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83式152mm自走榴弾砲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
83式152mm自走榴弾砲
基礎データ
全長 7.33m
全幅 3.23m
全高 3.5m
重量 30t
乗員数 5名
装甲・武装
主武装 152.4mm榴弾砲
副武装 69式40mm対戦車ロケットランチャー
12.7mm重機関銃
7.62mm機関銃
機動力
速度 55km/h
エンジン WR4B-12 V150LB 4ストロークディーゼル
520hp
行動距離 450km
データの出典 [1][2][3][4]
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83式152mm自走榴弾砲(83しき152mmじそうりゅうだんほう、中国語: 83式152毫米自行加榴炮)は、中国自走砲。その名称が示す通り、榴弾砲カノン砲を兼ねる自走砲として設計されている。これは現代では一般的な設計であり、中国語においても83式152毫米自行榴弹炮と表記されることもある[2]

開発

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開発は1970年代後半に開始された。その設計がいずれに範を採ったかには諸説ある。M109 155mm自走榴弾砲に倣うとするもの[5]2S3アカーツィヤ 152mm自走榴弾砲のコピーとするもの[4]などがあるが、完成した車両は牽引式の66式152mm加榴砲と321式多用途車両を組み合わせたものと考えられている[1]

ハルビン市の第674設計所による開発は、1978年末には形をなし[3]1980年2月には試作車による公試を開始、1981年7月には結果を反映した新型の試作車を投入して試験を続け[1]1983年11月に制式化された[3]。この間、チチハル市の第127設計所が半自動装填装置を開発し、嘉興市の第5318設計所が照準装置を開発するなど、他の設計所による開発も行われていた[1]

特徴

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520馬力の4ストロークディーゼルエンジンで駆動する履帯には6つの転輪を持ち、最高時速55kmを発揮可能である[1]

主砲の仰角は62度、射程は17.2km(通常弾)、21.5km(射程延伸弾)。携行弾数は砲塔と車体の合計で30発、これを最高で毎分5発発射可能である。1990年代に入っての改装で、レーザー誘導砲弾の使用も可能となった。

副武装として12.7mm重機関銃を砲塔上に、同軸機関銃として7.62mm機関銃を装備する他、砲塔上に69式40mm対戦車ロケットランチャーを追加可能である[1]

運用

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1984年10月1日[1]北京での35周年記念パレードで公開された[2]。1個大隊は18両で編成されていた[1]

1988年から50両がイラクに輸出されたが[6][7]1990年までの生産数は78両に留まっている[1]

派生型

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派生型ではないが、89式120mm自走対戦車砲が同じ台車を使用している。

出典・注

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  1. ^ a b c d e f g h i Type 83 152mm Self-Propelled Gun-Howitzer”. SinoDefence.com (2009年2月20日). 2012年10月13日閲覧。
  2. ^ a b c 中国83式152毫米自行榴弹炮”. 环球展望网版. 2012年10月13日閲覧。
  3. ^ a b c 国产武器欣赏:83式152毫米自行加榴炮(附图)” (2004年9月27日). 2012年10月13日閲覧。
  4. ^ a b Type 83 152-mm self-propelled gun-howitzer”. 2012年10月13日閲覧。
  5. ^ Type 83 152-mm Self-Propelled Gun-Howitzer”. Federation of American Scientists. 2012年10月13日閲覧。
  6. ^ 伊拉克军火库发现中国大威力加农炮 欲修复吊打IS”. 新浪 (2016年10月24日). 2019年7月8日閲覧。
  7. ^ Arms Transfers Database”. ストックホルム国際平和研究所. 2019年7月8日閲覧。

外部リンク

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