静内駅
静内駅 | |
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駅舎(2017年9月) | |
しずない Shizunai | |
◄新冠 (4.9 km) (8.8 km) 東静内► | |
所在地 |
北海道日高郡新ひだか町 静内本町5丁目 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 日高本線 |
キロ程 | 82.1 km(苫小牧起点) |
電報略号 | シナ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線(側線1線) |
乗車人員 -統計年度- |
330人/日(降車客含まず) -2009年度- |
開業年月日 | 1926年(大正15年)12月7日[1] |
廃止年月日 | 2021年(令和3年)4月1日[JR北 1][運輸局 1] |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 路線廃止に伴う廃駅 |
静内駅(しずないえき)は、北海道(日高振興局)日高郡新ひだか町静内本町(ほんちょう)5丁目1にあった、北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線の駅(廃駅)である。電報略号はシナ。事務管理コードは▲132214[2][3]。
当駅営業当時の日高本線内では鵡川駅とならび列車運行上の要となる駅で、1986年(昭和61年)10月まで運行されていた急行「えりも」の停車駅だった。
歴史
[編集]- 1926年(大正15年)12月7日:日高拓殖鉄道厚賀駅 - 当駅間延伸開通に伴い開業[1]。一般駅[1]。
- 1927年(昭和2年)8月1日:日高拓殖鉄道が国有化により国有鉄道に移管[1]。線路名を日高線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1933年(昭和8年)12月15日:当駅 - 日高三石駅間延伸開通に伴い中間駅となる。
- 1938年(昭和13年)3月10日:静内機関区設置[4]。
- 1942年(昭和17年):駅舎改築[新聞 1]。
- 1943年(昭和18年)11月1日:線路名を日高本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1959年(昭和34年)11月1日:静内機関区廃止。
- 1968年(昭和43年)
- 1969年(昭和44年)11月1日:追分機関区静内支区が苫小牧機関区静内支区となる。
- 1978年(昭和53年)10月2日:コンテナ基地設置。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物・荷物取扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[1]。
- 2001年(平成13年)2月3日:新駅舎による営業を開始[新聞 1][5]。
- 2002年(平成14年)4月1日:観光情報センターぽっぽがオープンする。
- 2013年(平成25年)
- 2015年(平成27年)
- 2014年(平成26年)7月1日:当駅の工務部門を分離し保線所に移管[JR北 5]。
- 2021年(令和3年)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線と側線を持つ地上駅で、夜間滞泊も行われていた。かつては機関区の支区が置かれ、製材工場への専用線もあった。
終日社員配置駅で、管理駅として苫小牧駅を除く日高本線のすべての駅を管理下に置いており、部分廃線となるまで日高本線の列車運行管理を当駅にて行っていた。
みどりの窓口設置駅であった(営業時間7時20分 - 18時40分)。駅レンタカー業務も行っていた。また、オレンジカード対応の自動券売機も設置されていた。なお、起点駅の苫小牧駅を除くと日高本線内では唯一改札業務も行っていた。
2001年にそれまでの木造平屋建て駅舎を、厩舎をイメージした鉄骨造一部2階建てに改築した[新聞 1][5]。延床面積は205m2で、新ひだか町観光情報センター「ぽっぽ」を併設している[新聞 1]。 道南バス静内案内所が駅舎内に移転入居し、バス乗車券窓口と売店が設置されていたが、2013年(平成25年)3月20日に営業所終了し、定期券販売などは観光協会への委託に切り替えられた[新聞 2]。
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改札口(2020年7月)
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駅舎内(2020年7月)
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ホーム(2017年9月)
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ホームに停車中の列車(2010年8月)
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構内踏切(2017年9月)
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駅名標(2017年9月)
かつて販売されていた駅弁
[編集]- 北海いかめし
- 北海海鮮かき蟹いくら(土・日曜のみ)
- 蝦夷海鮮四点盛り(土・日曜のみ)
- 蝦夷海鮮かにいくら(土・日曜のみ)
- うにいくら黄金鮭弁当(土・日曜のみ)
- 北海たらば蟹弁当(土・日曜のみ)
なお、廃駅後も引き続き同地で立ち食いそば・うどん店を運営している西谷弁当店では、一時期途絶えていた駅弁発売を復活していたが、同店名義で調製はしていなかった[7]。 廃駅となるまで当駅の駅弁はもっぱら駅弁大会での販売用であり、駅での販売実績がほとんどなかった。
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去の各調査日における平均である。当駅についてはバス代行期間が存在するため、一部でバスと列車が別集計となっているほか、各年で集計期間が異なる。備考も参照。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |||
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年間 | 1日平均 | JR調査 | ||||
列車 | 代行バス | |||||
1962年(昭和37年) | 608,820 | 1,669 | [4] | |||
1963年(昭和38年) | 624,880 | 1,712 | ||||
1964年(昭和39年) | 636,565 | 1,742 | ||||
1965年(昭和40年) | 665,475 | 1,824 | ||||
1966年(昭和41年) | 616,834 | 1,698 | ||||
1967年(昭和42年) | 580,674 | 1,865 | ||||
1968年(昭和43年) | 547,817 | 1,500 | ||||
1969年(昭和44年) | 491,750 | 1,347 | ||||
1970年(昭和45年) | 453,286 | 1,241 | ||||
1992年(平成 | 4年)(807) | [8] | 1日乗降客数:1,614人 | |||
2014年(平成26年) | 219 | [JR北 7] | 当年の列車は単年の値。 | |||
2017年(平成29年) | 124 | [JR北 8] | 2015年度末から鵡川 - 様似間バス代行。当年のバスは単年の値。 | |||
2018年(平成30年) | 145.5 | [JR北 9] | 代行バスの値は過去2年平均 | |||
2019年(令和元年) | 140.3 | [JR北 10] | 代行バスの値は過去3年平均 | |||
2020年(令和 | 2年)133.8 | [JR北 11] | 代行バスの値は過去4年平均 |
駅周辺
[編集]日高地方の中心都市である新ひだか町の中心街・静内市街に近接する。国道235号沿いには商店街や大型スーパーなどがある。
- 北海道道992号静内停車場線
- 国道235号
- 新ひだか町役場(旧・静内町役場)
- 静内警察署
- 静内警察署駅前交番
- 静内簡易裁判所
- 静内郵便局
- 北海道労働金庫静内支店
- 日高信用金庫静内支店
- 北洋銀行静内支店
- しずない農業協同組合(JAしずない)
- ひだか漁業協同組合入船事業所
- 静内総合自動車学校
- 北海道静内高等学校
- 新ひだか町立静内中学校
- 新ひだか町立山手小学校
- 新ひだか町立静内小学校
- 新ひだか町立高静小学校
- 平取養護学校静内ペテカリの園分校
- 静内川 (染退川)
- 道南バス「静内」停留所
バス路線
[編集]- 道南バス運行
- 高速ペガサス号 大谷地バスターミナル経由 札幌駅バスターミナル行き
- 新千歳空港行き
- 厚賀・門別競馬場・鵡川駅経由 苫小牧駅行き
- 静内温泉・三石・浦河町役場経由 浦河老人ホーム行き
- 厚賀・清畠・富川経由 平取行き
- 農業高校行き
- 新冠本町経由 厚賀行き
- 新ひだか町内循環線
- 農屋行き
- 静内温泉経由 西川大橋行き
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 全国専用線一覧によると、作業距離0.9km、総延長1.9km
出典
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、864頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、228頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c 静内町史編さん委員会 編『静内町史』静内町、1975年、1024-1030頁。doi:10.11501/9569302 。2022年10月30日閲覧。
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年7月1日、184頁。ISBN 4-88283-122-8。
- ^ 『JR時刻表 2017年3月号』交通新聞社、2017年、695頁。
- ^ 駅弁資料館
- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、103頁。ISBN 4-09-395401-1。
報道発表資料
[編集]JR北海道
[編集]- ^ a b 『日高線(鵡川・様似間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月5日。オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブ 。2021年1月5日閲覧。
- ^ 『日高線 厚賀〜大狩部間 67k506m 付近における盛土流出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年1月13日。オリジナルの2015年1月15日時点におけるアーカイブ 。2020年10月30日閲覧。
- ^ 『日高線 静内〜様似間折り返し運転の実施について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年1月20日。オリジナルの2015年3月30日時点におけるアーカイブ 。2020年10月30日閲覧。
- ^ 『日高線 静内〜様似間におけるバス代行の実施について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年2月27日。オリジナルの2015年3月30日時点におけるアーカイブ 。2020年10月30日閲覧。
- ^ “No.12 命令項目 2.第一歩の改善 (3)安全確保を最優先とする事業運営の実現 ①現場の業務実施体制の確立” (PDF). 「事業改善命令・監督命令による措置を講ずるための計画」 平成29年度第3四半期実施状況の報告について. 北海道旅客鉄道 (2017年12月17日). 2022年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月10日閲覧。
- ^ “ツインクル旅行券取扱箇所の拡大についてお知らせ” (PDF). 旅行センターの閉店に伴う各種取扱いについて. 北海道旅客鉄道 (2021年1月25日). 2021年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
- ^ “日高線(鵡川・様似間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年8月1日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
- ^ 「日高線(苫小牧・鵡川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブ 。2018年8月17日閲覧。
- ^ “日高線(鵡川・様似間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “日高線(鵡川・様似間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
北海道運輸局
[編集]- ^ a b 『鉄道事業の一部廃止の日を繰上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局、2021年1月5日。オリジナルの2021年1月5日時点におけるアーカイブ 。2021年1月5日閲覧。
新聞記事
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯42度20分12.03秒 東経142度21分38.21秒 / 北緯42.3366750度 東経142.3606139度