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大坂なおみ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大坂おおさか なおみ
Naomi Osaka
2020年全米オープンでの大坂なおみ
基本情報
愛称 なおみちゃん[1]新幹線[2]
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 日本
大阪府大阪市中央区[3]
居住地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フロリダ州パームビーチ郡ボカラトン
生年月日 (1997-10-16) 1997年10月16日(27歳)
身長 180cm
体重 75kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2013年
ツアー通算 7勝
シングルス 7勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 22,047,163 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 優勝(2019・21)
全仏 3回戦(2016・18・19)
全英 3回戦(2017・18)
全米 優勝(2018・20)
優勝回数 4(豪2・米2)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2017)
全仏 2回戦(2016)
全英 1回戦(2017)
全米 1回戦(2016・17)
国別対抗戦最高成績
BJK杯 WG II PO (2018)5勝1敗
ホップマン杯 ラウンドロビン(2018)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 1位(2019年1月28日)
ダブルス 324位(2017年4月3日)
2023年12月29日現在
決勝結果
大会 優勝 準優勝 勝率
シングルス
グランドスラム 4 0 4 1.00
オリンピック
WTAファイナルズ
WTAプレミア・マンダトリー/5 2 2 4 0.50
WTAプレミア/インターナショナル 1 2 3 0.33
合計 7 4 11 0.64

大坂 なおみ(おおさか なおみ、: Naomi Osaka、1997年10月16日 - )は、大阪府大阪市中央区出身の女子プロテニス選手[4][5]

自己最高ランキングはシングルス1位。これまでにWTAツアーでシングルス7勝を挙げている。うちグランドスラムは通算4勝で、2018年と2020年の全米オープン、および2019年と2021年の全豪オープン優勝者。身長180cm。体重75kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

2019年までは日米二重国籍だったが[5]、22歳の誕生日を迎えるにあたり日本国籍を選択[6]、選手登録は日本[7]日清食品ホールディングス所属[8][9]。マネージメントはIMG。拠点はボカラトンエバートテニスアカデミー[10]。姉の大坂まりもプロテニス選手。

シングルの選手として、男女を通じてアジア国籍選手で初の世界ランキング1位[注 1]。日本人初のグランドスラムシングルス優勝[注 2]プレミア・マンダトリー優勝。日本人史上3人目となるWTAファイナルズ出場。WTAアワード年間最優秀新人賞[11]

選手経歴

ITFデビューまで

1997年10月16日、大阪府大阪市で生まれ[12]中央区空堀商店街近くに住んだ[3]1999年全仏オープン女子ダブルスを優勝したビーナスセリーナのウィリアムズ姉妹を見た父と[13]姉の大坂まりの影響で3歳からテニスを始め、テニス経験のない父の教えの下、近所の靱テニスセンター等で練習し[14]、2001年にアメリカ合衆国移住[15]、父方の祖父母がいる[16]ニューヨーク州ロングアイランドエルモントに住んだ[17]。母は日系企業に勤めて家計を支え[18]、姉妹は全米オープンの会場でもあるナショナル・テニス・センター等で毎日6時間近く練習した[19][20][21]。オルデン・テラス小学校三年生まで過ごした[22]。2006年フロリダ州に移住し、ペンブロークパインズの公共コートで練習した[13]。2007年8月、全国公共公園テニス協会選手権で大坂まりとの14才以下女子ダブルスで優勝した[23]。また14才以下のフロリダ選抜に選ばれた[24]。2008年ヨネックスとスポンサー契約を結んだ[25]Broward Virtual中学・高校に入学した[12]

2011-15年

プロツアー出場資格が得られる14歳になった2011年10月[15][注 3]ITFサーキットモンテゴ・ベイ大会」でデビューした[26][27]。以降厳しい環境を求めてジュニア大会には目を向けず、ツアー下部大会に出場した[15]

2013年6月ITFサーキットエルパソサナズ・マランドに敗れたが準優勝[28]。9月、プロに転向した[12]

2014年6月飛び級で高校を卒業した[21]。7月バンク・オブ・ウェスト・クラシックで初めて予選を突破し本戦出場。1回戦で対戦した2011全米オープン女王のサマンサ・ストーサーに2-1で勝利[15]。最速193km/hのサーブで大番狂わせを演じた[21]

2015年5月カンガルーカップ鄭賽賽に敗れ準優勝した[29]。10月試合制限解禁の18才になる[30]WTAファイナルズライジング・スター・インビテーショナルに出場。キャロリン・ガルシアを下し優勝した[31]。11月WTA125Kシリーズフワヒン選手権ヤロスラワ・シュウェドワに敗れるも準優勝した[32]。年間最終世界ランキングは144位。

2016年 トップ50入り

全豪オープンでは予選を突破し、グランドスラム初出場。本戦でも2回戦で第18シードのエリナ・スビトリナに勝利。3回戦でビクトリア・アザレンカに敗れた[33]4大大会初出場で3回戦進出は小幡陽子以来52年ぶり[34]。 3月のマイアミ・オープンでは予選を突破し本選出場、本選2回戦で元世界ランキング5位のサラ・エラニを破って3回戦まで進出した[35]。大会後のランキングで95位となりトップ100入りをした[36]

全仏オープンでは1回戦で第32シードのエレナ・オスタペンコに6-4, 7-5で勝利。2回戦でもミリヤナ・ルチッチ=バロニに6-3, 6-3で勝利。3回戦では世界ランク6位のシモナ・ハレプと対戦、第1セットを先取するも6-4, 2-6, 3-6で惜敗した[37]

ウィンブルドンは、ひざのけがのため欠場[38]

全米オープンでは1回戦で第28シードのココ・バンダウェイに6-7(4), 6-3, 6-4で勝利、2回戦で段瑩瑩に6-4, 7-6(3)で勝利し3回戦進出。3回戦では第8シードのマディソン・キーズを相手に第3セット5-1で、あと2ポイントまで追い込むも、そこから逆転され、5-7, 6-4, 6-7(3)で敗れた[39]

9月の東レパン・パシフィック・オープンではワイルドカードで出場。1回戦で土居美咲との日本勢対決に6-4, 6-4で勝利すると、2回戦で第6シードのドミニカ・チブルコバに6-2, 6-1で圧勝、準決勝でエリナ・スビトリナに1-6, 6-3, 6-2で逆転勝利と強豪を撃破し、WTAツアーで自身初の決勝進出を果たす[40]。決勝は元世界ランキング1位キャロライン・ウォズニアッキに5-7, 3-6で敗れ準優勝となった[41]。大会後のランキングで47位となりトップ50入りを果たす[42]。これらの活躍が評価され、日本勢初となるWTAアワード最優秀新人賞を受賞した[43]。11月25日、日清食品ホールディングスとの所属契約を結んだ[8][9]

2017年 トップ10選手初勝利

全豪オープンでは、2回戦で第9シードのジョアンナ・コンタに敗れた[44]全仏オープンは初戦敗退[45]

2017年ウィンブルドン

7月、ウィンブルドンでは2回戦で第22シードのバルボラ・ストリコバに勝利したが、3回戦で第10シードのビーナス・ウィリアムズに敗れた[46]

全米オープンでは初戦で前回覇者で第6シードのアンゲリク・ケルバーに勝ちトップ10に初勝利した[47]。全米オープンで前回覇者が1回戦で敗退するのは全137回のうち女子では2度目、男子を含めても3度目という歴史的な番狂わせであった[48]。その後3回戦でカイア・カネピに敗れた。年間最終世界ランキングは68位。12月、セリーナ・ウィリアムズらトップ選手のヒッティング・コーチを務めたサーシャ・バインがコーチになった[49]。彼はキャロライン・ウォズニアッキとの契約終了2日後にコーチの依頼が来たことに、掛け持ちはしないこと、自身から契約破棄しないことから3日前に連絡が来ていたら断っていたことを「これも運命だね」と語る。また女子選手が200km/hクラスの高速サーブを打てるならば、黙っていてもトップ30圏内に入れる可能性があるのに、当時70位前後であったのを理解できなかったという[50]

2018年 プレミアマンダトリー・全米初優勝

2018全米オープン優勝セレモニー

全豪オープンでは、2回戦で第16シードのエレーナ・ベスニナ、3回戦でアシュリー・バーティに勝利したが、4回戦でシモナ・ハレプに敗れた[51]

3月、ツアーカテゴリで4大大会に次ぐプレミア・マンダトリートーナメントインディアンウェルズ・マスターズで1回戦・元世界1位マリア・シャラポワに6-4 6-4で勝利。その後も勝ち進み、準々決勝で世界ランク5位のカロリナ・プリスコバに6-2 6-3で勝利、準決勝で現世界ランク1位のシモナ・ハレプに6-3 6-0で勝利。そして決勝でダリア・カサキナに6-3 6-2で勝利しWTAツアー初優勝。シングルスでのプレミア・マンダトリー大会優勝は日本人女子初である[52]。この優勝により、WTAランキングを44位から22位とした[53]。練習拠点であるエバートテニスアカデミー[10]、練習をよく見ていた元世界1位のクリス・エバートは「サーシャを高く評価したい。彼は、彼女に何が欠けていたのか、何が必要かを知っていた。彼女の動きは(コーチ就任前と)明らかに違ってきている」とコーチ変更が初優勝への背景にあることを指摘した[54]。続くプレミア・マンダトリートーナメントであるマイアミ・オープンでは、1回戦で同大会8回の最多優勝記録を持つセリーナ・ウィリアムズに6-3 6-2のストレート勝ちを収めた[55]

グランドスラムで初めてシード選手として迎えた全仏オープンは3回戦で第13シードのマディソン・キーズに1-6, 6-7(7)で敗れた[56]。7月、ウィンブルドンでは3回戦で初めてのセンターコートでプレーしたがアンゲリク・ケルバーに敗れた[57]

8月17日、インスタグラムでプレッシャーを感じていたこと、克服しつつあることを告白した[58]全米オープンでは第20シードで出場。3回戦をダブルベーグルで勝利し[59][注 4]、4回戦でアリーナ・サバレンカを6-3、2-6、6-4で下すと[60]、準々決勝ではレシヤ・ツレンコを6-1、6-1で圧倒し、日本女子として1996年ウィンブルドン伊達公子以来22年ぶりのグランドスラムベスト4進出(全米オープンに限れば初めて)を決めた[61]。準決勝はマディソン・キーズに6-2、6-4とストレートで勝利し、グランドスラムで日本女子史上初の決勝進出を果たした[62]決勝はセリーナ・ウィリアムズを6-2、6-4のストレートで下し、20歳でグランドスラム初優勝を果たした[63][注 2]。この優勝でWTAランキングも7位に上昇、トップ10入りをした[64]。続く東レパン・パシフィック・オープンはカロリナ・プリスコバに敗れたが準優勝した[65]。10月、錦織圭と伊達公子に並ぶ日本人歴代最高タイの4位を記録した[66][注 5]。また日本女子で3人目のWTAファイナルズに出場した[67]。年間最終世界ランキングは5位。

2019年 全豪初優勝 世界1位

全豪オープンでは第4シードとして出場し、3回戦で第28シードの謝淑薇に5-7、6-4、6-1で勝利、4回戦で第13シードのアナスタシヤ・セバストワに4-6、6-3、6-4で勝利し、初めて全豪オープンベスト8に進出した。準々決勝では第6シードのエリナ・スビトリナに6-4、6-1で勝利し、これにより錦織圭と伊達公子の持つ4位の記録を上回り男女通じて日本勢最高の世界ランキング3位以上が確定した[68]。準決勝では、第7シードのカロリナ・プリスコバに6-2、4-6、6-4で勝利した。勝利した方が世界ランキング1位となる決勝では、第8シードのペトラ・クビトバに7-6(7-2)、5-7、6-4で勝利し初優勝を果たした[69]。グランドスラム初優勝からの連続優勝はジェニファー・カプリアティ以来18年ぶり、オープン化以降史上6人目の快挙となった[70]。また、生涯獲得賞金が11億円を超え杉山愛を抜き日本最多となった[71]。今大会ではサービスエース・リターンエース・ウィナー・ブレークの数が女子シングルスの出場者で最も多く、これについて杉山愛は「大坂は『ビッグサーバー』から『オールラウンダー』の選手に変貌を遂げた」と語っている。また、他にも優勝の要因として、「肉体改造によるバックハンドの威力向上」「精神面での成長」を挙げた[72]。1月28日付の世界ランキングで、李娜の持つ2位の記録を上回り男女通じてアジア人初の1位となった[73][注 1]

しかし2月、サーシャ・バインとのコーチ関係を解消した[74]ところから、大坂の歯車が狂い始めた。3月のBNPパリバ・オープン、5月のマドリード・オープン、8月の全米オープンと、同世代のベリンダ・ベンチッチに3連敗。グラスコートシーズンではバーミンガム・クラシックウィンブルドン選手権ユリア・プチンツェワに連敗するなど苦しんだ。それでも9月に父のレオナルド・フランソワ氏が代理コーチに就任すると、生まれ故郷の大阪で開催された東レ・パンパシフィック・オープンでは2年連続決勝進出、決勝でアナスタシア・パブリュチェンコワを6-2, 6-3で下しツアー4勝目を挙げた[75]。続くチャイナ・オープンでも、準々決勝で全米王者のビアンカ・アンドレースクを、準決勝では同大会前年優勝のキャロライン・ウォズニアッキを、そして決勝では世界ランキング1位のアシュリー・バーティをそれぞれ破り優勝。日本人選手が2大会連続で優勝するのは史上初のことであり、スランプからの復活を印象づけた。WTAファイナルズはラウンドロビン初戦でクビトバを7-6, 4-6, 6-4で破り同大会初白星を挙げたが、第2戦を前に右肩の負傷のため欠場を発表し、シーズンを終えた[76]。年間最終世界ランキングは3位。

2020年 全米V2

年始のブリスベン国際でベスト4入りした後、全豪オープンに前年覇者として挑んだが、3回戦で新星コリ・ガウフに3-6, 4-6で敗れた[77]

3月から新型コロナウイルス感染症の流行の影響でツアーが中断された際には、「マリオテニス エース」を使用した国際チャリティー大会に出場して錦織圭と対戦した[78]

ツアー再開後の復帰戦、ウエスタン・アンド・サザン・オープンではベスト4入りするも、ウィスコンシン州で起きた黒人襲撃事件(ジェイコブ・ブレークへの銃撃事件)に抗議する意を込めて翌日の準決勝を棄権すると発表した。しかし、大会側も大会日程を1日延期することを表明したため、棄権を撤回[79]。準決勝にも勝利したが、この試合で負傷したため決勝は棄権した。

全米オープンでは第4シードとして出場、勢いそのままに勝ち上がり決勝まで駒を進めると、前哨戦の決勝で対戦する予定だったビクトリア・アザレンカを1-6, 6-3, 6-3の逆転で破り、2年ぶり2回目の優勝を果たした。また、引き続き黒人襲撃事件への抗議の意を込めるため、着用しているマスクに過去の犠牲者の名前を記したことでも大きな話題となった[80]全仏オープンは脚の痛みで欠場し、そのままシーズンを終えた。年間最終世界ランキングは3位。

2021年 全豪V2 無期限休養による離脱

第3シードで参戦した全豪オープンでは、3回戦まではストレート勝ちで順調に勝ち上がった。4回戦では、スペインのガルビネ・ムグルサを相手に一時はマッチポイントを握られるなど苦戦したが、冷静さを失わず4-6、6-4、7-5で逆転に成功した[81]。これ以降、準々決勝では台湾の謝淑薇[82]、準決勝では米国のセリーナ・ウィリアムズをいずれもストレートで下した[83]。決勝でも米国のジェニファー・ブレイディを6-4、6-3のストレートで下し、2年ぶり2度目の全豪オープン優勝を決めた[84]。その後マイアミ・オープンでは準々決勝でマリア・サッカリに敗退。去年のシーズン再開から続いていたマッチ連勝が23でストップした[85]

元来苦手とされているクレーコートのグランドスラム大会、全仏オープン開幕直前の5月27日に、「選手の精神状態が軽視されている」と訴え、試合後の記者会見には出席しないことを宣言した[86]。30日の1回戦、パトリシア・マリア・ティグを6−4,7−6で破ったものの、宣言通り試合後の会見を拒否した(ただしオンコートのインタビューは笑顔で受けた)[87]。結果、主催者は1万5000ドル(約165万円)の罰金を科した上で、4大大会の主催者合同で「違反を続けると大会からの追放、4大大会出場停止もあり得る」と警告、世界的に大きな話題となった[88]

2回戦を控えた5月31日(現地時間)自身のtwitterで、大会を棄権することを電撃表明。「トーナメントにとって最善の方法は、他の選手、そして私自身の健康のためにも、みんながテニスに集中することができるように、私がこの大会を棄権することだと思う。決して、みんなの邪魔になることだけはしたくなかった」とコメント[89]

更に、「The truth is that I have suffered long bouts of depression」とも記し、2018年の全米オープン以降、長い間うつ状態(depression)に悩まされていた事実を告白した。「真実は私は2018年全米オープン以来、長い間うつ状態に苦しんできたということです。そして、その対処に本当に苦労しました。私を知っている人なら私が内向的であることを知っているでしょうし、トーナメントで私を見た人なら、社会不安を柔らげるためのヘッドフォンをしていることに気付くでしょう」[90]

そして、会見拒否については「私は世界中のメディアに話す前に大きな不安の波に襲われます。本当に緊張し、できる限り最善の答えを出そうとすることにストレスを感じます。パリで私はすでに不安を感じていたので、セルフケアとして記者会見をスキップした方がいいと考えました。ルールがかなり古くなっている部分があると感じたので、先制的に発表しました」と、説明した。また、トーナメント側には謝罪したことを明かした[90]。今後については「今はコートから少し離れますが、その時が来たら、ツアーと協力し、選手、報道陣、ファンにとってより良いものにする方法を話し合いたいと思います」と語った[90]

全仏主催者は「大坂なおみ選手には申し訳なく、悲しい思いをしています。なおみがローランギャロスから撤退した結果は残念です。彼女の一刻も早い回復を祈っており、来年なおみを迎えることを楽しみにしています。すべてのグランドスラム、WIA、ATP、ITFはすべてのアスリートの健康とメディアを含むトーナメント参加者のあらゆる側面を継続的に改善していきます。」と、声明を発表した[91]

大坂の言動に対し、他のテニス選手からは「会見も仕事の一部」とする意見が多く発せられ、同調する者はいなかったが、コメントには理解や尊重も付随していた[92][93][94]。さらに、一連の騒動は種目を超えてスポーツ界全体の話題になり、NBAスターのステフィン・カリージャ・モラント、あるいはF1王者のルイス・ハミルトンなどから応援を受けた[91][95]。 2021年7月23日夜に行われた2020年東京オリンピックの開会式では聖火ランナーの最終走者として聖火台に点火し、東京都知事小池百合子から「この大会を象徴するものだった」と称された[96]テニス競技では女子シングルス3回戦でマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)にストレートで敗れた[97]。連覇を狙った全米オープンでも3回戦で準優勝することになる新鋭レイラ・フェルナンデスに1-2で敗退するなど、全豪以降大会で優勝を挙げられない中、試合後の会見で無期限休養を発表した。そのままシーズンを終了し、最終順位は13位。

2022年 復帰と故障

1月のメルボルンサマーセット1で約4か月ぶりのツアー復帰を果たし、準決勝まで進んだものの、腹部負傷のためここで棄権[98]。万全を期して連覇へ臨んだ全豪オープンだったが3回戦でアマンダ・アニシモバに1-2の逆転負けを喫し、連覇はならず。これにより大会明けの世界ランキングで85位まで順位を落とした。次戦として3月のBNPパリバ・オープンに出場したが、2回戦の第1セットで冒頭で、観客から「なおみ、お前は最低だ」と暴言ヤジを受け、堪えきれず涙した。0-6, 4-6で敗戦後には、敗者として珍しいオンコート・インタビューを行い、涙したのは21年目にウィリアムズ姉妹が同じ仕打ちを受けた映像が思い浮かんだからだと説明した[99]マイアミ・オープンでは立て直し、準決勝で東京五輪金メダルのベリンダ・ベンチッチに逆転勝ち。決勝では世界1位昇格が確定したイガ・シフィオンテクとの対戦し、4-6, 0-6で敗れるも、「いつもほどがっかりはしていない。」と話した。5月のムチュア・マドリード・オープンで右足首を負傷後は、他の部位の故障も続発し、度々離脱した[100]。5年ぶりに優勝なく、最終順位は42位。

2023年 妊娠による離脱

1月11日に自身のSNSで第1子妊娠を発表し、7月に長女を出産した[101][102]。2024年1月の復帰目標を掲げた。

日本代表

2011年10月、全米テニス協会が大坂にほとんど関心を示さなかったので[103]、父親が「テニス選手としての国籍」は日本を選択した[7][27][注 6]

2013年9月、東レパン・パシフィック・オープン予選に出場。初戦でシルビア・ソレール・エスピノサに敗れるも、吉川真司代表コーチが「すごい才能」と日本テニス協会に報告した[5]。2014年7月、バンク・オブ・ウェスト・クラシックで本戦出場後、日本テニス協会に登録していないが、日本オリンピック委員会から強化指定選手の認定を受けた[21]。2016年6月6日、特例による五輪出場資格の56位以内を目指していたが[104]、87位と届かずリオ五輪に出場出来なかった[105]

2019年10月に日本国籍を選択する手続きを行った[106][107]

フェドカップ

2017年2月、フェドカップ日本代表に初選出され[108]、アジア・オセアニアゾーン1部決勝で自身はガリナ・ボスコボワに勝利したがチームは敗れた[109]。2018年4月、フェドカップワールドグループ2部プレーオフで勝利し4年ぶりのワールドグループ2部昇格に貢献した[110]

ホップマンカップ

2018年1月、ホップマンカップは予選敗退した[111]

プレースタイル

アグレッシブ・オフェンシブベースライナー。豪快でパワー溢れるグラウンドストロークを持ち味とし、両サイドからウィナーを打つことが出来る。パワフルなフォアハンドが武器であるが、脚を踏ん張り、一度の強打で形勢を逆転できるバックハンドも得意[112]。サーブも非常に強力で、最速サービス記録歴代10位の201km/h(125マイル)を計測し、また様々なスピンサーブも打て、緩急をつけることができる[7]

好きなサーフェスハード[113]。好きなショットフォアハンド[114]

第1セットを先取すると気持ちが乗り負けない。2016年10月の天津オープン準々決勝以降61連勝。第1セットを先取した試合は過去81試合。ストレート勝ちが69試合、フルセット勝ちが7試合で、勝率は約9割3分8厘。第1セットを落とした試合は64試合で、ストレート負けが43回、フルセットでの敗退が8回で、逆転勝ちは13回だけ。勝率は約2割3厘[115]

人物

家族

父親はハイチ共和国ポルトープランス出身で[116]アメリカ合衆国ニューヨーク市立大学シティカレッジで学んだ後、13年間日本に在住した[117][118]ハイチ系アメリカ人[119]。母親は北海道根室市出身の日本人で、名字の「大坂」は母方から来ている[120]札幌市で出会った両親は、その後大阪市に転居し[121]、父親は市内で大手語学学校の英語講師をしていた[3]。姉の大坂まりもプロテニス選手である[4]。母方の祖父は、第二次世界大戦終戦の年の1945年に北海道北方四島歯舞群島勇留島で生まれ、[122]根室漁業協同組合組合長をしている[123][124]。札幌市の住居が、大坂の日本の住民票住所である[4]。大坂の母方の曾祖母は「勇留島に萱草の花が咲く頃」の著者の大坂みつよである[125]

2023年1月に妊娠を発表。同年7月11日に第一子となる女児出産を報告。[126]

国籍

  • 2018年までは法的には日米二重国籍であったが[4][5]、 日本テニス協会に所属している[12]。2019年に22歳の誕生日を迎えるに当たり、日本国籍を選択して必要な手続きを行ったことを同年10月10日に明らかにした[127][注 7]
  • ハイチ系アメリカ人[119]と日本人の両親を持ち、アメリカ合衆国に移住したが、本人は日本、アメリカ、ハイチという3つの国を代表している事を誇りにしている[129]
  • 育った環境から日本語よりも英語の方が流暢であるが、テニスの記者会見等では英語で質問された後に自らの国籍の言語での質問も受けるのが通例であるため[130][131]、日本語の勉強もしている。
  • 父親の出身地、カリブ海の島国ハイチでも偉業をたたえる声が広がっている。中南米の最貧国とあってテニス選手の人口は少ないが、ゆかりのある大坂の活躍は地元メディアが連日大きく報じ、試合も生中継している[132]

テニス関連

政治問題

  • 黒人差別抗議活動へ熱心に取り組んでおり、2020年にBLMが盛り上がると賛同する言動を見せた。その年のウエスタン・アンド・サザン・オープンでは大会期間中に起きた黒人襲撃事件(ジェイコブ・ブレークへの銃撃事件)に抗議する意を込めて準決勝を棄権すると発表。しかし、大会側も同意で大会日程を1日延期することを表明したため出場を続行した。続く全米オープンでは着用しているマスクに過去の犠牲者の名前を記したことでも大きな話題となった[80]。日本国内では冷ややかな意見も数多く見られたが[146]、海外では共感を呼び、ニューヨーク・タイムズナイキなどから称賛を受けた[80]。日本には人種差別は存在しないとする声に対し、大坂は2人のコメディアン(Aマッソ)が2019年に大坂なおみの肌の色を侮辱した事実を思い起こさせるツイートを投稿した[147]。同じく黒人系で人種問題に取り組む八村塁と親交がある[148]
  • 2019年1月に公開された大坂なおみをモデルにした日清食品のアニメCMでは肌の色がホワイトウォッシュされているという批判があり、公開中止された[149]。その後少女漫画誌『なかよし』2021年2月号より連載開始された大坂なおみをモデルにした漫画「アンライバルド NAOMI天下一」(構成:水野タマ 監修:大坂まり 作画:上北ふたご)では肌の色に留意されている[150][151]
  • 2021年に開催された2020年東京オリンピックの開会式では、多様性が重視されモーリス・ラヴェルの「ボレロ」が流れている中で、オリンピックの最終聖火ランナーとして聖火台への点火を行った[152]

他エピソード

4大大会優勝

大会 対戦相手 試合結果
2018年 アメリカ合衆国の旗 全米オープン アメリカ合衆国の旗 セリーナ・ウィリアムズ 6-2, 6-4
2019年 オーストラリアの旗 全豪オープン チェコの旗 ペトラ・クビトバ 7-6(7-2), 5-7, 6-4
2020年 アメリカ合衆国の旗 全米オープン ベラルーシの旗 ビクトリア・アザレンカ 1-6, 6-3, 6-3
2021年 オーストラリアの旗 全豪オープン アメリカ合衆国の旗 ジェニファー・ブレイディ 6-4, 6-3

WTAツアー決勝進出結果

映像外部リンク
2016東レ パン・パシフィック・オープン決勝キャロライン・ウォズニアッキ戦(WTA)
映像外部リンク
2018インディアンウェルズ・マスターズ決勝ダリア・カサトキナ戦(WTA)
映像外部リンク
2018年全米オープン決勝セリーナ・ウィリアムズ戦(全米オープン)
映像外部リンク
2018東レ パン・パシフィック・オープン決勝カロリナ・プリスコバ戦(WTA)
映像外部リンク
2019年全豪オープン決勝ペトラ・クビトバ戦(全豪オープン)
映像外部リンク
2019東レ パン・パシフィック・オープン決勝アナスタシア・パブリュチェンコワ戦(WTA)
映像外部リンク
2019チャイナ・オープン決勝アシュリー・バーティ戦(WTA)

シングルス:11回 (7勝4敗)

大会グレード
グランドスラム (4–0)
WTAファイナルズ (0–0)
WTA1000 (2–2)
WTAエリート・トロフィー (0–0)
WTA500 (1–2)
WTA250 (0–0)
サーフェス別タイトル
ハード (7–4)
クレー (0–0)
(0–0)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2016年9月25日 日本の旗 東京 ハード デンマークの旗 キャロライン・ウォズニアッキ 5-7, 3-6
優勝 1. 2018年3月18日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード ロシアの旗 ダリア・カサトキナ 6-3, 6-2
優勝 2. 2018年9月8日 アメリカ合衆国の旗 全米オープン ハード アメリカ合衆国の旗 セリーナ・ウィリアムズ 6-2, 6-4
準優勝 2. 2018年9月23日 日本の旗 東京* ハード チェコの旗 カロリナ・プリスコバ 4-6, 4-6
優勝 3. 2019年1月26日 オーストラリアの旗 全豪オープン ハード チェコの旗 ペトラ・クビトバ 7-6(7-2), 5-7, 6-4
優勝 4. 2019年9月22日 日本の旗 東京** ハード ロシアの旗 アナスタシア・パブリュチェンコワ 6-2, 6-3
優勝 5. 2019年10月6日 中華人民共和国の旗 北京 ハード オーストラリアの旗 アシュリー・バーティ 3-6, 6-3, 6-2
準優勝 3. 2020年8月28日 アメリカ合衆国の旗 シンシナティ (ニューヨーク)*** ハード ベラルーシの旗 ビクトリア・アザレンカ 不戦敗(棄権)
優勝 6. 2020年9月12日 アメリカ合衆国の旗 全米オープン ハード ベラルーシの旗 ビクトリア・アザレンカ 1-6, 6-3, 6-3
優勝 7. 2021年2月21日 オーストラリアの旗 全豪オープン ハード アメリカ合衆国の旗 ジェニファー・ブレイディ 6-4, 6-3
準優勝 4. 2022年4月2日 アメリカ合衆国の旗 マイアミ ハード ポーランドの旗 イガ・シフィオンテク 4-6, 0-6
  • *東京(有明)改修中につき立川で開催。**東京(有明)改修中につき大阪で開催。***COVID-19の影響によりニューヨークで開催。

WTA125シリーズ決勝進出結果

シングルス:1回 (0勝1敗)

結果 No. 決勝日 大会 ランク サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2015年11月 フワヒン選手権 WTA 125K ハード カザフスタンの旗 ヤロスラワ・シュウェドワ 4-6, 7-6(10-8), 4-6

ITFサーキット決勝進出結果

2014バンク・オブ・ウェスト・クラシック、セリーナ・ウィリアムズとともに

シングルス:4回 (0勝4敗)

大会グレード
$100,000 トーナメント
$75,000 トーナメント
$50,000 トーナメント
$25,000 トーナメント
$15,000 トーナメント
$10,000 トーナメント
サーフェス別タイトル
ハード (0–3)
クレー (0–0)
(0–1)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 ランク サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2013年6月 エルパソ 25,000 ハード アメリカ合衆国の旗 サナズ・マランド 4-6, 4-6
準優勝 2. 2014年3月 Irapuato 25,000 ハード オランダの旗 Indy de Vroome 6-3, 4-6, 1-6
準優勝 3. 2015年5月 カンガルーカップ 75,000 ハード 中華人民共和国の旗 鄭賽賽 6-3, 5-7, 4-6
準優勝 4. 2015年6月 エイゴン サービトン・トロフィー 50,000 ロシアの旗 ビタリア・ディアトチェンコ 6-7(5-7), 0-6

シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 優勝率 通算成績
グランドスラム
全豪オープン A A A 3R 2R 4R W 3R W 3R A 1R 2/8 24–6
全仏オープン A A A 3R 1R 3R 3R A 2R 1R A 2R 0/7 8–6
ウィンブルドン A A Q1 A 3R 3R 1R NH A A A 2R 0/4 5–4
全米オープン A A Q2 3R 3R W 4R W 3R 1R A 2R 2/8 23–6
勝敗 0-0 0-0 0-0 6-3 5-4 14-3 12-3 9-1 9-1 2-3 0-0 3-4 4/26 60–22
年間最終戦
WTAファイナルズ Did Not Qualify RR RR NH Did Not Qualify 0/2 1–3
WTA1000トーナメント
ドバイ/カタール A A A A 2R 2R 2R A A A A QF 0/4 4–4
インディアンウェルズ A A A Q2 3R W 3R NH A 2R A 3R 1/5 14–4
マイアミ A A A 3R 2R 2R 2R NH QF F A 3R 0/7 14–7
マドリード A A A Q2 A 1R QF NH 2R 2R A 2R 0/5 6–5
ローマ A A A A 1R 2R QF A 2R A A 4R 0/5 6–5
カナダ A A A Q1 3R 1R QF NH A 1R A 2R 0/5 5–5
シンシナティ A A A Q2 A 1R QF F 3R 1R A Q2 0/5 7–4
武漢 A A A A 1R A A Not Held A 0/1 0–1
北京 A A A Q1 1R SF W Not Held A 4R 1/4 13–3
ナショナルチーム
オリンピック Not Held A Not Held 3R Not Held 1R 0/2 2–2
BKJカップ A A A A Z1 PO A NH QR A A QF 0/2 5–2
キャリア統計 通算成績
出場大会 0 2 2 13 22 20 17 4 8 11 0 16 115
優勝 0 0 0 0 0 2 3 1 1 0 0 0 7
決勝 0 0 0 1 0 3 3 2 1 1 0 0 11
ハード勝敗 0–0 2–2 0–2 18–11 12–13 29–13 30–7 16–2 16–4 12–7 0–0 12–8 7/79 146–68
クレー勝敗 0–0 0–0 0–0 2–2 2–5 5–4 9–2 0–1 3–2 1–2 0–0 5–5 0/24 26–23
芝勝敗 0–0 0–0 0–0 0–0 4–4 6–3 1–2 0–0 0–0 0–0 0–0 3–3 0/12 14–12
全体勝敗 0–0 2–2 0–2 20–13 18–22 40–20 40–11 16–3 19–6 13–9 0–0 20–16 7/115 188–103
年末ランキング 430 250 203 40 68 5 3 3 13 42 60

対戦成績

トップ10選手との対戦成績

選手(最高位) 勝敗 ハード クレー 最終戦
1位
アメリカ合衆国の旗 セリーナ・ウィリアムズ 2–0 2–0 0–0 0–0 勝(6–2, 6–4)2018全米オープン
ロシアの旗 マリア・シャラポワ 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(6–4, 6–4)2018インディアンウェルズ
ベラルーシの旗 ビクトリア・アザレンカ 1–1 0–1 2–0 0–0 勝(4-6, 7-5, 6–3)2019全仏オープン
アメリカ合衆国の旗 ビーナス・ウィリアムズ 1–1 1–0 0–0 0–1 勝(7–5, 6–2)2017香港
チェコの旗 カロリナ・プリスコバ 2–2 2–2 0–0 0–0 勝(6-2, 4–6, 6-4)2019全豪オープン
ドイツの旗 アンゲリク・ケルバー 1–4 1–3 0–0 0–1 負(4–6, 7-5, 4–6)2018WTAファイナルズ
ルーマニアの旗 シモナ・ハレプ 1–4 1–2 0–2 0–0 負(1-6、0-6)2018 ローマ
デンマークの旗 キャロライン・ウォズニアッキ 0–2 0–1 0–0 0–1 負(2–6, 6–7(5–7))2017イーストボーン
2位
ロシアの旗 スベトラーナ・クズネツォワ 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(6–2, 6–4)2016天津
ポーランドの旗 アグニエシュカ・ラドワンスカ 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(6–3, 6–2)2018インディアンウェルズ
チェコの旗 ペトラ・クビトバ 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(7–6(7–2), 5–7, 6–4)2019全豪オープン
オーストラリアの旗 アシュリー・バーティ 1–1 1–0 0–0 0–1 負(6-3, 6–4)2018ノッティンガム
3位
ウクライナの旗 エリナ・スビトリナ 3–3 3–3 0–0 0–0 勝(6-4, 6-1)2019全豪オープン
アメリカ合衆国の旗 スローン・スティーブンス 0–2 0–2 0–0 0–0 負(5-7, 6-4, 1–6)2018WTAファイナルズ
4位
スロバキアの旗 ドミニカ・チブルコバ 4–0 2–0 2–0 0–0 勝(6–3, 6–3)2019ローマ
オーストラリアの旗 サマンサ・ストーサー 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(4–6, 7–6(9–7), 7–5)2014スタンフォード
日本の旗 伊達公子 0–1 0–1 0–0 0–0 負(7–6(7–3), 4–6, 3–6)2015スタンフォード
イギリスの旗 ジョアンナ・コンタ 0–3 0–2 0–1 0–0 負(6–7(5–7), 6–3, 1–6)2017シュトゥットガルト
オランダの旗 キキ・ベルテンス 1-1 1-1 0–0 0–0 負(3-6, ret)2018WTAファイナルズ
5位
イタリアの旗 サラ・エラニ 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(6–1, 6–3)2016マイアミ・オープン
スロバキアの旗 ダニエラ・ハンチュコバ 1–0 0–0 1–0 0–0 勝(6–2, 7–5)2016ポルシェ・テニス・グランプリ
ラトビアの旗 エレナ・オスタペンコ 1–0 0–0 1–0 0–0 勝(6–4, 7–5)2016全仏オープン
チェコの旗 ルーシー・サファロバ 0–1 0–0 0–0 0–1 負(2–6, 4–6)2017バーミンガム・クラシック
6位
スペインの旗 カルラ・スアレス・ナバロ 0–2 0–1 0–1 0–0 負(6–7(2–7), 2–6)2018 ロジャーズ・カップ
7位
スイスの旗 ベリンダ・ベンチッチ 1–2 1–1 0–1 0–0 勝(6–3, 2-6, 5-7)2019マドリード
アメリカ合衆国の旗 マディソン・キーズ 1–3 1–2 0–1 0–0 勝(6-2,6-4)2018全米オープン
9位
アメリカ合衆国の旗 ココ・バンダウェイ 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(6–7(4–7), 6–3, 6–4)2016全米オープン
ドイツの旗 ユリア・ゲルゲス 2–1 2–0 0–1 0–0 勝(6–1, 6–2)2018チャイナ・オープン
ドイツの旗 アンドレア・ペトコビッチ 0–1 0–1 0–0 0–0 負(2–6, 2–6)2014バンク・オブ・ウェスト・クラシック
ベラルーシの旗 アリーナ・サバレンカ 1–0 1–0 0–0 0–0 勝(6-3, 2-6, 6–4)2018全米オープン
10位
フランスの旗 クリスティナ・ムラデノビッチ 2–1 2-1 0–0 0–0 勝(6–3, 6–4)2019インディアンウェルズ
合計 25–29 22–19 3–6 0–4

世界トップ10選手勝利記録

2017 2018 2019 合計
勝利数 2 3 5 10
No. 対戦相手 ランク 大会 サーフェス ラウンド スコア 大坂
ランク
2017
1. ドイツの旗 アンゲリク・ケルバー No. 6 全米オープン, アメリカ合衆国 ハード 1回戦 6–3, 6–1 No. 45
2. アメリカ合衆国の旗 ビーナス・ウィリアムズ No. 5 香港オープン, 香港 ハード 2回戦 7–5, 6–2 No. 64
2018
3. チェコの旗 カロリナ・プリスコバ No. 5 インディアンウェルズ・マスターズ, アメリカ合衆国 ハード 準々決勝 6–2, 6–3 No. 44
4. ルーマニアの旗 シモナ・ハレプ No. 1 インディアンウェルズ・マスターズ, アメリカ合衆国 ハード 準決勝 6–3, 6–0 No. 44
5. ドイツの旗 ユリア・ゲルゲス No. 10 北京オープン, 中国 ハード 3回戦 6–1, 6–2 No. 6
2019
6. ウクライナの旗 エリナ・スビトリナ No. 7 全豪オープン, オーストラリア ハード 準々決勝 6–4, 6–1 No. 4
7. チェコの旗 カロリナ・プリスコバ No. 8 全豪オープン, オーストラリア ハード 準決勝 6–2, 4–6, 6–4 No. 4
8. チェコの旗 ペトラ・クビトバ No. 6 全豪オープン, オーストラリア ハード 決勝 7–6(7–2), 5–7, 6–4 No. 4
9. カナダの旗 ビアンカ・アンドレースク No. 5 北京オープン, 中国 ハード 準々決勝 5-7, 6-3, 6-4 No. 4
10. オーストラリアの旗 アシュリー・バーティ No. 1 北京オープン, 中国 ハード 決勝 3-6, 6-3, 6-2 No. 4

ダブルベーグルマッチ (6–0, 6–0)

結果 No. 大会 サーフェス 対戦相手 ランク ラウンド
2013 1. ITFサーキット, ロックヒル, アメリカ合衆国 Hard アメリカ合衆国の旗 Gail Falkenberg Q1
2018 2. 全米オープン, ニューヨーク, アメリカ合衆国 Hard ベラルーシの旗 アリアクサンドラ・サスノビッチ 33 R32 (third round)

女子ダブルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

2015ウィンブルドン予選
2016全仏オープン
2016全米オープン
2017年ウィンブルドン
大会 2012 2013 2014 2015 2016 2017 勝率 勝敗
グランドスラム
全豪オープン A A A A A 1R 0/1 0–1
全仏オープン A A A A 2R A 0/1 1–1
ウィンブルドン A A A A A 1R 0/1 0–1
全米オープン A A A A 1R 1R 0/2 0–2
勝敗 0-0 0-0 0-0 0-0 1-2 0-3 0/5 1-4
プレミアマンダトリー
インディアンウェルズ A A A A A A 0/0 0–0
マイアミ A A A A A 1R 0/1 0–1
マドリード A A A A A A 0/0 0–0
北京 A A A A A A 0/0 0–0
勝敗 0-0 0-0 0-0 0-0 0-0 0-1 0/1 0-1
キャリア統計 通算
出場大会 4 1 2 0 2 5 14
ハード勝敗 1-2 0-1 0–2 0–1 0–4 1-10
クレー勝敗 0-2 1–1 1-3
勝敗 0–1 0-1
勝敗 1-4 0-1 0-2 1-2 0-5 2-14
年末ランキング 1279 374 699

WTAツアー獲得賞金

シングルス優勝 賞金
4大大会 WTAツアー 合計 US$ ランク
2014 0 0 0 22,166 319
2015 0 0 0 45,820 248
2016 0 0 0 548,680 62
2017 0 0 0 593,912 56
2018 1 1 2 6,394,289 2
2019 1 2 3 6,788,282 3
2020 1 0 1 3,352,755 2
2021 1 0 1 2,306,222 8
2022 0 0 0 1,100,796 30
2023 0 0 0 0
2024 0 0 0 628,911 64
通算 4 3 7 21,806,163 21

*2024年現在

四大大会シード

全豪オープン 全仏オープン ウィンブルドン 全米オープン
2015 A A
2016 A
2017
2018 21st 18th 20th
2019 4th 1st 2nd 1st
2020 3rd NH 4th
2021 3rd 2nd A 3rd
2022 13th A
2023 A A A A
2024
      17-32       9-16       5-8
      No.4       No.3       No.2       No.1

フェドカップ

出場:2 (5–1)

大会グレード
ワールドグループ I (0–0)
ワールドグループ I プレーオフ (0–0)
ワールドグループ II (0–0)
ワールドグループ II プレーオフ (1–1)
アジア/オセアニア グループ (4–0)

サーフェス別
ハード (5–1)
クレー (0–0)
芝 (0–0)
カーペット (0–0)

試合別
シングルス (5–1)
ダブルス (0–0)

試合場
インドア (5–1)
アウトドア (0–0)

大会 ステージ 日付 場所 対戦国 サーフェス 対戦相手 W/L スコア
フェドカップ2017
アジア/オセアニア グループ I
グループB 2月8日 アスタナ
カザフスタン
インドの旗 インド代表 ハード
(i)
Karman Thandi W 6-2, 6-2
2月9日 フィリピンの旗 フィリピン代表 Khim Iglupas W 6-2, 6-1
2月10日 中華人民共和国の旗 中国代表 Zhang Kailin W 1-6, 6-2, 6-3
プレーオフ 2月11日 カザフスタンの旗 カザフスタン代表 ガリナ・ボスコボワ W 4-6, 6-1, 6-2
フェドカップ2018
ワールドグループ グループ II
プレーオフ 4月21日 三木市
日本
イギリスの旗 イギリス代表 ハード
(i)
ヘザー・ワトソン W 6-2, 6-3
4月22日 ジョアンナ・コンタ L 3-6, 3-6

用具

受賞歴

代表歴

活動拠点

練習場

居住地

コーチ

  • ストレングス&コンディショニングコーチ
  • アスレティックトレーナー
    • 茂木奈津子 - (2018年[186]
    • クリスティ・スター - (2019年-)理学療法士WTAの公認資格を持ち、西洋の最先端技術と東洋のはり治療などを織り交ぜたケアを行う。元セリーナ・ウィリアムズも担当していた[187]

マネージメント

スポンサー

メディア出演

広告

映像外部リンク
WOWOWに入りましょう「錦織圭選手&大坂なおみ選手 イヤホン篇」 WOWOW
映像外部リンク
カップヌードルCM「大坂半端ないって 篇」 日清食品ホールディングス
映像外部リンク
カップヌードルCM 「熱湯コート園 篇 日清食品ホールディングス
映像外部リンク
【企業】TVCM「The Game Changers」篇 30秒 日産自動車
映像外部リンク
アリエールスポーツジェルボール3D 誕生編 30秒 P&Gジャパン
  • WOWOW WOWOWに入りましょう「錦織圭選手&大坂なおみ選手 イヤホン篇」(2017年)[197]
  • 日清食品ホールディングス カップヌードル広告「大坂半端ないって 篇」(2018年)[198]
  • 日清食品ホールディングス カップヌードル広告「熱湯コート園 篇」(2018年)
  • 日産自動車 企業広告「The Game Changers」篇(2019年2月 - )[199]
  • P&Gジャパン アリエール広告 「アリエールプラチナスポーツ 液体洗剤/ジェルボール3D 誕生編」(2019年2月 - )[200]
  • 資生堂 ANESSA広告
    • 「Question」篇「Answer」篇(2019年6月 -)
    • 「太陽の下で」篇(2020年5月 -)
  • メイベリン ニューヨーク「Brave Together」(2024年9月 - )[201]

テレビ

他多数

  • 『大坂なおみ』 Netflixオリジナル・ドキュメンタリーシリーズ (2021年7月16日) [202]

脚注

注釈

  1. ^ a b ダブルスでは杉山愛が2000年に記録
  2. ^ a b 車いすテニスを含めた場合、国枝慎吾上地結衣が優勝経験をもつ
  3. ^ 女子テニスの大会出場制限は、14歳でツアー下部大会最大8大会まで。15歳でツアーに出場できるが、最大10大会まで。18歳で制限はなくなる
  4. ^ テニス用語で1ゲームも取られないことをベーグルと呼ぶ
  5. ^ 有識者が順位をつけていた旧制度まで含めると佐藤次郎が1933年に記録した3位が最高である
  6. ^ ITFにはNationを登録するが、テニス協会を登録するわけではない
  7. ^ 日本国籍を選択した後も、実際には大坂はアメリカ国籍を離脱していないとみられている[128]
  8. ^ 選手は個別に招待されており、日本テニス協会によって選抜されているものではない

出典

  1. ^ 大坂なおみ凱旋試合 圧勝 「なおみちゃん」と呼んで【東レPPO】”. tennis.jp. tennis.jp (2018年9月20日). 2019年6月14日閲覧。
  2. ^ 大坂3回戦へ、新幹線“名付け親”に勝った 次戦はビーナス スポーツニッポン 2017年7月6日
  3. ^ a b c d 大坂なおみをコーチした父親は地元・空堀商店街で人気の英語講師 朝日新聞出版 2018年9月11日
  4. ^ a b c d テニスの大坂なおみ、実は札幌市民 祖父は根室漁協組合長「愛される選手に」 北海道新聞 2018年3月30日
  5. ^ a b c d 大坂なおみ日米争奪戦 両方の国籍、日本に秘策も 日刊スポーツ 2016年1月24日
  6. ^ 大坂なおみ、日本国籍を選択し東京五輪出場目指す!「スペシャルな気分」”. テニスデイリー (2019年10月16日). 2021年6月2日閲覧。
  7. ^ a b c Who is Naomi Osaka? 19-year-old stole U.S. Open spotlight with Round 1 upset USAトゥデイ 2017年8月29日
  8. ^ a b c 世界を沸かす "SAMURAI" テニスプレーヤー 大坂 なおみ選手と所属契約を締結』(プレスリリース)日清食品ホールディングス、2016年11月25日https://www.nissin.com/jp/news/56542016年11月29日閲覧 
  9. ^ a b “大坂なおみ日清食品と契約「子どもの頃から食べた」”. 日刊スポーツ. (2016年11月25日). https://www.nikkansports.com/sports/news/1743013.html 2016年11月25日閲覧。 
  10. ^ a b c US Open:Naomi Osaka breezes into her first major semifinal USA TODAY 2018年3月24日
  11. ^ 日本女子テニス選手初! 19歳の大坂なおみが獲得したWTAアワード最優秀新人賞の価値(神仁司)”. Yahoo!ニュース (2016年10月29日). 2021年5月29日閲覧。
  12. ^ a b c d 大坂 なおみ 日本テニス協会
  13. ^ a b c d Naomi Osaka’s Breakthrough Game”. The New York Times Company (2018年8月23日). 2018年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月9日閲覧。(英語)
  14. ^ a b c d 大坂なおみ 好物はウナギ、焼肉、すし/プロフィル 日刊スポーツ 2018年3月19日
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関連項目

外部リンク

受賞
先代
オーストラリアの旗 ダリア・ガブリロワ
WTA年間最優秀新人賞
2016
次代
アメリカ合衆国の旗 キャサリン・ベリス