POWER3
表示
RS/6000 44P 270のCPUモジュール上の375MHz デュアル POWER3-IIプロセッサー | |
生産時期 | 1998年から |
---|---|
設計者 | IBM |
生産者 | IBM |
CPU周波数 | 200MHz から 450MHz (POWER3-II) |
アーキテクチャ | POWER (64ビット) |
コア数 | 1 |
Power アーキテクチャ |
---|
POWER3(パワースリー)は、IBMが設計し、独占的に製造したPOWERアーキテクチャの64ビットマイクロプロセッサである。POWER3は1998年にリリースされ、2001年に後継のPOWER4に引き継がれた。
概要
[編集]POWER3は1998年10月5日に、ハイエンドのグラフィックスワークステーションであるRS/6000 43P Model 260に搭載されて発表された[1]。POWER3は当初はPowerPC 630と呼ばれると思われたが、より消費者向けの32ビットのパワーPC(PowerPC)の置き換え用ではなく、サーバー用のPOWERプロセッサに改名された。POWER3は、POWER2の派生であるP2SCの後継で、当初は1995年に予定して遅れていたIBMのPOWERからPowerPCへの移行を完成させた。POWERは200MHzクロックで、IBMのRS/6000サーバーやワークステーションに使用された。競合相手はディジタル・イクイップメント・コーポレーション(DEC)のAlpha 21264や、ヒューレット・パッカード(HP)のPA-8500であった。
POWER3-II
[編集]POWER3-IIはPOWER3の改良版で、クロックは最大 450 MHzだった。23 百万トランジスタを含み、チップ(ダイ)のサイズは 170 mm2 であった。IBM CMOS7S の、7レベルの銅配線を使用した 0.22 µm CMOS プロセスで製造された。2001年には後継のPOWER4に置き換えられた
参照
[編集]- ^ New IBM POWER3 chip
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Papermaster, M.; Dinkjian, R.; Mayfield, M.; et al. (1998). POWER3: Next Generation 64-bit PowerPC Processor Design. IBM Corp .
- Anderson, S.; Bell, R.; Hague, J.; et al. (1998). RS/6000 Scientific and Technical Computing: POWER3 Introduction and Tuning Guide. IBM Corp . - gives more information about POWER1, POWER2, and POWER3
- O'Connell, F. P.; White, S. W. (6 November 2000). "POWER3: The next generation of PowerPC processors". IBM Journal of Research and Development, Volume 44, Number 6.
- Song, Peter (17 November 1997). "IBM's Power3 to Replace P2SC". Microprocessor Report.
- IBM (5 October 1998). New IBM POWER3 chip. Press release.