SVリーグ」はSVリーグ会員のみ参加し、SVリーグ会員を除く一部社員(加盟クラブ)の退会を承認し、これらにかかる定款など一部変更を行う[13]

クラブ一覧

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男子

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ブロック チーム名 ホームタウン ホームアリーナ 2023-24
所属
備考
北海道 ヴォレアス北海道 北海道旭川市 リクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館 V1
関東 東京グレートベアーズ 東京都渋谷区 国立代々木競技場第二体育館 V1
中部 VC長野トライデンツ 長野県松本市 エア・ウォーターアリーナ松本 V1
東レアローズ静岡 静岡県三島市 三島市民体育館 V1 旧・東レアローズ
ジェイテクトSTINGS愛知 愛知県岡崎市 岡崎中央総合公園総合体育館 V1 旧・ジェイテクトSTINGS
ウルフドッグス名古屋 愛知県稲沢市 エントリオ V1
近畿 大阪ブルテオン 大阪府枚方市 パナソニックアリーナ V1 旧・パナソニックパンサーズ
サントリーサンバーズ大阪 大阪府大阪市 Asueアリーナ大阪 V1 旧・サントリーサンバーズ
日本製鉄堺ブレイザーズ 大阪府堺市 大浜だいしんアリーナ V1
中国 広島サンダーズ 広島県広島市 広島グリーンアリーナ V1 旧・JTサンダーズ広島

女子

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ブロック チーム名 ホームタウン ホームアリーナ 2023-24
所属
備考
東北 アランマーレ山形 山形県天童市 山形県総合運動公園体育館 V1 旧・プレステージ・インターナショナルアランマーレ
デンソーエアリービーズ 福島県郡山市 宝来屋郡山総合体育館 V1
関東 Astemoリヴァーレ茨城 茨城県ひたちなか市 ひたちなか市総合運動公園総合体育館 V1 旧・日立Astemoリヴァーレ
群馬グリーンウイングス 群馬県前橋市 ヤマト市民体育館前橋 V2
埼玉上尾メディックス 埼玉県上尾市 埼玉県立武道館 V1
NECレッドロケッツ川崎 神奈川県川崎市 川崎市とどろきアリーナ V1 旧・NECレッドロケッツ
中部 KUROBEアクアフェアリーズ 富山県黒部市 黒部市総合体育センター V1
PFUブルーキャッツ石川かほく 石川県かほく市 とり野菜みそ BLUECATS ARENA V1 旧・PFUブルーキャッツ
クインシーズ刈谷 愛知県刈谷市 ウィングアリーナ刈谷 V1 旧・トヨタ車体クインシーズ
近畿 東レアローズ滋賀 滋賀県大津市 滋賀ダイハツアリーナ V1 旧・東レアローズ
大阪マーヴェラス 大阪府大阪市 Asueアリーナ大阪 V1 旧・JTマーヴェラス
ヴィクトリーナ姫路 兵庫県姫路市 ヴィクトリーナ・ウインク体育館 V2
中国 岡山シーガルズ 岡山県岡山市 ジップアリーナ岡山 V1
九州 SAGA久光スプリングス 佐賀県鳥栖市 SAGAアリーナ V1 旧・久光スプリングス

準加盟クラブ

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男子

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ブロック チーム名
(呼称)
ホームタウン ホームアリーナ 2023-24
所属
備考
北海道 北海道イエロースターズ 北海道札幌市 北ガスアリーナ札幌46 V2
関東 レーヴィス栃木 栃木県足利市 FUKAI SQUARE GARDEN足利 地域 2024年9月の理事会で承認[14]
近畿 クボタスピアーズ大阪 大阪府大阪市 Asueアリーナ大阪 V2 旧・クボタスピアーズ
SVライセンスは交付されたが、相対評価によりVリーグ所属。

女子

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ブロック チーム名
(呼称)
ホームタウン ホームアリーナ 2023-24
所属
備考
中部 信州ブリリアントアリーズ 長野県上田市 上田市自然運動公園総合体育館 V2 旧・ルートインホテルズブリリアントアリーズ
ブレス浜松 静岡県浜松市浜名区 浜松アリーナ V2

過去の準加盟クラブ

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女子

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ブロック チーム名
(呼称)
ホームタウン ホームアリーナ 2023-24
所属
備考
北海道 アルテミス北海道 北海道札幌市 北ガスアリーナ札幌46 V3 2024年4月に認定されるも、同年9月に脱退[15]

ライセンス交付を受けるも参戦に至らなかったクラブ

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男子

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ブロック チーム名
(呼称)
ホームタウン ホームアリーナ 2023-24
所属
備考
九州 大分三好ヴァイセアドラー 大分県大分市 サイクルショップコダマ大洲アリーナ V2 2024年4月30日までに資金繰り基準を充足することを条件にVライセンス交付されたが、条件を満たせなかったため参戦辞退し休部[16][17]

中継

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日本国内

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初年度となる2024-25シーズンはJ SPORTSと放映権契約を結び、同社の定額制動画配信サービスであるJ SPORTSオンデマンドにて男女全試合独占ライブ配信を行っている[18]ABEMA de J SPORTSでは、各節において男女各2試合無料ライブ配信[19]。衛星放送(J SPORTS 1/2/3/4)でも各節2試合程度生中継する他、『SVリーグ 2024-25 ナビ』などの関連番組を放送。

サブライセンスとして旧Vリーグに続きフジテレビGAORAも放送限定で放映権を獲得[20][21]。2024年10月11日に行われる男子のオープニングマッチであるサントリーサンバーズ大阪 vs 大阪ブルテオンは地上波で全国生中継(延長の場合BSフジ182chで試合終了まで放送予定だった)、フジテレビONEにて翌日未明(同日深夜)に完全版を放送した。翌12日に行われるNECレッドロケッツ川崎 vs 埼玉上尾メディックスはBSフジとフジテレビNEXTにて生中継。フジテレビNEXTでは以降もサントリー戦など注目試合を生中継中心に放送[22]。GAORAは関西のクラブのホームゲーム生中継を中心とする。

日本国外

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タイでは衛星ケーブルテレビ局であるトゥルー・ビジョンにてタイ人選手所属クラブの試合を中心に週数試合中継している[23]

日本、タイ、インドネシア韓国フィリピンベトナム台湾を除く全世界向けにVBTVでライブ配信を行っている[24]

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2024年7月1日にジャパンバレーボールリーグより改称

出典

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  1. ^ “SVリーグは女子14、男子10チームでスタート 2024-25シーズンのリーグ編成が決定”. 月バレ.com. (2024年4月18日). https://www.getsuvolley.com/240418_svleague 2024年5月19日閲覧。 
  2. ^ “バレーVリーグ再編成「SVリーグ」来年10月発足「世界最高峰のリーグになるチャンスある」”. スポーツニッポン. (2023年4月27日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/04/27/kiji/20230427s00070000027000c.html 2024年5月19日閲覧。 
  3. ^ “2024年からプロも視野に新リーグ バレーボールVリーグ会長明言”. https://hochi.news/articles/20221011-OHT1T51096.html?page=1 
  4. ^ 【バレー】Vリーグ機構が24-25シーズンから新リーグを発足。大河正明副会長「2030年を目途に世界最高峰のリーグに」(バレーボールマガジン)
  5. ^ 【バレー】Vリーグ機構が24-25シーズンから新リーグを発足。大河正明副会長「2030年を目途に世界最高峰のリーグに」(バレーボールマガジン)
  6. ^ バレーVリーグ再編成「SVリーグ」来年10月発足「世界最高峰のリーグになるチャンスある」2023年4月27日 05:10 (スポーツニッポン)
  7. ^ 【V.LEAGUE REBORN】 2024-25シーズンからのクラブライセンス交付規則が決定
  8. ^ 2024-25シーズン クラブライセンス判定結果について(第1回)
  9. ^ 2024-25シーズン クラブライセンス判定結果について(第2回)
  10. ^ a b 条件付1を含む。(対象:大分三好ヴァイセアドラー - 2024年4月30日までに資金繰りの条件を充足させることを義務付ける条件付きライセンスだったが、受け皿スポンサーとの交渉が難航し、ライセンス充足の見込みが立たないため、2024-25シーズンの参戦を見送り、当面の活動休止が発表された。これにより、男子は18チームに変更される)
  11. ^ 2024-25シーズン リーグ編成について
  12. ^ 大同生命保険株式会社とSV.LEAGUEタイトルパートナー契約を締結
  13. ^ 法人分割(事業譲渡)の総会承認について
  14. ^ レーヴィス栃木のSV準加盟クラブ認定について ニュース”. 一般社団法人SVリーグ/一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ SVL オフィシャルサイト WOMEN (2024年9月12日). 2024年9月13日閲覧。
  15. ^ アルテミス北海道のSV準加盟クラブ脱退について ニュース”. 一般社団法人SVリーグ/一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ SVL オフィシャルサイト WOMEN (2024年9月12日). 2024年9月13日閲覧。
  16. ^ Vリーグ参戦辞退ならびにチームの休部について|大分三好ヴァイセアドラー|男子バレーボール”. weisseadler.com. 2024年5月1日閲覧。
  17. ^ Vリーグ男子2部の大分三好ヴァイセアドラーが無期限休部…オーナー死去、引き受け先見つからず”. 読売新聞オンライン (2024年5月1日). 2024年5月1日閲覧。
  18. ^ 10月開幕!バレーボール新リーグ「大同生命SV.LEAGUE」J SPORTSオンデマンドでは男女全試合の独占LIVE配信が決定!新設の「バレーボールパック」月額視聴料金の無料キャンペーン実施!』(プレスリリース)株式会社ジェイ・スポーツ、2024年6月6日https://www.jsports.co.jp/press_release/page/290/2024年6月7日閲覧 
  19. ^ “ABEMA内の「ABEMA de J SPORTS」で2024-25大同生命SVリーグの生中継が決定”. 月バレ.com. (2024年9月13日). https://www.getsuvolley.com/240813_abema 2024年9月15日閲覧。 
  20. ^ "2024-25 大同生命SV.LEAGUEオープニングマッチの チケット販売日時とテレビ中継が決定" (Press release). 一般社団法人SVリーグ. 23 September 2024. 2024年8月25日閲覧
  21. ^ SVリーグ 2024-25”. GAORA. 2024年9月22日閲覧。
  22. ^ “石川祐希セリエA全試合、高橋藍らSV.LEAGUE注目試合 FOD・フジNEXTで生中継”. マイナビニュース. (2024年9月19日). https://news.mynavi.jp/article/20240919-3027864/ 
  23. ^ "タイ・True Visionsにて2024-25 大同生命SV.LEAGUE放送・配信が決定" (Press release). 一般社団法人SVリーグ. 6 September 2024. 2024年9月15日閲覧
  24. ^ "FIVBの事業会社Volleyball Worldとの長期的なパートナーシップ契約を締結" (Press release). 一般社団法人SVリーグ. 10 October 2024. 2024年10月31日閲覧

外部リンク

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