美郷町 (宮崎県)
みさとちょう 美郷町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 宮崎県 | ||||
郡 | 東臼杵郡 | ||||
市町村コード | 45431-1 | ||||
法人番号 | 5000020454311 | ||||
面積 |
448.84km2 | ||||
総人口 |
4,200人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 9.36人/km2 | ||||
隣接自治体 | 延岡市、日向市、西都市、東臼杵郡門川町、諸塚村、椎葉村、児湯郡木城町、西臼杵郡日之影町 | ||||
町の木 | モッコク | ||||
町の花 | ウメ | ||||
町の鳥 | メジロ | ||||
美郷町役場 | |||||
町長 | 田中秀俊 | ||||
所在地 |
〒883-1101 宮崎県東臼杵郡美郷町西郷田代1番地 北緯32度26分25秒 東経131度25分23秒 / 北緯32.4403度 東経131.4231度座標: 北緯32度26分25秒 東経131度25分23秒 / 北緯32.4403度 東経131.4231度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
特記事項 | 町の木・花・鳥の出典は 公式サイト による。 | ||||
ウィキプロジェクト |
美郷町(みさとちょう)は、宮崎県の北部にある町。東臼杵郡に属しており、2006年(平成18年)に南郷村、西郷村、北郷村が合併して誕生した[1]。九州山地の中にある自然豊かな町である。
地理
[編集]急峻な九州山地に覆われ、そこを源とする大小さまざまな河川がある。約90%を山林が占めている。
気候
[編集]ケッペンの気候区分においては温暖湿潤気候(Cfa)に該当するが、1981年〜2010年の平年値では温帯夏雨気候(Cwa)となっていた。 降水量の多い宮崎県内でも特に多雨な地域の一つで、年降水量は毎年2,500 - 3,500mm前後で推移しており、多い年は年降水量が4,000mmを越える事もある。
- 気温 - 最高39.2℃(2020年(令和2年)8月18日、最低-11.1℃(1981年(昭和56年)2月27日)
- 最大日降水量 - 694.5ミリ(2022年(令和4年)9月18日)
- 最大瞬間風速 - 24.6メートル(2022年(令和4年)9月18日)
- 夏日最多日数 - 157日(2023年(令和5年))
- 真夏日最多日数 - 83日(2023年(令和5年))
- 猛暑日最多日数 - 27日(2013年(平成25年))
- 熱帯夜最多日数 - 1日(2023年(令和5年)、2005年(平成17年)、1991年(平成3年))
- 冬日最多日数 - 97日(1995年(平成7年))
神門(旧南郷村)(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 23.1 (73.6) |
23.9 (75) |
28.2 (82.8) |
31.9 (89.4) |
34.7 (94.5) |
35.0 (95) |
37.5 (99.5) |
39.2 (102.6) |
35.4 (95.7) |
32.4 (90.3) |
28.2 (82.8) |
23.7 (74.7) |
39.2 (102.6) |
平均最高気温 °C (°F) | 11.8 (53.2) |
13.3 (55.9) |
16.5 (61.7) |
21.4 (70.5) |
25.1 (77.2) |
26.7 (80.1) |
31.2 (88.2) |
31.6 (88.9) |
28.4 (83.1) |
24.1 (75.4) |
18.9 (66) |
13.7 (56.7) |
21.9 (71.4) |
日平均気温 °C (°F) | 3.9 (39) |
5.6 (42.1) |
9.2 (48.6) |
13.9 (57) |
18.1 (64.6) |
21.3 (70.3) |
25.2 (77.4) |
25.5 (77.9) |
22.4 (72.3) |
17.0 (62.6) |
11.2 (52.2) |
5.7 (42.3) |
14.9 (58.8) |
平均最低気温 °C (°F) | −2.0 (28.4) |
−0.6 (30.9) |
2.8 (37) |
7.2 (45) |
12.1 (53.8) |
17.3 (63.1) |
21.0 (69.8) |
21.4 (70.5) |
18.3 (64.9) |
11.9 (53.4) |
5.7 (42.3) |
0.0 (32) |
9.6 (49.3) |
最低気温記録 °C (°F) | −10.7 (12.7) |
−11.1 (12) |
−8.1 (17.4) |
−3.6 (25.5) |
1.4 (34.5) |
7.5 (45.5) |
11.9 (53.4) |
13.0 (55.4) |
6.3 (43.3) |
−1.0 (30.2) |
−4.4 (24.1) |
−9.5 (14.9) |
−11.1 (12) |
降水量 mm (inch) | 70.9 (2.791) |
104.1 (4.098) |
166.3 (6.547) |
185.9 (7.319) |
237.9 (9.366) |
519.7 (20.461) |
479.5 (18.878) |
548.2 (21.583) |
534.2 (21.031) |
217.1 (8.547) |
91.1 (3.587) |
74.1 (2.917) |
3,229 (127.126) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 6.2 | 7.8 | 11.0 | 10.6 | 11.0 | 16.9 | 14.2 | 13.7 | 13.5 | 8.6 | 7.4 | 6.2 | 127.1 |
平均月間日照時間 | 180.2 | 164.6 | 182.6 | 187.3 | 181.4 | 110.9 | 160.6 | 166.1 | 135.8 | 163.0 | 158.5 | 172.3 | 1,963.4 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[3] |
地名
[編集]美郷町の発足時から2014年3月まで前身の旧3村ごとに地域自治区「南郷区」「西郷区」「北郷区」が設置されていた[4]。地域自治区の設置期間は当初合併後4年間(2009年まで)としていたが、検討の結果、4年間延長された[5]。
住所については2006年の美郷町発足から2014年3月までは「合併前の住所から大字表記を省略し、地域自治区名を冠する」扱いとし、地域自治区が廃止される2014年4月以降は、旧村名「北郷」「西郷」「南郷」を大字に冠している(見かけ上は2014年3月までの住所から「区」を削除する形となる)[6]。
- 例:西郷村大字田代1番地→美郷町西郷区田代1番地(2006年1月1日 - 2014年3月)→美郷町西郷田代1番地(2014年4月以降)
- 南郷
- 上渡川
- 鬼神野
- 中渡川
- 神門
- 水清谷
- 山三ヶ(1948年西郷村より編入)
- 西郷
- 小原
- 田代
- 立石
- 山三ヶ
- 北郷
- 宇納間
- 黒木
- 入下
歴史
[編集]- 1889年5月1日 - 町村制施行により東臼杵郡南郷村・西郷村・北郷村がそれぞれ発足。
- 1955年 - 当時の西郷村役場(後の美郷町役場本庁舎)が完成[7]。
- 2006年1月1日 - 南郷村・西郷村・北郷村が合併し美郷町誕生。町役場は旧西郷村役場(美郷町西郷田代1番地)を本所とし、旧南郷村役場・北郷村役場はそれぞれ支所となった。同時に旧村ごとに地域自治区「南郷区」「西郷区」「北郷区」を設置。
- 2014年3月 - 町役場本庁舎の老朽化のため、庁舎機能を旧西郷村役場から西郷ニューホープセンター(美郷町西郷田代1870番地)に移転[7]。
- 2014年4月1日 - 地域自治区「南郷区」「西郷区」「北郷区」の設置期間が終了。これに伴い、従来の住所表記から「区」が削除される。
- 2016年1月 - 町制10周年を記念し「美郷町歌 〜輝いて〜」およびイメージソング「美郷・夢郷」を選定。
- 2017年5月 - 町役場新庁舎が旧西郷村役場敷地(美郷町西郷田代1番地)に完成、同月29日から業務開始。これに伴い西郷ニューホープセンターは中央公民館の機能に戻る[7]。
町政
[編集]2002年5月1日南郷村・西郷村・北郷村・諸塚村・椎葉村で東臼杵南部任意合併協議会を設置したが、協議終了後椎葉村が自立を決めたため2003年12月25日椎葉村を除く4村で東臼杵南部合併協議会を設置。諸塚村が住民説明会の結果により協議会を離脱後も3村で引き続き協議を行い、2005年2月22日合併協定調印、同じ25日に合併関連議案を3村が可決した。
現在(第3代)の町長は尾畑英幸。第2代町長は菊田彦市。初代町長・林田敦は西郷村時代から通算11期、42年間首長を務めた。
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初代・町役場(旧西郷村役場、2010年代まで使用)
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北郷支所(旧北郷村役場)
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南郷支所(旧南郷村役場)
消防・救急
常備消防非設置自治体であり火災時は消防団が活動する。救急に関しては役場救急が行われていたが、救命救急業務を、同町に本社を置く日本救急システムに事務委託して、役場の救急車に救急救命士二人が同乗するシステムになっている。救急救命業務の民間委託は全国初であり、2017年に「地方自治法施行70周年記念 総務大臣表彰」を受けている[8]。また、同社の事業を視察した徳島県勝浦町も同社に委託している。
国政・県政
[編集]国政
[編集]衆議院小選挙区選挙では宮崎2区(延岡・日向・西都・児湯郡・西臼杵郡・東臼杵郡)に属する。近年選出の議員は以下のとおり。
- 2017年10月(第48回衆議院議員総選挙)
宮崎県議会
[編集]本町と諸塚村、椎葉村、門川町で選挙区をなす。定数は1人。近年選出の宮崎県議会議員は以下のとおり[9]。
- 2019年4月
- 安田厚生
産業
[編集]農林業が中心。平地が少ないため果樹栽培が盛んである[1]。各地域の農産物に特徴があり、南郷地域では梅、西郷地域では栗や金柑、北郷地域では椎茸が特産品となっている[1]。このほかブロイラー、肉牛、米、茶など。
姉妹都市・提携都市
[編集]地域
[編集]健康
[編集]- 平均年齢(2000年国勢調査) - 51.4歳
人口
[編集]美郷町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 美郷町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 美郷町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
美郷町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
教育
[編集]旧北郷区、旧南郷区では幼小中一貫教育を実施しており、愛称はそれぞれ美郷北学園、美郷南学園[11]。
幼稚園
小学校
中学校
義務教育学校
メディア・通信
[編集]ケーブルテレビ
[編集]交通
[編集]鉄道
[編集]町内に鉄道路線はない。最寄り駅は、JR九州日豊本線日向市駅。
バス路線
[編集]- 宮崎交通 - 周辺市町村との間の路線を運行する。
- 北郷・西郷ふくしコミュニティバス
道路
[編集]町内に高速道路はない。最寄りインターは東九州自動車道日向IC。
一般国道
[編集]県道
[編集]一般県道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]名所・旧跡・観光スポット
[編集]祭事・催事
[編集]著名な出身者
[編集]- 小野葉桜 - 歌人(西郷出身)
- 廣島日出国 - 元マラソン選手、元宮崎沖電気陸上競技部監督(北郷出身)
- 織田淳哉 - 元プロ野球読売巨人軍選手(西郷出身)
- 西の富士勝治 - 元大相撲力士(南郷出身)
- 夏田 - 田んぼアート(相葉雅紀の人生クイズ 2023/4/26出演)
脚注
[編集]- ^ a b c 3-19.経営発達支援計画の概要 美郷町商工会、美郷町 中小企業庁、2024年12月1日閲覧。
- ^ 地籍調査状況マップ・美郷町 - 地籍調査Webサイト 国土交通省 土地・水資源局
- ^ “神門 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年8月30日閲覧。
- ^ 「平成26年4月1日から住居表示が変わります」『広報みさと』2014年1月号、20頁。
- ^ 「地域自治区の設置についての意見募集」『広報みさと』 2009年11月号、2頁。
- ^ 字の区域及び名称の取扱いについて (PDF) 東臼杵南部合併協議会、2005年2月22日。
- ^ a b c 「美郷町役場新庁舎完成」『広報みさと 2017年7月号(第139号) (PDF) 』美郷町役場、2017年 pp.2-3
- ^ “宮崎県美郷町:総務大臣表彰を頂きました!!”. 日本救急システム. 2019年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月16日閲覧。
- ^ “HOME宮崎県議会について:議員名簿(五十音順)東臼杵郡選挙区”. 宮崎県議会. 2019年10月8日閲覧。
- ^ 姉妹都市 豊見城市公式ウェブサイト。
- ^ “広報みさと” (PDF). 美郷町役場. p. 4 (2010年5月1日). 2016年5月20日閲覧。