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言志四録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『言志四録』(げんししろく)
『言志録』(げんしろく)
『言志後録』(げんしこうろく)
『言志晩録』(げんしばんろく)
『言志耋録』(げんしてつろく)
著者 佐藤一斎
日本の旗 日本
言語 漢文
公式サイト [1][2][3][4]
コード ISBN 4-06-158274-7
ISBN 4-06-158275-5
ISBN 4-06-158276-3
ISBN 4-06-158277-1
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言志四録』(げんししろく)は、佐藤一斎が後半生の四十余年にわたって書いた語録。「指導者のためのバイブル」と呼ばれ、現代まで長く読み継がれている。

概要

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『言志録』、『言志後録』、『言志晩録』、『言志耋(てつ)録』の4書の総称である[1]。総1133条。

  1. 言志録:全246条[1]。佐藤一斎42歳(1813年)から53歳(1824年)までに執筆されたもの[1]
  2. 言志後録:全255条[1]。佐藤一斎57歳(1828年)から67歳(1838年)までに執筆されたもの[1]
  3. 言志晩録:全292条[1]。佐藤一斎67歳(1838年)から78歳(1849年)までに執筆されたもの[1]
  4. 言志耋(てつ)録:全340条[1]。佐藤一斎80歳(1851年)から82歳(1853年)までに執筆されたもの[1]

四書五経や易経から引用された文章が多く[1]、処世学としても精神修養の書としても高く評価された[1]

三学戒

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『言志晩録』第60条
少くして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 佐藤一斎著、山田淳五弓安二郎訳注『言志四録』岩波文庫、1935年6月、3-9頁。 

参考文献

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  • 佐藤一斎 著、川上正光全訳注 編『言志四録(一)言志録』講談社講談社学術文庫274〉、1979年1月。ISBN 4-06-158274-7 
  • 佐藤一斎 著、川上正光全訳注 編『言志四録(二)言志後録』講談社〈講談社学術文庫275〉、1979年3月。ISBN 4-06-158275-5 
  • 佐藤一斎 著、川上正光全訳注 編『言志四録(三)言志晩録』講談社〈講談社学術文庫276〉、1980年1月。ISBN 4-06-158276-3 
  • 佐藤一斎 著、川上正光全訳注 編『言志四録(四)言志耋録』講談社〈講談社学術文庫277〉、1981年12月。ISBN 4-06-158277-1 
  • 西郷隆盛 著、山田済斎 編『西郷南洲遺訓 附 手抄言志録及遺文』岩波書店〈岩波文庫〉、1939年2月。ISBN 4-00-331011-X 
    『言志四録』全1133条から西郷隆盛が101条を選んだ「手抄言志録」を収録。69頁に佐藤一齋略傳を収録。
  • 齋藤孝『最強の人生指南書 佐藤一斎「言志四録」を読む』祥伝社〈祥伝社新書205〉、2010年6月。ISBN 978-4-396-11205-9 
  • 佐藤一斎 『言志四録 座右版』 久須本文雄全訳注、講談社、1994年。ISBN 978-4-06-207292-2。初版は1987年

外部リンク

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