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江島啓一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
江島 啓一
2023年、LIQUIDROOMで開催されたイベント「NF#14 -BLACK TAROMAN-」にて撮影
基本情報
別名 Keiichi Ejima
生誕 (1981-07-08) 1981年7月8日(43歳)
出身地 日本の旗 日本 北海道札幌市
ジャンル
職業
担当楽器
レーベル
事務所 ヒップランドミュージック
共同作業者 サカナクション

江島 啓一(えじま けいいち、1981年7月8日 - )は、日本ドラマーDJ作曲家編曲家ロックバンドサカナクションドラマー北海道札幌市出身[1]

来歴

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中学生の頃にギターを始め、当時はHelloweenなどの楽曲をコピーしていた[SOL 1]。その後バンドを組むにあたりメンバーの中にドラムを演奏できる人が居なかったためドラムを始めたところ、その面白さに気づきドラマーとして活動するようになった[SOL 1]

2004年ごろまでの江島は、サカナクションの山口一郎と岩寺基晴が所属していたバンド「ダッチマン」のライブにファンとして訪れていた[2]。その後、ダッチマンが実質解散状態となってから一人で活動していた山口の制作に協力するようになった[2][SOL 2]。この時期に制作された楽曲が高く評価され山口がもう一度岩寺とライブ活動を始めるにあたり、サポートメンバーとして合流した[2]

その後、二人に戻った「ダッチマン」は「サカナクション」に改名されたが、この時の正式なメンバーは山口と岩寺のみで、江島はあくまでサポートメンバーであった[2]

2006年春にサカナクションはあらたなサポートベーシストとして草刈愛美を迎え、現在と同じ5人のメンバーで活動を始めた[3]。その後、ビクター傘下のレーベルBabeStar Labelからメジャーデビューの打診があり、ファーストアルバム『GO TO THE FUTURE』の本格的な制作が始まるにあたり、江島は岡崎・草刈とともにサカナクションの正式なメンバーとして加入するに至った[2]

2013年からはサカナクションとしての活動だけでなく他のアーティストの制作に携わる機会が徐々に増えていった。plentyのアルバムにドラマーとして参加した[4][5]のを皮切りにDAOKOの楽曲制作にに編曲として携わった[6][7]他、映画・舞台・CMで使用される楽曲の作曲も手がけている。

2016年にはパレ・ド・トーキョーで開催されたANREALAGEの2017年春夏コレクション「SILENCE」に山口と共にサウンドディレクションで参加した[SOL 3][SOL 4]

2015年にバンドが主宰するイベント「NF」への出演をきっかけにDJとして単独で活動する機会が増え、2020年には自らNIGHT CLUBというイベントを主催した[8]

2024年2月29日から3月1日にかけて世武裕子によるブルーノート東京での公演にゲスト出演した[9]

参加作品

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発売・公開日 作品名 協同アーティスト・企画 役割 出典
2013年5月29日 this plenty ドラム [4]
2014年1月29日 これから/先生のススメ/good bye plenty ドラム [5]
2017年8月16日 Cinderella step DAOKO 編曲 [6]
2017年12月20日 歌舞伎町の女王 DAOKO 編曲 [7]
2020年5月27日 Capitalism 世武裕子 ドラム [10]
2021年2月22日 GU×MIHARAYASUHIRO コラボレーション動画 GUミハラヤスヒロ 楽曲制作 [11]
2021年10月28日 哀歌 水野良樹 楽曲制作 [12]
2023年4月29日 FIBAバスケットボール・ワールドカップ2023 テレビ朝日PR映像 テレビ朝日 楽曲制作 [13]
2023年6月2日 オーシャントーキョーCM オーシャントーキョー 楽曲制作 [14]

ライブ・イベント

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SNSで告知される小規模なDJイベントについての記載は省略するものとする。 また、サカナクションのメンバー全員で出演したワンマンライブやイベントについては「サカナクション#ライブ」等を参照されたい。

開催日 会場 公演タイトル 配信・備考・出典
2019年8月19日 代官山UNIT 世武裕子presents united #1 世武裕子主催のライブイベントに草刈と共に出演した[15]
2020年2月15日 LIQUIDROOM KATA NIGHT CLUB 江島主宰のイベント[16]
2021年11月27日 渋谷PARCO ComMune TECHNIQUE Instore DJ Special Edition -Shibuya PARCO 1st Anniversary Version- [17]
2022年9月3日 福山市中央公園 ONE PARK FESTIVAL 2022 岡崎と共にDJとして出演した[18]
2023年6月2日 東京都台東区ホテル 北青鵬 新十両・新入幕昇進パーティー 江島の演奏に合わせて北青鵬が「新宝島」を歌唱した[19]
2023年6月13日 LIQUIDROOM Time Out Cafe & Diner tamanaramen oneman live after party -pikam BD bash- [20]
2023年9月22日 LIQUIDROOM Time Out Cafe & Diner disco HOUSE [21]
2023年10月22日 福岡市役所西側ふれあい広場 The Creators 2023 [22]
2023年12月31日 LIQUIDROOM liquidroom presents NEW YEAR PARTY 2024 [23]
2024年2月29日 ブルーノート東京 世武裕子 BLUE NOTE PLACE公演 [9]
2024年3月1日
2024年5月5日 LIQUIDROOM Time Out Cafe & Diner Time Out Cafe 15th Anniversary minimal disco house [24]

脚注

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出典

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  1. ^ サカナクション「GO TO THE FUTURE」特設サイト」『ビクターエンタテインメント』ビクターエンタテインメント、2022年7月1日。2023年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月6日閲覧
  2. ^ a b c d e 有泉智子 2010, p. 33.
  3. ^ 有泉智子 2009, p. 18.
  4. ^ a b 『this』(CDブックレット)plenty、headphone music label(フェイスミュージックエンタテインメント)、日本,東京、2013年。XQFQ-91001。 
  5. ^ a b 5th EPが完成。新たな一歩を踏み出したplenty”. Fanplus Music. 株式会社 Fanplus (2014年1月23日). 2021年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月12日閲覧。
  6. ^ a b DAOKO新曲が「神撃のバハムート」第2期EDに、編曲はサカナクション江島”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2017年6月22日). 2024年7月8日閲覧。
  7. ^ a b DAOKO新作にMummy-D、アヴちゃんらによるリミックス音源も”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2017年11月23日). 2021年10月12日閲覧。
  8. ^ NIGHT CLUB”. KATA. LIQUIDROOM (2014年1月23日). 2021年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月7日閲覧。
  9. ^ a b 世武裕子”. BLUE NOTE PLACE. ブルーノート・ジャパン. 2024年7月7日閲覧。
  10. ^ 世武裕子の新曲「Capitalism」にサカナクション江島啓一、田渕ひさ子が参加”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2020年5月27日). 2024年7月8日閲覧。
  11. ^ 日本発のパリコレクションブランド「MIHARAYASUHIRO」と初のコラボレーション「GU×MIHARAYASUHIRO」を発表』(PDF)(プレスリリース)ジーユー、2021年2月22日。オリジナルの2022年2月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220222163139/https://www.gu-global.com/jp/ja/corp/company/pressrelease/pdf/210223_mihara.pdf2022年2月22日閲覧 
  12. ^ HIROBAの水野良樹さんによるソロプロジェクト「#OTOGIBANASHI」「哀歌」に江島啓一が参加しております。”. サカナクション公式Twitter. サカナクション (2021年10月28日). 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  13. ^ 「1歩、1本、日本」、テレビ朝日・バスケW杯のPRに、広瀬すずとトム・ホーバス男子日本代表ヘッドコーチが登場”. AdverTimes.. 株式会社宣伝会議 (2023年5月17日). 2024年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  14. ^ 「オーシャントーキョー」の動画CMに小栗旬が出演 音楽はサカナクション・江島啓一が担当”. WWDJAPAN. 株式会社 INFASパブリケーションズ (2023年6月7日). 2024年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  15. ^ 世武裕子、企画ライブシリーズ『united』開催 初回はサカナクション 江島啓一、草刈愛美DJ出演”. リアルサウンド. 株式会社blueprint (2019年7月11日). 2019年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  16. ^ サカナクションのドラマー、Keiichi Ejimaによる新パーティ〈NIGHT CLUB〉始動”. OTOTOY. オトトイ株式会社 (2020年1月25日). 2024年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  17. ^ TECHNIQUE Instore DJ Special Edition -Shibuya PARCO 1st Anniversary Version-”. 渋谷PARCO. 株式会社パルコ. 2020年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  18. ^ サカナクションの江島啓一と岡崎英美の DJでの出演が決定いたしました”. ONE PARK FESTIVAL 2022 (2020年8月18日). 2022年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月22日閲覧。
  19. ^ 規格外の204センチ北青鵬が念願の新入幕祝賀会「もっと上のパーティーができるように」…サカナクションの生演奏で「新宝島」を熱唱”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2023年6月2日). 2024年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  20. ^ tamanaramen、初ワンマン同日にアフター・パーティ開催決定”. スピンコースター. 株式会社Spincoaster (2023年6月10日). 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  21. ^ 江島啓一(NF/サカナクション)、Shotaro Aoyama(Hyōgu/NF)ら出演 新クラブイベント『disco HOUSE』開催が決定”. SPICE. イープラス (2023年8月24日). 2023年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  22. ^ クリエイティブ×最先端エンターテインメントフェス「The Creators 2023」10月21日、22日に福岡市で開催、Daoko、石野卓球、Keiichi Ejima (サカナクション) ら出演”. iFLYER. 株式会社セブンセブンハーツ (2023年10月10日). 2023年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  23. ^ 石野卓球、山口一郎(サカナクション/NF)らがDJ競演 liquidroom恒例カウントダウンイベント『NEW YEAR PARTY 2024』開催が決定”. SPICE. イープラス (2023年11月21日). 2023年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。
  24. ^ 恵比寿LIQUIDROOM 2FのTime Out Cafe15周年を祝い『Time Out Cafe 15th Anniversary minimal disco house』開催決定”. SPICE. イープラス (2024年3月29日). 2024年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月8日閲覧。

TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』の放送後記

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  1. ^ a b "「バンド部 (w/副担任's)」". サカナLOCKS!. 4 September 2014. JFM. TOKYO FM. 2024年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月7日閲覧
  2. ^ "第九回 緊急学級会 - 副担任's へQ&A 編 -". サカナLOCKS!. 8 January 2015. JFM. TOKYO FM. 2024年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月7日閲覧
  3. ^ "「パリコレクション・レポート」". サカナLOCKS!. 6 October 2016. JFM. TOKYO FM. 2024年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月7日閲覧
  4. ^ "宿題:あなたのクラブ・ファッションを答えよ。". サカナLOCKS!. 3 November 2016. JFM. TOKYO FM. 2024年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月7日閲覧

参考文献

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書籍

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  • 有泉智子「サカナクション(取材:鹿野淳)」『MUSICA』第03巻第02号、FACT、2009年2月15日、16 - 23頁、ASIN B001P10X1Y 
  • 有泉智子「COVER STORY サカナクション白書 『kikUUiki』全曲解説&山口一郎サカナ前史(取材:鹿野淳)」『MUSICA』第04巻第05号、FACT、2010年4月15日、12 - 33頁、ASIN B003ANS8EY 

外部リンク

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