コンテンツにスキップ

M50 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
M50
Messier 50[1]
散開星団 M50
仮符号・別名 NGC 2323[1]
星座 いっかくじゅう座
見かけの等級 (mv) 5.9[1]
視直径 16.0' [2]
分類 散開星団[1]
発見
発見日 1772年4月5日[2]
発見者 シャルル・メシエ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  07h 02m 47.5s[1]
赤緯 (Dec, δ) −08° 20′ 16″[1]
赤方偏移 0.000020[1]
視線速度 (Rv) 6.1 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -0.27 ミリ秒/年[1]
赤緯: -1.18 ミリ秒/年[1]
距離 3,200光年[2](約0.98kpc)
M50の位置
M50の位置
物理的性質
直径 約20光年[2]
年齢 約78×106[2]
他のカタログでの名称
Mel 58
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 星図 07h 02m 47.5s, −08° 20′ 16″ M50 (NGC 2323) はいっかくじゅう座にある散開星団

概要

[編集]

おおいぬ座との境界にちかく、シリウスからおおいぬ座θ星の方に伸ばした線をたどると見つけやすい。

条件がよければ、肉眼でぼんやりとした光に見える。双眼鏡でも微星がぽつぽつみえる。口径5cmの望遠鏡では倍率を上げると星に分かれてくる。口径8cmの望遠鏡では、20個程度の星が見えてくる。小さい散開星団だがそれほど密集はしていない。口径10cmの望遠鏡では50個ほどの星が見えてくる。口径30cmの望遠鏡ではおびただしい星が見え全体で150個ほどの星が見える。散開星団なのに、口径30cmの望遠鏡でも完全に星に分離できない。分離するには口径40cm程度の望遠鏡を必要とする。

全体の形はマラスはハート型、ジョーンズはY型であるとした。マラスは、ウェッブらが記した赤い星は特に異なった色には見えないとした。

観測史

[編集]

1772年4月5日にシャルル・メシエが発見した。しかし、ジャック・カッシーニの記録によると、ジャックの父のジョヴァンニ・カッシーニが1711年以前に発見していたともされる[2]。1774年にヨハン・ボーデは「カッシーニがおおいぬ座とこいぬ座の間にあるという星団を探し、ついにいっかくじゅう座の腹の下で発見した。星雲状の光の上に小さな星がある星団で、西に4個の小星がある」と記している[3]ジョン・ハーシェルは「顕著な星団。非常に大きく、星数が多い。星の等級は12~16等」と記した[3]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M50. 2016年3月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 50”. SEDS. 2016年3月17日閲覧。
  3. ^ a b Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年3月29日). “Messier 50 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月17日閲覧。

関連項目

[編集]