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女子オールスター競輪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
競輪 > ガールズケイリン > 競輪の競走格付け#GI (G1) > 女子オールスター競輪
女子オールスター競輪
概要
格付け GI
優勝賞金 310万円
概定番組 3日間トーナメント
開催地 持ち回り
開催時期 8月
歴史
初回開催 2024年
初代優勝者 佐藤水菜
直近優勝者 佐藤水菜(2024年)
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女子オールスター競輪とは、2024年度から新設された、ガールズケイリン(女子競輪)の特別競走である。2024年度のみFII格付けで実施され、2025年よりGIとして実施される。

概要

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男子GIのオールスター競輪では、2013年よりガールズケイリン特別競走として単発レースである『ガールズケイリンコレクション』を開催しており、このガールズケイリンコレクションの出場選手(当初7名、のち14名)はファン投票得票上位で決定していた。

これを2024年度より3日間シリーズ制として改め、競走名も「女子オールスター競輪」として改められたものである。格付けとしてはグレードレースではない普通開催という扱いのため、回次を付けずに実施した。

2025年度より、サマーナイトフェスティバル内で実施されていたガールズケイリンフェスティバル(2024年度で終了)と統合し、オールスター競輪から独立させ独自の大会とし(開催競輪場も男子のオールスター競輪と別の場)、さらにGI格付けに格上げし42名出場とした上で、改めて『第1回』として実施される[1][注 1]。GI格付けだが3日間開催のため、オールガールズクラシックと同様、開催競輪場では同じ年度で本大会とは別に4日制開設記念競輪の開催も可能となっている。

本大会は初回よりナイター開催で行われている。

賞金

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以下は、決勝戦における各着順の賞金額。( )内は副賞を含んだ金額。単位は万円。

大会(年) 1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着
-(2024年)[2] 250(310) 100.0 59.0 38.4 29.0 26.4 25.0
第1回(2025年)

歴史

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初開催となった2024年のみFII格付けで、男子オールスター競輪の初日 - 3日目の3日制。また、男子オールスター競輪とともに、初の試みとして、インターネット投票のみの集計による、中間発表を実施した[3]。初日・2日目で予選競走を行い、その予選2走で獲得したポイント上位7名により3日目に決勝戦を行った。

2025年度(公式にはこの2025年度が『第1回』となる)からは、後半6レースでGI「女子オールスター競輪」を開催し、前半6レースでアンダーカードとしてガールズケイリン(FII)トーナメント(通常のガールズケイリンと同様、予選はポイント制)を2グループ、ほかに新人戦ルーキーシリーズプラス(初日・2日目は男子予選2レース、最終日は男子決勝とガールズ単発各1レース)を実施する。

出場選手選抜方法

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  • 2024年:ファン投票上位14名[4]
    • 選考期間:2023年12月 - 2024年5月、この間に最低出走回数24回(ナショナルチーム所属のため不足の場合は配慮)
    • 2023年下期の競走得点が47点以上
    • ファン投票1〜7位は初日予選では「ガールズドリームレース」に出走
  • 2025年
    • 前年ガールズグランプリにおける1 - 3着到達者
    • パリオリンピックトラック競技出場選手
    • ファン投票上位20名(ファン投票の対象は前年下期の競走得点50点以上の選手)
    • 残余は競走得点上位より選出
    • 選考順位1〜7位は初日特選「ガールズドリームレース」に出走

勝ち上がり方式

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勝ち上がり戦については、初日に予選6レース、2日目に準決勝3レース、最終日に決勝戦が行われる。このうち、初日の予選についてはうち1レースを優秀競走(シードレース)「ガールズドリームレース」として行い、「ガールズドリームレース」出場者7名は失格にならない限り全員が2日目の準決勝に進出できることになっている[5]

 優秀  初日 0002日目000 最終日
ガールズドリームレース(1) 準決勝(3) 00決勝(1)00
予選(5)
敗者戦 00-00 (3) (5)
  • 初日
「予選」 第7〜第11レースで合計5レース行われ、各レース1〜2着10名と3着4名が「準決勝」進出。
「ガールズドリームレース」 最終第12レースで行われる、優秀競走。ファン投票1位〜7位の7名が出場。失格にならない限り、7名全員が「準決勝」進出。
  • 2日目
「準決勝」 後半3レース。各レース1〜2着6名と3着1名が「決勝」進出。
  • 3日目(最終日)
「決勝」 最終レース。優勝者には優勝インタビューやウイニングランなどが執り行われる。
「特選」 「決勝」前の合計2レース。「準決勝」各レース3着2名と4〜6着9名、予選敗退選手による2日目「選抜」各レース1着3名の14名により行われる。

その他、2日目には予選敗退者を対象とした「選抜」3レースが第7〜第9レースで、3日目(最終日)にも準決勝7着3名と2日目「選抜」各レース2〜7着14名による「選抜」3レースが第7〜第9レースで、それぞれ行われる。

2025年以降の同時開催「競輪ルーキーシリーズ」

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アンダーカードとして行われる、通常のあっせんによるガールズケイリン(2レース×2グループ)は、普通開催と同様、予選は2日間のポイント制で実施。このほか、初日・2日目ともに、第1・第2レースで新人男子による「競輪ルーキーシリーズ プラス」(本格デビュー前に実施される新人戦「競輪ルーキーシリーズ」成績上位14名が参加。予選はポイント制)男子予選1・予選2が行われる[6]

最終日は女子オールスター競輪とアンダーカード2つ、更に男女とも「競輪ルーキーシリーズ プラス」の決勝戦が行われるため、1日に5つの決勝戦が行われることとなる。なお、「競輪ルーキーシリーズ プラス」は、女子は最終日のみで「競輪ルーキーシリーズ」成績上位7名による一発勝負で行われるため、男子は予選敗退者7名が2日目で途中帰郷となる[6]

「競輪ルーキーシリーズ」では2025年より男子もガールズケイリン同様のルール「先頭固定競走(インターナショナル)」で行われるため、女子オールスター競輪ではアンダーカードも含めて3日間全てのレースが先頭固定競走(インターナショナル)で行われる[7]

2024年開催(FII)

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参考に、初開催となった2024年(FII)についても記載する。

3日間開催は第1回以降と同じだが、初日・2日目はともに予選とし、勝ち上がりは従来のガールズケイリンやオールスター競輪の一次予選と同様、ポイント制とした[8]

初日は、ファン投票1位〜7位がガールズドリームレース[注 2]に、8位〜14位がガールズ予選[注 3]に、それぞれ出走。なお、ガールズドリームレースではポイントを優遇した。2日目は、出場全14名でガールズ予選2を2レース実施[注 4]

  • 予選2日間のポイントは、下記の表の通り。
日程 ポイント 1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着 競走棄権 失格および欠場
初日 ガールズドリームレース 11 10 9 8 7 6 5 4 0
予選1 8 7 6 5 4 3 2 1
2日目 予選2 11 9 7

3日目の第12レースに、獲得ポイント上位7名により決勝戦を実施。優勝者には優勝インタビューなどの表彰式やシャンパンファイト(平塚競輪場での名物イベント)、ウイニングランを執り行った。

ファン投票結果

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ファン投票の結果により、得票数上位7名は初日予選ではシードレースである「ガールズドリームレース」に出走でき、失格にならない限り全員が2日目準決勝に進出できる(2025年の第1回より)。また、「ガールズドリームレース」出走の7名に対しては、初日の開会式で『ベストセブン表彰』としてJKAより記念のメダルが贈呈される[9]

ガールズドリームレース出走者(ベストセブン)

選考順位(得票数)上位の者から、1番車、2番車、3番車…の順に与えられる。

開催年 1番車 2番車 3番車 4番車 5番車 6番車 7番車 ファン投票
2024年(令和6年) 児玉碧衣 日野未来 佐藤水菜 久米詩 太田りゆ 石井寛子 山原さくら 中間発表[10] 最終結果[11]
1 2025年(令和7年) 中間発表 最終結果

【注釈】優勝者名横の☆は1着

レース成績

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開催年 決勝戦 開催場 優勝 2着 3着 4着 5着 6着 7着 レース概要 3連単配当
2024年(令和6年) 8月15日 平塚 佐藤水菜 太田りゆ 日野未来 久米詩 児玉碧衣 坂口楓華 石井寛子 初日[1] 2日目[2] 最終日[3] ①⑦③ 02,960円
1 2025年(令和7年) 8月10日 宇都宮 初日 2日目 最終日

【注釈】優勝者名横の丸数字は優勝回数(2024年はFIIのため含めない)

今後の開催予定

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エピソード 

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関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 男子のGI・寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントでは、準特別競輪(現在のGII)であった第1回・第2回も含めて開催回数は通算して行われている。特別競輪(現在のGI)に格上げされたのは第3回から。
  2. ^ 第11レースに行われる。
  3. ^ 第1レースに行われる。
  4. ^ 第1・2レースに実施。

出典

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  1. ^ 2025年度特別競輪等開催施行者・開催競輪場及び開催日程一覧表” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2024年3月25日). 2024年3月25日閲覧。
  2. ^ 女子オールスター競輪(FⅡ)(L3N) (PDF) 副賞を含まない金額
  3. ^ 第67回オールスター競輪GI及び女子オールスター競輪ファン投票の中間発表について”. keirin.jp (2024年4月26日). 2024年4月27日閲覧。
  4. ^ 女子オールスター競輪(FII) KEIRIN.JP 2023年12月2日閲覧
  5. ^ ※ 女子オールスター競輪(GI)のトーナメント表(概定番組)及び選手選抜方法について>>” (PDF). JKA (2023年12月1日). 2024年1月11日閲覧。
  6. ^ a b 競輪ルーキーシリーズプラス2025 概定番組” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2024年8月30日). 2024年9月1日閲覧。
  7. ^ 2025年度競輪開催における新規施策等について”. KEIRIN.JP(JKA) (2024年8月30日). 2024年9月1日閲覧。
  8. ^ 【ガールズケイリン】2024年度女子オールスター競輪はシリーズ制へ! ポイント、レース平均点が決定 東京スポーツ 2023年10月24日
  9. ^ ベストナイン・ベストセブンの表彰について”. KEIRIN.JP(JKA) (2024年8月14日). 2024年8月18日閲覧。
  10. ^ 第67回オールスター競輪ファン投票及び女子オールスター競輪 中間集計結果一覧表(得票数順位別)” (PDF). JKA (2024年4月26日). 2024年5月27日閲覧。
  11. ^ 【平塚競輪G1】児玉碧衣が8年連続ファン投票1位!女子オールスター競輪2024ファン投票ベスト20”. netkeirin. ネットドリーマーズ (2024年6月17日). 2024年11月25日閲覧。
  12. ^ 【平塚競輪 女子オールスター】五輪出場・太田りゆ、佐藤水菜が参戦 弾丸日程もモチベは最強”. スポーツニッポン (2024年8月12日). 2024年8月13日閲覧。
  13. ^ 【平塚競輪 G1オールスター 前検日】パリ五輪組は初日6時に羽田着 中野慎詞は左鎖骨骨折で欠場”. スポーツニッポン (2024年8月12日). 2024年8月13日閲覧。