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死相学探偵シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

死相学探偵シリーズ』(しそうがくたんていシリーズ)は、三津田信三による日本推理小説のシリーズ。『十三の呪』をはじめとする、探偵の弦矢俊一郎を主人公としたホラーミステリシリーズ。

カバーイラストは、 イラストレーターの田倉トヲルが担当している[1](当初は、きたがわ翔が担当していた[2])。シリーズ累計発行部数20万部を突破している[3]。書店員の原田みわは、フリーペーパー『晴読雨読』の中で「三津田作品の中では珍しく恐怖シーンもかなりライトで、後味もさっぱりしている」と評価している[4]

三津田信三による小説のシリーズには他に、『刀城言耶シリーズ』がある。

登場人物

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弦矢俊一郎(つるや しゅんいちろう)
探偵。他人に現れた死相が視えるという特殊な能力をもち、それを活かして探偵業を営んでいる。東京都神保町にある雑居ビル〈産土ビル〉に〈弦矢俊一郎探偵事務所〉を構えている。喫茶店〈エリカ〉を贔屓にしている。
弦矢駿作(つるや しゅんさく)
俊一郎の祖父。怪奇幻想作家。奈良県杏羅市杏羅町に住む。
弦矢愛(つるや あい)
俊一郎の祖母。拝み屋。愛染様と呼ばれている。
鯖虎猫。駿作は〈俊太〉と名付ける。俊一郎は〈僕にゃん〉と呼んでいる。笹かまぼこが大好物。
メタル
〈弦矢俊一郎探偵事務所〉の近所に住む年配の女性の飼い猫。俊一郎は、〈ぶくぶく猫〉と呼んでいる。
曲矢(まがりや)
刑事。
曲矢亜弓(まがりや あゆみ)
曲矢の妹。
唯木(ゆいき)
曲矢の部下。女性。
城崎(しろさき)
唯木と同じ部署にいる警察官。
新恒(にいがき)
警部。黒術師を捜査する専門の部署〈黒捜課〉の責任者。
黒術師
呪術を使って人に死をもたらすとされる人物。
閇美山犹國(へみやま なおくに)
郷土史家。専門は大蛇迂(おおだう)地方の民俗。

シリーズ作品

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長編

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十三の呪 死相学探偵1
  • 2008年6月25日 角川ホラー文庫 ISBN 978-4-04-390201-9
四隅の魔 死相学探偵2
六蠱の躯 死相学探偵3
五骨の刃 死相学探偵4
十二の贄 死相学探偵5
八獄の界 死相学探偵6

九孔の罠 死相学探偵7

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  • 2019年12月25日 角川ホラー文庫

死相学探偵最後の事件

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  • 2021年1月22日 角川ホラー文庫

短編

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死を以て貴しと為す

他作品とのリンク

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三津田信三の他の作品とのリンクが見られる。

  • 『十三の呪』で言及があるナガボウズという化け物は、『厭魅の如き憑くもの』でも登場する。
  • 『五骨の刃』で言及がある蒼龍郷の神々櫛村の谺呀治家は、『厭魅の如き憑くもの』でも登場する。
  • 『五骨の刃』で言及がある摩館市や垂麻家は、『七人の鬼ごっこ』でも登場する。
  • 『五骨の刃』『八獄の界』に登場する喫茶店〈エリカ〉は、『どこの家にも怖いものはいる』でも登場する。
  • 『十二の贄』で言及がある佐古荘介は、『幽女の如き怨むもの』でも登場する。

漫画

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本作のコミカライズが『ヤングマガジンサード』(講談社)にて、2021年Vol.2よりVol.5まで連載[5][6]。同誌が『月刊ヤングマガジン』(同)と合併した後は2021年6号から11号まで連載[7][8]。『月刊ヤングマガジン』が『ヤンマガWeb』(同)と合流した後は[9]、『ヤンマガWeb』にて2021年12月から2022年5月まで連載された[10]。漫画は西塚emが担当[5]

脚注

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出典

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  1. ^ 角川ホラー文庫 ベストフェア実施中!
  2. ^ 十三の呪 : 三津田 信三著 : KADOKAWA / オンライン書店 ブックサービス
  3. ^ KADOKAWA キャラクター文芸編集部さんのツイート: 三津田信三さん『八獄の界』
  4. ^ 『はれどく vol.12』 (後編) : 晴読雨読 はれどく
  5. ^ a b “国盗りを賭けた戦い描く、中丸洋介原作の新連載「テンカイチ」ヤンマガサードで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年1月6日). https://natalie.mu/comic/news/411540 2021年12月20日閲覧。 
  6. ^ a b 『死相学探偵(1)』(西塚 em、三津田 信三)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2021年12月20日閲覧。
  7. ^ “ヤンマガサードが月刊ヤンマガほかと合流、新・月刊ヤングマガジン誕生”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年4月6日). https://natalie.mu/comic/news/423333 2021年12月20日閲覧。 
  8. ^ a b 『死相学探偵(2)』(西塚 em、三津田 信三)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2021年12月20日閲覧。
  9. ^ “女性と話せないヘタレ主人公を描くキャバクララブコメ、月刊ヤンマガ新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年11月18日). https://natalie.mu/comic/news/454079 2021年12月20日閲覧。 
  10. ^ 月刊ヤングマガジン リニューアルのおしらせ”. ヤングマガジン公式サイト (2021年11月18日). 2021年12月20日閲覧。
  11. ^ “人間に憑いた死の影を見抜く、オカルト×本格推理「死相学探偵」コミカライズ1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年8月19日). https://natalie.mu/comic/news/441548 2021年12月20日閲覧。 
  12. ^ 『死相学探偵(3)』(西塚 em、三津田 信三)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年6月21日閲覧。