2021年世界新体操選手権
2021年世界新体操選手権(2021ねんせかいしんたいそうせんしゅけん)は、2021年(令和3年)10月27日から10月31日まで福岡県北九州市小倉北区の西日本総合展示場で開催される第38回世界新体操選手権大会である。タイトルスポンサーはイオンが担当して大会正式名称はイオンpresents 世界新体操 福岡・北九州2021と決まった。FIGは2020年11月に代々木で開催された国際大会で北九州市の開催を決定した[1]。
通常は世界新体操選手権はオリンピック開催年には開催されないが、2021年は本来2020年に開催される予定であった東京オリンピックが新型コロナウイルスの流行のため延期されて開催されたことにより、1996年大会以来25年ぶりにオリンピック開催年の開催となった。また、本大会終了直前の10月18日から10月24日には同じ北九州市の八幡東区にある北九州市立総合体育館で2021年世界体操競技選手権が開催され、世界体操競技選手権と世界新体操選手権が世界で初めて同時期に同一都市で開催されたことになる。
新型コロナウイルスの流行を受け、出場選手・大会関係者に対しては東京オリンピックと同様、外部との接触を防ぐバブル方式を運用する。東京オリンピックは無観客で開催されたが、本大会は国の「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証の対象事業として、2週間前までにワクチン2回接種を完了したか、もしくは72時間以内にPCR検査の陰性証明を受けた人だけにチケットを販売し、収容率100%の有観客で開催された[2]。
競技結果
[編集]エピソード
[編集]コロナ禍の中で「バブル方式」「ワクチン検査パッケージ」を採用した有観客の国際大会として、世界体操選手権とともに北九州市で開催されたが、宿泊施設と練習会場の行き来以外で行動が制限された状況に、出場選手に過度なストレスがかかっているとの訴えがあったため、会場である西日本総合展示場新館のあるJR小倉駅北口のコンベンションゾーン一帯にある練習エリアのミクニワールドスタジアム北九州、食事会場のあるあるCity等の地区内のビル間の移動については徒歩で移動できるようにした。 また北九州市は、4.2haの芝生広場や世界一の長さのブランコがあるグリーンパークなど、選手がリフレッシュできる環境も提供した[3][4][5]。
「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」は、東京五輪後、コロナ禍の中での本格的な世界大会としては初の有観客大会として開催され、日本選手はもとより、多くの海外参加者からも有観客で開催された同大会や関係者に対する感謝の言葉が多く寄せられたため、開催地である北九州市は、参加した各選手からの「ありがとう」のお礼のメッセージやサイン入りグッズを展示する、『ありがとう北九州』展を開催した[6][7][8]。
脚注
[編集]- ^ “Fédération Internationale de Gymnastique”. www.gymnastics.sport. 2020年12月8日閲覧。
- ^ 2021世界体操・新体操選手権北九州大会が開幕します! - 福岡県人づくり・県民生活部スポーツ局スポーツ企画課、2021年10月15日
- ^ “世界新体操の外出制限緩和 区域限定で徒歩移動可に ストレス軽減”. 毎日新聞 (2021年10月25日). 2021年11月4日閲覧。
- ^ “世界新体操 徒歩移動を一部可能に 選手らが「ストレスがたまる」と訴え 北九州市”. テレビ西日本 (2021年10月26日). 2021年11月4日閲覧。
- ^ “「北九州モデル」手応えと課題 世界体操・新体操閉幕、外部遮断に課題も”. テレビ西日本 (2021年10月26日). 2021年11月4日閲覧。
- ^ “10月世界体操・新体操 「ありがとう北九州」 市民に寄せた300点 八幡東・28日まで /福岡”. 毎日新聞 (2021年11月24日). 2021年11月24日閲覧。
- ^ “2021世界体操・新体操選手権北九州大会『ありがとう北九州』展を開催します!”. 北九州市 (2021年11月19日). 2021年11月24日閲覧。
- ^ “「世界体操 新体操」海外選手らが感謝のメッセージ”. 九州朝日放送 (2021年11月23日). 2021年11月24日閲覧。