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第14回都市対抗野球大会

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第14回都市対抗野球大会(だい14かいとしたいこうやきゅうたいかい)は、1940年8月5日から8月12日まで後楽園球場で開かれた都市対抗野球大会である。

概要

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  • 参加チームは再び16チームに戻り、15試合が行われた。その中で多くの常連チームも姿を見せたが、主力選手の中には兵役によりチームに参加できず、戦力ダウンするチームも多く見られた。
  • 大会2連覇中だった藤倉電線が、1回戦で敗れるなど波乱の幕開けとなったが、その大会を制したのは全京城。京城府庁チームの東上禁止命令から生まれた京城府オールスターチームが14回目にして初めて黒獅子旗を手にした(この経緯については第3回大会#概要を参考のこと)。

出場チーム

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大会

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1回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
満鉄倶楽部 3 0 0 1 0 0 0 0 0 4
藤倉電線 0 0 2 0 1 0 0 0 0 3

勝:川崎 敗:安田

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全旭川 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
大連実業団 2 0 4 0 0 1 0 3 X 10

勝:岩崎 敗:高野

  • 第3試合-延長11回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
新潟鉄道局 3 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 5
コロムビア 2 0 0 0 0 1 1 0 1 0 1x 6

勝:日暮 敗:土佐内 本:佐々木(新潟)

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
八幡製鉄 1 2 1 5 1 0 0 0 5 15
鷹取工機部 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:大崎 敗:小川 本:馬場(八幡)

  • 第5試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
高雄市団 1 2 0 0 0 0 0 0 0 3
全京城 0 0 0 0 0 1 0 2 1x 4

勝:野村 敗:清原

  • 第6試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
呉海軍廠 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2
仙台鉄道局 4 0 2 0 2 4 1 7 X 20

勝:竹花 敗:森川

  • 第7試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
名古屋逓信局 5 0 0 0 0 2 0 0 1 8
太田雄飛 0 0 2 0 0 0 2 0 0 4

勝:小林 敗:金井 本:近藤(名古屋)

  • 第8試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
中山製鋼 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2
京都協会 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:市田 敗:橋本
※中山製鋼・市田夏生投手が大会初のノーヒットノーランを達成

2回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
満鉄倶楽部 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3
大連実業団 1 0 0 1 0 1 0 3 X 6

勝:岩崎 敗:川崎

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
コロムビア 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
八幡製鉄 0 0 1 0 0 2 0 0 X 3

勝:大崎 敗:鈴木

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
仙台鉄道局 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
全京城 1 1 1 0 2 0 0 3 X 8

勝:野村 敗:竹花

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
名古屋逓信局 0 4 0 0 0 0 0 0 3 7
中山製鋼 0 0 3 0 0 0 4 2 X 9

勝:市田 敗:鈴木

準決勝

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
八幡製鉄 0 1 0 0 0 1 1 0 0 3
大連実業団 4 0 0 0 2 0 0 0 X 6

勝:田部 敗:大崎

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
中山製鋼 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
全京城 1 2 0 2 0 0 0 0 X 5

勝:野村 敗:市田

決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
大連実業団 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
全京城 0 0 0 0 1 0 3 0 X 4

勝:野村 敗:田部
(全京城は初優勝)

表彰選手

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  • 橋戸賞 野村清投手(全京城)
  • 殊勲賞 近藤金光投手(大連実業団)