駒澤大学陸上競技部
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駒澤大学 陸上競技部(こまざわだいがく りくじょうきょうぎぶ、英語: Komazawa Univ. Track and Field Team)は、駒澤大学の陸上競技チーム。関東学生陸上競技連盟所属。練習拠点は玉川キャンパス。襷の色は藤色。
概要
[編集]1963年創立。長距離走部門では1967年の第43回箱根駅伝に初出場した際は同好会であった。同年に中央大学OBで元800m日本記録保持者の森本葵が監督に就任。長らく箱根の予選会の常連だったが、1995年にOBの大八木弘明をコーチに迎えて強化を開始。1990年代後半から急激に力をつけ、2000年の第76回箱根駅伝で初優勝後、平成初の4連覇を達成するまでに成長した。
「大学三大駅伝」(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)で、全国大学最多の計29回の優勝を誇る[1][2]。
- 出雲駅伝では、1997年・1998年と2022年・2023年で2連覇し、計5回の優勝を誇る。
- 全日本大学駅伝(インカレ)では、初の全国制覇が1998年の第30回大会で最多計16回の優勝を誇り、2011年から2014年、2020年から2023年にかけて大会4連覇を成し遂げた[3]。
- 箱根駅伝では、総合優勝8回。このうち、2002年の第78回箱根駅伝から2005年の第81回箱根駅伝にかけて、史上5校目(中央大学・日本体育大学・日本大学・順天堂大学・駒澤大)となる総合4連覇を達成し、平成初の記録となった。2008年の第84回箱根駅伝を最後に優勝から遠ざかり、第85回箱根駅伝、第94回箱根駅伝ではシード落ちを喫したが、2021年の第97回箱根駅伝では13年ぶりの優勝を果たした[4][5]。
- 2022年度は、第34回出雲駅伝、第54回全日本大学駅伝、第99回箱根駅伝と三大駅伝のすべてで優勝し、史上5校目となる大学駅伝三冠を達成した。
駅伝成績
[編集]箱根駅伝において、☆=往路優勝、★=復路優勝。※主将は3年生以下の場合、学年を記載。
年度 | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 | 主将※ |
---|---|---|---|---|
1989 | 第1回 11位 |
第21回 - |
第66回 14位 |
|
1990 | 第2回 |
第22回 |
第67回 9位 |
|
1991 | 第3回 12位 |
第23回 - |
第68回 8位 |
|
1992 | 第4回 9位 |
第24回 - |
第69回 6位 |
|
1993 | 第5回 12位 |
第25回 6位 |
第70回 11位 |
|
1994 | 第6回 - |
第26回 - |
第71回 13位 |
|
1995 | 第7回 - |
第27回 - |
第72回 12位 |
|
1996 | 第8回 - |
第28回 8位 |
第73回 ★6位 |
|
1997 | 第9回 優勝 |
第29回 4位 |
第74回 2位 |
藤田幸則 |
1998 | 第10回 優勝 |
第30回 優勝 |
第75回 ☆2位 |
藤田敦史 |
1999 | 第11回 3位 |
第31回 優勝 |
第76回 ☆★優勝 |
前田康弘 |
2000 | 第12回 3位 |
第32回 2位 |
第77回 2位 |
高橋正仁 (3年時) |
2001 | 第13回 2位 |
第33回 優勝 |
第78回 ★優勝 |
高橋正仁 |
2002 | 第14回 3位 |
第34回 優勝 |
第79回 ★優勝 |
松下龍治 |
2003 | 第15回 3位 |
第35回 4位 |
第80回 ☆★優勝 |
内田直将 |
2004 | 第16回 2位 |
第36回 優勝 |
第81回 ★優勝 |
田中宏樹 |
2005 | 第17回 4位 |
第37回 3位 |
第82回 5位 |
村上和春 |
2006 | 第18回 5位 |
第38回 優勝 |
第83回 7位 |
安西秀幸 (3年時) |
2007 | 第19回 4位 |
第39回 優勝 |
第84回 ★優勝 |
安西秀幸 |
2008 | 第20回 2位 |
第40回 優勝 |
第85回 13位 |
池田宗司 |
2009 | 第21回 10位 |
第41回 7位 |
第86回 ★2位 |
宇賀地強 |
2010 | 第22回 3位 |
第42回 2位 |
第87回 3位 |
井上翔太 (3年時) |
2011 | 第23回 2位 |
第43回 優勝 |
第88回 2位 |
井上翔太 |
2012 | 第24回 5位 |
第44回 優勝 |
第89回 ★3位 |
上野渉 |
2013 | 第25回 優勝 |
第45回 優勝 |
第90回 2位 |
窪田忍 |
2014 | 第26回 開催中止 |
第46回 優勝 |
第91回 2位 |
中村匠吾 |
2015 | 第27回 3位 |
第47回 3位 |
第92回 3位 |
其田健也 |
2016 | 第28回 5位 |
第48回 4位 |
第93回 9位 |
浅石祐史 |
2017 | 第29回 7位 |
第49回 4位 |
第94回 12位 |
高本真樹 |
2018 | 第30回 - |
第50回 4位 |
第95回 4位 |
堀合大輔 |
2019 | 第31回 2位 |
第51回 3位 |
第96回 8位 |
中村大聖 |
2020 | 第32回 開催中止 |
第52回 優勝 |
第97回 優勝 |
神戸駿介 |
2021 | 第33回 5位 |
第53回 優勝 |
第98回 3位 |
田澤廉 (3年時) |
2022 | 第34回 優勝 |
第54回 優勝 |
第99回 ☆★優勝 |
山野力 |
2023 | 第35回 優勝 |
第55回 優勝 |
第100回 2位 |
鈴木芽吹 |
2024 | 第36回 2位 |
第56回 2位 |
第101回 |
篠原倖太朗 |
関係者
[編集]歴代監督
[編集]- 森本葵 - 1967年より監督、2002年に総監督、のち顧問
- 高岡公 - ヘッドコーチ、2002年に監督、2004年に総監督を経て顧問[6]
- 大八木弘明 - 1995年よりコーチ、2002年に助監督、2004年に監督、2023年より総監督
- 藤田敦史 - 2015年よりコーチ、2023年に監督
- その他の指導者
主な出身者
[編集]「駒澤大学の人物一覧#陸上競技」を参照
- M高史 - ものまねアスリート芸人
- 菊地原浩二 - 元主将・ヤクルト所属
- 大越正禅 - 北海道浦幌町東禅寺住職[7]
- 楢木野亮二 - 元鎮西高校陸上部監督、元全国全国都道府県対抗男子駅伝熊本県チーム監督
- 楠康夫 - 阿見アスリートクラブ理事長[8]
- 井上浩 - 元大分東明高校陸上部監督、拓殖大学陸上競技部監督
- 北原慎也 - 千葉県立富里高等学校陸上部監督
- 大場康成 - 元資生堂所属。1996年、第80回日本陸上競技選手権大会 5000m 優勝[9]
- 鈴木清和 - スポーツトレーナー[10]
- 藤田幸則 - 元トヨタ自動車陸上長距離部所属
- 北田初男 - 高崎健康福祉大学高崎高等学校陸上部顧問
- 佐藤裕之 - 元NEC、SUBARU所属、駒澤大学陸上部元コーチ
- 武井拓麻 - 箱根駅伝8区区間賞、会社経営者
- 河野仁志 - 青森山田高校陸上競技部男子駅伝監督
- 河村修一 - 愛知県高校教諭、県駅伝強化委員
- 松下龍治 - 國學院大學陸上競技部元コーチ
- 高橋桂逸 - 愛知県庁スポーツ局、名古屋ウィメンズマラソンなどの運営担当
- 内田直将 - トヨタ自動車陸上長距離部所属
- 北浦政史 - 元Honda陸上競技部所属
- 吉田繁 - 元愛三工業所属
- 柴⽥尚輝 - DeNAランナーズアカデミー ヘッドコーチ
- 太田貴之 - 元富士通所属
- 塩川雄也 - 元SUBARU所属
- 田中宏樹 - 元中国電力所属
- 村上和春 - 元富士通所属、東京農業大学陸上部コーチ
- 佐藤慎悟 - 元日清食品、八千代工業所属
- 治郎丸健一 - 拓殖大学陸上競技部コーチ
- 石川昌伸 - 國學院大學陸上競技部コーチ
- 早瀬浩二 - 第一生命グループ陸上競技部ヘッドコーチ
- 鈴木俊祐 - 元ヤクルト所属
- 藤井輝 - 一関学院高校陸上競技部監督
- 高橋徹 - 元富士通所属
- 越智康文 - 愛媛県立今治北高等学校陸上競技部コーチ
- 飯田明徳 - 元Honda陸上競技部所属
- 井上翔太 - 元トヨタ自動車陸上長距離部所属
- 久我和弥 - 元富士通陸上競技部所属
関連書籍
[編集]- 『育てて活かして勝つ 常勝軍団はこうして作られた』大八木弘明 著(コスミック出版)2010年1月
- 『駒大陸上部の勝負めし』 大八木京子 著(エイ出版社)2020年10月[11]
- 『駅伝ごはん - 駒澤大学陸上競技部のスポーツ応援レシピ -』 大八木京子 著(ベースボール・マガジン社)2021年12月[12]
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ 月刊陸上競技. “駒澤大学”. 2022年1月4日閲覧。
- ^ 駒澤大学陸上競技部. “駒澤大学陸上競技部”. 2022年1月4日閲覧。
- ^ 駒大スポーツ新聞編集部【コマスポ】. “陸上競技部”. 2022年1月4日閲覧。
- ^ 駅伝歴ドットコム. “駒澤大学”. 2022年1月7日閲覧。
- ^ 月刊陸上競技. “駒澤大学”. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “「箱根駅伝」大会結果、出場選手、順位”. 読売新聞. 2024年3月23日閲覧。
- ^ hochi.news. “「【HAKONE LIFE】駒大OBの大越正禅さん」2020.7.4”. 2023年2月11日閲覧。
- ^ 阿見アスリートクラブ. “「起業塾」”. 2023年2月11日閲覧。
- ^ 資生堂ランニングクラブ. “「日本選手権優勝の栄冠 - クラブの歴史」”. 2023年2月11日閲覧。
- ^ amazon.co.jp. “鈴木清和・著書”. 2023年2月11日閲覧。
- ^ 紀伊國屋書店. “『駒大陸上部の勝負めし』”. 2022年1月4日閲覧。
- ^ 紀伊國屋書店. “『駅伝ごはん - 駒澤大学陸上競技部のスポーツ応援レシピ -』”. 2022年1月4日閲覧。
- ^ “駒澤大学駅伝チームがつなぐ思い「きのうより、強く。」2010.12.”. Nike. 2024年3月23日閲覧。
- ^ ファイテン. “【陸上×phiten】”. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “「学生駅伝の名門、駒大復活の舞台裏 大会前にボディメンテを使った理由」駒澤大学陸上競技部(駅伝)2021.11.10”. ボディメンテ公式サイト. 2024年3月23日閲覧。
- ^ “コネクタメーカーのヒロセ電機 駒澤大学陸上競技部とスポンサー契約(2023年12月- )”. ヒロセ電機. 2024年3月23日閲覧。
- ^ 文藝春秋. “【箱根対談】駒大監督・大八木弘明×松任谷正隆 2021.2.24”. 2022年1月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- 駒澤大学 陸上競技部 HP
- 駒大 陸上競技部 (@komadays) - Instagram
- 駒大スポーツ新聞 編集部【コマスポ】
- 駒大スポーツ (@komaspoofficial) - X(旧Twitter)
- コマスポ 陸上班 (@KomaspoTaf) - X(旧Twitter)