第8高射特科群
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第8高射特科群 | |
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創設 | 1976年(昭和51年)8月20日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 群 |
兵科 | 高射特科 |
所在地 | 兵庫県 小野市 |
編成地 | 青野原 |
上級単位 | 中部方面隊 |
担当地域 | 兵庫県の一部(警備隊区) |
第8高射特科群(だいはちこうしゃとっかぐん、JGSDF 8th Antiaircraft Artillery Group)は、兵庫県小野市の青野原駐屯地に駐屯する陸上自衛隊中部方面隊直轄の高射特科部隊。警備隊区は北播丹波地方を中心とした7市1町。
概要
[編集]03式中距離地対空誘導弾(中SAM)を運用し、京阪神地区を中心とする中部方面隊担任地域の防空を主任務とする。
1976年(昭和51年)8月に第4次防衛力整備計画の最後にあたる8番目のホーク部隊として新編された。03式中距離地対空誘導弾への装備更新は、東部方面隊の第2高射特科群に次いで2番目に2009年(平成21年)7月から行われ、2015年(平成27年)3月の第343高射中隊新編で装備更新を完了した。
群長は1等陸佐が充てられ、青野原駐屯地司令を兼務している。
沿革
[編集]※ 編成(第8高射特科群本部、本部管理中隊、第309高射中隊、第331~第333高射中隊、第308高射搬送通信中隊、第109高射直接支援隊)
- 1985年(昭和60年):「基本ホーク」から「改良ホーク」に換装[1]。
- 1993年(平成 5年):「改良ホーク」から「改良ホーク改善Ⅰ型」に換装。
- 1996年(平成 8年):「改良ホーク改善Ⅰ型」から「改良ホーク改善Ⅱ型」に換装。
- 2004年(平成16年)3月29日:中部方面隊の後方支援体制変換に伴い、第109高射直接支援隊を廃止し、整備部門を中部方面後方支援隊第302高射直接支援中隊へ移管。
- 2009年(平成21年)7月31日:03式中距離地対空誘導弾の配備を開始。
- 2010年(平成22年)3月26日:第331高射中隊が第338高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)に改編。
- 2011年(平成23年)4月22日:第332高射中隊が第339高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)に改編。
- 2012年(平成24年)
- 3月25日:第309高射中隊を廃止。
- 3月26日:第333高射中隊を第340高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)に改編。
- 2015年(平成27年)3月26日:第343高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)を新編。
- 2024年(令和 6年)3月21日:第302高射運用隊(対空戦闘指揮統制システム装備)を新編[2]。
部隊編成
[編集]- 第8高射特科群本部
- 本部管理中隊「8高群-本」
- 中隊本部
- 群本部勤務班
- 指揮小隊
- 通信レーダ小隊[3]:対空レーダ装置 JTPS-P14
- 衛生小隊
- 補給班
- 第338高射中隊「338高」:03式中距離地対空誘導弾
- 第339高射中隊「339高」:03式中距離地対空誘導弾
- 第340高射中隊「340高」:03式中距離地対空誘導弾
- 第343高射中隊「343高」:03式中距離地対空誘導弾
- 第308高射搬送通信中隊「308高搬通」
- 第302高射運用隊:対空戦闘指揮統制システム(ADCCS)
整備支援部隊
[編集]主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第8高射特科群長 兼 青野原駐屯地司令 |
1等陸佐 | 栗田千寿 | 2022年12月 | 1日陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
---|---|---|---|---|
1 | 中川芳一 | 1976年 | 8月20日 - 1978年 7月31日第8高射特科群準備隊長 | 陸上幕僚監部防衛部研究課長 |
2 | 古田孝幸 | 1978年 | 8月 1日 - 1980年 3月16日第1高射特科団本部高級幕僚 | 陸上自衛隊高射学校総務部長 |
3 | 冨田定幸 | 1980年 | 3月17日 - 1982年 1月10日陸上幕僚監部人事部人事計画課 企画班長 |
第1高射特科団長 |
4 | 渡邊滋 | 1982年 | 1月11日 - 1983年 7月31日陸上幕僚監部人事部人事計画課 企画班長 |
北部方面総監部防衛部長 |
5 | 黒柳彰久 | 1983年 | 8月 1日 - 1985年 6月30日北部方面総監部防衛部防衛課長 | 統合幕僚会議事務局第3幕僚室勤務 |
6 | 小山輝夫 | 1985年 | 7月 1日 - 1988年 3月15日陸上幕僚監部防衛部研究課 研究班長 |
東北方面総監部人事部長 |
7 | 堂免勝清 | 1988年 | 3月16日 - 1990年 3月31日陸上幕僚監部装備部開発課勤務 | 技術研究本部 技術開発官(誘導武器担当)付 総括室長 |
8 | 恒成隆利 | 1990年 | 4月 1日 - 1992年 3月15日陸上自衛隊高射学校研究員 | 陸上自衛隊高射学校総務部長 |
9 | 佐野晃 | 1992年 | 3月16日 - 1994年 6月30日西部方面総監部防衛部防衛課長 | 陸上幕僚監部調査部調査第1課長 |
10 | 五藤正美 | 1994年 | 7月 1日 - 1996年 6月30日陸上幕僚監部調査部付 | 陸上幕僚監部防衛部運用課 国際協力室長 |
11 | 宗像久男 | 1996年 | 7月 1日 - 1997年10月12日陸上幕僚監部防衛部防衛課 防衛班長 |
陸上幕僚監部監理部総務課 広報室長 |
12 | 伊藤隆 | 1997年10月13日 - 2000年 | 4月27日陸上幕僚監部人事部援護業務課 総括班長 |
東部方面総監部人事部長 |
13 | 藤井信男 | 2000年 | 4月28日 - 2002年12月 1日陸上幕僚監部装備部武器・化学課 誘導武器班長 |
第1高射特科団副団長 |
14 | 松保健 | 2002年12月 | 2日 - 2005年 1月11日陸上幕僚監部装備部開発課 開発第3班長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
15 | 西原口実 | 2005年 | 1月12日 - 2006年12月 5日陸上自衛隊高射学校研究部長 | 第1高射特科団副団長 |
16 | 住田和明 | 2006年12月 | 6日 - 2008年 3月25日陸上幕僚監部防衛部防衛課 防衛班長 |
陸上幕僚監部防衛部防衛課長 |
17 | 髙橋祐二 | 2008年 | 3月26日 - 2010年 3月31日第1混成団本部高級幕僚 | 第2高射特科団副団長 |
18 | 内田昌輝 | 2010年 | 4月 1日 - 2012年 3月31日防衛監察本部統括監察官付 第3監察班長 |
陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
19 | 宮本久徳 | 2012年 | 4月 1日 - 2014年 3月22日陸上幕僚監部防衛部防衛課 編成班長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
20 | 川野静生 | 2014年 | 3月23日 - 2016年 3月22日陸上自衛隊補給統制本部装備計画部 企画課長 |
自衛隊福島地方協力本部長 |
21 | 中村宗一郎 | 2016年 | 3月23日 - 2018年 3月22日中部方面総監部情報部情報課長 | 自衛隊札幌病院総務部長 |
22 | 小山直伸 | 2018年 | 3月23日 - 2019年 8月22日陸上幕僚監部防衛部防衛課 編成班長 |
陸上幕僚監部防衛部防衛課長 |
23 | 押川誠 | 2019年 | 8月23日 - 2020年11月30日陸上総隊司令部運用部国際協力課長 | 統合幕僚監部運用部運用第2課 国際協力室長 |
24 | 久守直紀 | 2020年12月 | 1日 - 2022年11月30日陸上自衛隊高等工科学校教育部長 | 陸上自衛隊高射学校第1教育部長 |
25 | 栗田千寿[4] | 2022年12月 | 1日 -陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
主要装備
[編集]- 対空戦闘指揮統制システム(ADCCS)
- 1/2tトラック/73式小型トラック
- 1 1/2tトラック/73式中型トラック
- 3 1/2tトラック/73式大型トラック
廃止(改編)部隊
[編集]- 第109高射直接支援隊:2004年(平成16年)3月28日廃止。中部方面後方支援隊第302高射直接支援中隊に改編。
- 第331高射中隊:2010年(平成22年)3月26日廃止。第338高射中隊に改編。
- 第332高射中隊:2011年(平成23年)4月22日廃止。第339高射中隊に改編。
- 第309高射中隊:2012年(平成24年)3月26日廃止。
- 第333高射中隊:2012年(平成24年)3月26日廃止。第340高射中隊に改編。
警備隊区
[編集]脚注
[編集]- ^ “陸上自衛隊青野原駐屯地のウェブサイト”. 青野原駐屯地. 2020年12月26日閲覧。
- ^ “青野原 第114号 令和6年1月1日 1P”. 2024年4月13日閲覧。
- ^ “8高射特科群が訓練検閲 一致団結して任務を完遂|青野原駐屯地”. 2024年6月5日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊 青野原駐屯地 [@AONOGAHARA_PR] (2022年12月1日). "第25代 #第8高射特科群長 兼ねて青野原駐屯地司令1等陸佐 栗田千寿 が着任。". X(旧Twitter)より2023年8月25日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊姫路駐屯地 災害区域担任部隊
出典
[編集]“防衛省人事発令”. 2016年3月23日閲覧。