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幻想への回帰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『幻想への回帰』
ユーライア・ヒープスタジオ・アルバム
リリース
録音 1975年春 ロンドン ランズダウン・スタジオ、モーガン・スタジオ[2]
ジャンル ハードロックヘヴィメタルプログレッシブ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗ブロンズ・レコード
アメリカ合衆国の旗ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース ジェリー・ブロン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(ノルウェー[3]
  • 3位(オーストリア[4]
  • 7位(イギリス[5]
  • 10位(オランダ[6]
  • 29位(ニュージーランド[7]
  • 74位(日本[1]
  • 85位(アメリカ[8]
  • ユーライア・ヒープ アルバム 年表
    夢幻劇
    (1974年)
    幻想への回帰
    (1975年)
    ベスト・オブ・ユーライア・ヒープ
    (1975年)
    テンプレートを表示

    幻想への回帰』(げんそうへのかいき、原題:Return to Fantasy)は、イングランドバンドユーライア・ヒープ1975年に発表した8作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    ゲイリー・セインに代わる新メンバーとして、ジョン・ウェットン(元ファミリーキング・クリムゾン)が迎えられた。ミック・ボックスは後年、本作について「ゲイリー・セインがいた頃のバンドのケミストリーとは違っていたけど、それでも私達は、いかにもヒープらしいアルバムを作った。タイトル曲はヒープの代表曲だと思うよ」とコメントしている[9]

    ウェットンは次作『ハイ・アンド・マイティ』(1976年)を最後に脱退した[10]

    反響・評価

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    全英アルバムチャートでは6週トップ100入りして最高7位を記録し、バンド唯一の全英トップ10アルバムとなった[5]。ノルウェーのアルバム・チャートでは22週トップ20入りし、最高2位を記録した[3]。一方、アメリカのBillboard 200では最高85位に終わり、『悪魔と魔法使い』(1972年)以降のアルバムとしては初めて全米トップ40入りを逃した[8]

    本作からのシングル「プリマ・ドンナ」は、ノルウェーのシングル・チャートにおいて12週連続でトップ10入りし、最高3位を記録した[11]

    Donald A. Guariscoはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「『スイート・フリーダム』や『夢幻劇』に引き続き、音楽的な実験も試みられているが、全体的には、それらのアルバムよりもハードにロックしており、より一貫性がある」「ユーライア・ヒープの最高傑作である『悪魔と魔法使い』などの作品と比べると一貫性に欠けるが、やはり強力かつ好感の持てるアルバムで、このグループのファンは間違いなく喜ぶだろう」と評している[12]。Eduardo Rivadaviaは、Ultimate Classic Rockの企画「ユーライア・ヒープの楽曲トップ10」において、「幻想への回帰」を6位に挙げている[13]

    収録曲

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    特記なき楽曲はデヴィッド・バイロン、ケン・ヘンズレー、ミック・ボックス、リー・カースレイクの共作。

    1. 幻想への回帰 - "Return to Fantasy" (David Byron, Ken Hensley) - 5:51
    2. シェイディ・レイディ - "Shady Lady" - 4:47
    3. デヴィルズ・ドーター - "Devil's Daughter" - 4:49
    4. ビューティフル・ドリーム - "Beautiful Dream" - 4:53
    5. プリマ・ドンナ - "Prima Donna" - 3:09
    6. 忘却への道 - "Your Turn to Remember" (K. Hensley) - 4:22
    7. ショーダウン - "Showdown" - 4:19
    8. 去ったのは何故 - "Why Did You Go" - 3:52
    9. 一年か一日か - "A Year or a Day" (K. Hensley) - 4:29

    1996年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. "Shout It Out" (K. Hensley) - 3:35
      • シングル「プリマ・ドンナ」のB面[2]
    2. "The Time Will Come" - 4:10
      • シングル「幻想への回帰」のB面曲[2]
    3. "Beautiful Dream (Previously Unreleased Version)" - 5:49
    4. "Return to Fantasy (Edited Version)" (D. Byron, K. Hensley) - 3:40

    2004年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. シャウト・イット・アウト - "Shout It Out" (K. Hensley) - 3:34
    2. ザ・タイム・ウィル・カム - "The Time Will Come" - 4:08
    3. プリマ・ドンナ(オルタネイト・デモ・ヴァージョン) - "Prima Donna (Alternate Demo Version)" - 4:05
    4. 去ったのは何故(オルタネイト・デモ・ヴァージョン) - "Why Did You Go (Alternate Demo Version)" - 5:18
    5. ショーダウン(オルタネイト・デモ・ヴァージョン) - "Showdown (Alternate Demo Version)" - 4:18
    6. ビューティフル・ドリーム(オルタネイト・デモ・ヴァージョン) - "Beautiful Dream (Alternate Demo Version)" - 5:48
    7. 幻想への回帰(未発表エクステンデッド・ヴァージョン) - "Return to Fantasy (Extended Version)" (D. Byron, K. Hensley) - 7:18

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.308
    2. ^ a b c 2004年リマスターCD (SMRCD100)英文ブックレット内クレジット
    3. ^ a b norwegiancharts.com - Uriah Heep - Return To Fantasy
    4. ^ Uriah Heep - Return To Fantasy - austriancharts.at
    5. ^ a b URIAH HEEP | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    6. ^ Uriah Heep - Return To Fantasy - dutchcharts.nl
    7. ^ charts.org.nz - Uriah Heep - Return To Fantasy
    8. ^ a b Uriah Heep Chart History - The Billboard 200”. Billboard. 2022年2月22日閲覧。
    9. ^ 2004年リマスターCD (SMRCD100)英文ライナーノーツ(ミック・ボックス)
    10. ^ Hill, Gary. “John Wetton Biography, Songs & Albums”. AllMusic. 2022年2月22日閲覧。
    11. ^ norwegiancharts.com - Uriah Heep - Prima Donna
    12. ^ Guarisco, Donald A. “Return to Fantasy - Uriah Heep”. AllMusic. 2022年2月22日閲覧。
    13. ^ Rivadavia, Eduardo. “Top 10 Uriah Heep Songs”. Ultimate Classic Rock. Loudwire Network. 2022年2月22日閲覧。