女子オールスター競輪
概要 | |
---|---|
格付け | GI |
優勝賞金 | 310万円 |
概定番組 | 3日間トーナメント |
開催地 | 持ち回り |
開催時期 | 8月 |
歴史 | |
初回開催 | 2024年 |
初代優勝者 | 佐藤水菜 |
直近優勝者 | 佐藤水菜(2024年) |
女子オールスター競輪とは、2024年度から新設された、ガールズケイリン(女子競輪)の特別競走である。2024年度のみFII格付けで実施され、2025年よりGIとして実施される。
概要
[編集]男子GIのオールスター競輪では、2013年よりガールズケイリン特別競走として単発レースである『ガールズケイリンコレクション』を開催しており、このガールズケイリンコレクションの出場選手(当初7名、のち14名)はファン投票得票上位で決定していた。
これを2024年度より3日間シリーズ制として改め、競走名も「女子オールスター競輪」として改められたものである。格付けとしてはグレードレースではない普通開催という扱いのため、回次を付けずに実施した。
2025年度より、サマーナイトフェスティバル内で実施されていたガールズケイリンフェスティバル(2024年度で終了)と統合し、オールスター競輪から独立させ独自の大会とし(開催競輪場も男子のオールスター競輪と別の場)、さらにGI格付けに格上げし42名出場とした上で、改めて『第1回』として実施される[1][注 1]。GI格付けだが3日間開催のため、オールガールズクラシックと同様、開催競輪場では同じ年度で本大会とは別に4日制開設記念競輪の開催も可能となっている。
本大会は初回よりナイター開催で行われている。
賞金
[編集]以下は、決勝戦における各着順の賞金額。( )内は副賞を含んだ金額。単位は万円。
大会(年) | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | 7着 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
-(2024年)[2] | 250(310) | 100.0 | 59.0 | 38.4 | 29.0 | 26.4 | 25.0 |
第1回(2025年) |
歴史
[編集]初開催となった2024年のみFII格付けで、男子オールスター競輪の初日 - 3日目の3日制。また、男子オールスター競輪とともに、初の試みとして、インターネット投票のみの集計による、中間発表を実施した[3]。初日・2日目で予選競走を行い、その予選2走で獲得したポイント上位7名により3日目に決勝戦を行った。
2025年度(公式にはこの2025年度が『第1回』となる)からは、後半6レースでGI「女子オールスター競輪」を開催し、前半6レースでアンダーカードとしてガールズケイリン(FII)トーナメント(通常のガールズケイリンと同様、予選はポイント制)を2グループ、ほかに新人戦ルーキーシリーズプラス(初日・2日目は男子予選2レース、最終日は男子決勝とガールズ単発各1レース)を実施する。
出場選手選抜方法
[編集]- 2024年:ファン投票上位14名[4]
- 選考期間:2023年12月 - 2024年5月、この間に最低出走回数24回(ナショナルチーム所属のため不足の場合は配慮)
- 2023年下期の競走得点が47点以上
- ファン投票1〜7位は初日予選では「ガールズドリームレース」に出走
- 2025年
勝ち上がり方式
[編集]勝ち上がり戦については、初日に予選6レース、2日目に準決勝3レース、最終日に決勝戦が行われる。このうち、初日の予選についてはうち1レースを優秀競走(シードレース)「ガールズドリームレース」として行い、「ガールズドリームレース」出場者7名は失格にならない限り全員が2日目の準決勝に進出できることになっている[5]。
優秀 | 初日 | 2日目 | 最終日 |
---|---|---|---|
ガールズドリームレース(1) | 準決勝(3) | 決勝(1) | |
予選(5) | |||
敗者戦 | - | (3) | (5) |
- 初日
- 「予選」 第7〜第11レースで合計5レース行われ、各レース1〜2着10名と3着4名が「準決勝」進出。
- 「ガールズドリームレース」 最終第12レースで行われる、優秀競走。ファン投票1位〜7位の7名が出場。失格にならない限り、7名全員が「準決勝」進出。
- 2日目
- 「準決勝」 後半3レース。各レース1〜2着6名と3着1名が「決勝」進出。
- 3日目(最終日)
- 「決勝」 最終レース。優勝者には優勝インタビューやウイニングランなどが執り行われる。
- 「特選」 「決勝」前の合計2レース。「準決勝」各レース3着2名と4〜6着9名、予選敗退選手による2日目「選抜」各レース1着3名の14名により行われる。
その他、2日目には予選敗退者を対象とした「選抜」3レースが第7〜第9レースで、3日目(最終日)にも準決勝7着3名と2日目「選抜」各レース2〜7着14名による「選抜」3レースが第7〜第9レースで、それぞれ行われる。
2025年以降の同時開催「競輪ルーキーシリーズ」
[編集]アンダーカードとして行われる、通常のあっせんによるガールズケイリン(2レース×2グループ)は、普通開催と同様、予選は2日間のポイント制で実施。このほか、初日・2日目ともに、第1・第2レースで新人男子による「競輪ルーキーシリーズ プラス」(本格デビュー前に実施される新人戦「競輪ルーキーシリーズ」成績上位14名が参加。予選はポイント制)男子予選1・予選2が行われる[6]。
最終日は女子オールスター競輪とアンダーカード2つ、更に男女とも「競輪ルーキーシリーズ プラス」の決勝戦が行われるため、1日に5つの決勝戦が行われることとなる。なお、「競輪ルーキーシリーズ プラス」は、女子は最終日のみで「競輪ルーキーシリーズ」成績上位7名による一発勝負で行われるため、男子は予選敗退者7名が2日目で途中帰郷となる[6]。
「競輪ルーキーシリーズ」では2025年より男子もガールズケイリン同様のルール「先頭固定競走(インターナショナル)」で行われるため、女子オールスター競輪ではアンダーカードも含めて3日間全てのレースが先頭固定競走(インターナショナル)で行われる[7]。
2024年開催(FII)
[編集]参考に、初開催となった2024年(FII)についても記載する。
3日間開催は第1回以降と同じだが、初日・2日目はともに予選とし、勝ち上がりは従来のガールズケイリンやオールスター競輪の一次予選と同様、ポイント制とした[8]。
初日は、ファン投票1位〜7位がガールズドリームレース[注 2]に、8位〜14位がガールズ予選[注 3]に、それぞれ出走。なお、ガールズドリームレースではポイントを優遇した。2日目は、出場全14名でガールズ予選2を2レース実施[注 4]。
- 予選2日間のポイントは、下記の表の通り。
日程 ポイント 1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着 競走棄権 失格および欠場 初日 ガールズドリームレース 11 10 9 8 7 6 5 4 0 予選1 8 7 6 5 4 3 2 1 2日目 予選2 11 9 7
3日目の第12レースに、獲得ポイント上位7名により決勝戦を実施。優勝者には優勝インタビューなどの表彰式やシャンパンファイト(平塚競輪場での名物イベント)、ウイニングランを執り行った。
ファン投票結果
[編集]ファン投票の結果により、得票数上位7名は初日予選ではシードレースである「ガールズドリームレース」に出走でき、失格にならない限り全員が2日目準決勝に進出できる(2025年の第1回より)。また、「ガールズドリームレース」出走の7名に対しては、初日の開会式で『ベストセブン表彰』としてJKAより記念のメダルが贈呈される[9]。
- ガールズドリームレース出走者(ベストセブン)
選考順位(得票数)上位の者から、1番車、2番車、3番車…の順に与えられる。
回 | 開催年 | 1番車 | 2番車 | 3番車 | 4番車 | 5番車 | 6番車 | 7番車 | ファン投票 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 2024年(令和6年) | 児玉碧衣 | 日野未来 | 佐藤水菜☆ | 久米詩 | 太田りゆ | 石井寛子 | 山原さくら | 中間発表[10] 最終結果[11] |
1 | 2025年(令和7年) | 中間発表 最終結果 |
【注釈】優勝者名横の☆は1着
レース成績
[編集]回 | 開催年 | 決勝戦 | 開催場 | 優勝 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | 7着 | レース概要 | 3連単配当 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 2024年(令和6年) | 8月15日 | 平塚 | 佐藤水菜 | 太田りゆ | 日野未来 | 久米詩 | 児玉碧衣 | 坂口楓華 | 石井寛子 | 初日[1] 2日目[2] 最終日[3] | ①⑦③ | 2,960円
1 | 2025年(令和7年) | 8月10日 | 宇都宮 | ① | 初日 2日目 最終日 |
【注釈】優勝者名横の丸数字は優勝回数(2024年はFIIのため含めない)
今後の開催予定
[編集]エピソード
[編集]- 2024年大会に出場した太田りゆと佐藤水菜は2024年パリオリンピックに出場したため、開催初日(8月13日)朝に東京国際空港(羽田空港)着で帰国した。そのため、特例措置により前検日は免除された[12][13]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 男子のGI・寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントでは、準特別競輪(現在のGII)であった第1回・第2回も含めて開催回数は通算して行われている。特別競輪(現在のGI)に格上げされたのは第3回から。
- ^ 第11レースに行われる。
- ^ 第1レースに行われる。
- ^ 第1・2レースに実施。
出典
[編集]- ^ “2025年度特別競輪等開催施行者・開催競輪場及び開催日程一覧表” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2024年3月25日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ 女子オールスター競輪(FⅡ)(L3N) (PDF) 副賞を含まない金額
- ^ “第67回オールスター競輪GI及び女子オールスター競輪ファン投票の中間発表について”. keirin.jp (2024年4月26日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ 女子オールスター競輪(FII) KEIRIN.JP 2023年12月2日閲覧
- ^ “※ 女子オールスター競輪(GI)のトーナメント表(概定番組)及び選手選抜方法について>>” (PDF). JKA (2023年12月1日). 2024年1月11日閲覧。
- ^ a b “競輪ルーキーシリーズプラス2025 概定番組” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2024年8月30日). 2024年9月1日閲覧。
- ^ “2025年度競輪開催における新規施策等について”. KEIRIN.JP(JKA) (2024年8月30日). 2024年9月1日閲覧。
- ^ 【ガールズケイリン】2024年度女子オールスター競輪はシリーズ制へ! ポイント、レース平均点が決定 東京スポーツ 2023年10月24日
- ^ “ベストナイン・ベストセブンの表彰について”. KEIRIN.JP(JKA) (2024年8月14日). 2024年8月18日閲覧。
- ^ “第67回オールスター競輪ファン投票及び女子オールスター競輪 中間集計結果一覧表(得票数順位別)” (PDF). JKA (2024年4月26日). 2024年5月27日閲覧。
- ^ “【平塚競輪G1】児玉碧衣が8年連続ファン投票1位!女子オールスター競輪2024ファン投票ベスト20”. netkeirin. ネットドリーマーズ (2024年6月17日). 2024年11月25日閲覧。
- ^ “【平塚競輪 女子オールスター】五輪出場・太田りゆ、佐藤水菜が参戦 弾丸日程もモチベは最強”. スポーツニッポン (2024年8月12日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ “【平塚競輪 G1オールスター 前検日】パリ五輪組は初日6時に羽田着 中野慎詞は左鎖骨骨折で欠場”. スポーツニッポン (2024年8月12日). 2024年8月13日閲覧。