数鹿流ヶ滝
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数鹿流ヶ滝 | |
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2009年11月当時の姿 | |
所在地 | 熊本県阿蘇郡南阿蘇村立野 |
位置 | 北緯32度53分17.2秒 東経130度59分20.4秒 / 北緯32.888111度 東経130.989000度 |
落差 | 60 m |
滝幅 | 20 m |
水系 | 白川水系黒川 |
プロジェクト 地形 |
数鹿流ヶ滝(すがるがたき)は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村にある滝。日本の滝百選に選定されている。
概要
[編集]阿蘇山の外輪山の西部の切れ目に位置する。黒川水域の滝で、黒川 (熊本県)が白川に合流する地点の少し上流にある。現地の案内板によれば、落差60m、滝幅20m、滝壷の広さ2,970m2となっている。国道57号と国道325号の合流点にある阿蘇大橋より滝が眺望できる。
神話の伝説では、健磐龍命(タケイワタツノミコト、阿蘇大明神)がカルデラ湖となっていた阿蘇に田畑を造るため、外輪山を蹴破った。そこに滝が出来た。この時に、鹿が数頭流され「数鹿流ヶ滝」と呼ばれるようになったと言われる。
もう一つの伝承として、鎌倉時代初期の建久2年(1191年)阿蘇氏が「下野の狩り」と呼ばれる巻狩を行った。この巻狩の際に、追い詰められた鹿が逃げ場を失い数頭が滝に落ちて流された。このため、この滝は「数鹿流ヶ滝」と呼ばれるようになったというものがある。この巻狩は建久4 年(1193年)に行われた「富士の巻狩り」の手本となったとされる。