佐藤隼輔
埼玉西武ライオンズ #19 | |
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2022年8月27日 カーミニークフィールド | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 宮城県仙台市青葉区 |
生年月日 | 2000年1月3日(24歳) |
身長 体重 |
182 cm 83 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2021年 ドラフト2位 |
初出場 | 2022年3月29日 |
年俸 | 4300万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
|
獲得メダル | ||
---|---|---|
日本 | ||
アジア プロ野球チャンピオンシップ | ||
金 | 2023 |
佐藤 隼輔(さとう しゅんすけ、2000年1月3日 - )は、山形県山形市生まれ、宮城県仙台市青葉区出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。埼玉西武ライオンズ所属[2]。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]仙台市立愛子小学校4年生のときに『愛子スポーツ少年野球団』で野球を始め[3]、小学6年生の冬から仙台市立広瀬中学校1年生の夏まではリトルリーグの『折立スパローズ』に所属し、全国大会での優勝を経験[4]。その後は広瀬中学校の軟式野球部に所属した[3]。
仙台高校に進学すると、1年夏は背番号18でベンチ入りし、宮城広瀬との初戦に先発[4]。9回10安打9奪三振3失点という内容で完投勝利を挙げた[5]。2年秋から背番号1[4]。3年夏は県大会準々決勝で敗れたが、全5試合に先発し、41イニングを投げて58奪三振を記録した[6]。高校時代のストレートの最速は144km/hを計測しており、プロのスカウトからも注目を集めていたが、プロ志望届は提出せずに大学進学を選んだ[7]。
筑波大学体育専門学群[8]への進学後は、1年秋からリーグ戦に登板し、デビューから44回2/3連続無失点と好投[9]。2年夏には日米大学野球選手権大会の日本代表に選出され[10][11]、同大会では中継ぎとして全5試合に登板し、計6イニングを自責点0に抑えた[9]。2年秋に左肘の内側を痛め、3年春は新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中止となったが、3年秋のリーグ戦直前に今度は左肘外側の関節に炎症を起こした[12]。4年秋の2021年9月3日にプロ志望届を提出[13]。同11日の東海大学戦では自己最速を更新する152km/hを計測したが、この試合で右脇腹を痛めた[14]。大学4年間ではリーグ戦通算防御率1.55[15]。
10月11日に開催されたドラフト会議にて、埼玉西武ライオンズから2位指名を受けた[16]。ドラフト前は1996年の杉本友以来となる国立大学出身の1位指名も期待されていたが叶わず、指名後の会見では「悔しい思いはありますが、順位に関係なく頑張りたいです」と語った[17]。11月17日に契約金7000万円・年俸1250万円(金額はいずれも推定)で入団に合意した[18]。背番号は19[19]。背ネーム表記は「SATO」。担当スカウトは竹下潤[20]。
西武時代
[編集]2022年は春季キャンプをA班でスタートし[21]、オープン戦にも登板した。辻発彦監督からは中継ぎ起用が明言されていたが[22]、今井達也の登板回避を受け、急遽3月21日の東京ヤクルトスワローズとのオープン戦に先発[23]。5回無失点と好投し[24]、そのまま開幕ローテーションに入り、開幕4試合目の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初登板初先発[25]。5回4安打1四球2奪三振無失点という内容[26]でプロ初勝利を挙げた[27]。その後は先発登板を一度飛ばすため[28]の登録抹消がありながらも[29]、先発ローテーションを回っていたが、6月7日の読売ジャイアンツ戦では勝敗は付かなかったものの、4回4失点と試合を作れず[30]、翌8日に出場選手登録を抹消された[31]。7月13日に特例2022の代替指名選手として一軍へ昇格したが[32]、登板機会は無く、同17日には無症状ながら新型コロナウイルス陽性判定を受け[33]、特例2022で出場選手登録を抹消された[34]。9月1日に先発として出場選手登録となったが[35]、同日の先発予定試合が雨天中止となり、その後は中継ぎとして一軍に帯同[36]。翌2日の福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初のリリーフ登板となり、1イニングを無失点に抑えたものの[37]、9月5日に出場選手登録を抹消された[38]。同15日の再登録後[39]もリリーフとして起用され、ルーキーイヤーは一軍で12試合(9先発)に登板して3勝4敗・防御率4.60を記録。オフに350万円増となる推定年俸1600万円で契約を更改した[40]。なお、シーズン終了後にトレードで佐藤龍世が入団したため[41]、報道上の表記およびスコアボード上の表記が「佐藤隼」となった。
2023年は中継ぎとして開幕一軍入りを果たし[42]、4月1日のオリックス・バファローズ戦でシーズン初登板を果たすと、自己最速の155km/hを計測[43]。同6日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ初ホールドを記録し[44]、その後は水上由伸や増田達至の不調もあり、勝ちパターンとして起用されるようになった[45]。ただ、指の違和感に悩まされており、アップの前後や登板前のブルペンではカイロで手を温め、血流の改善を図っていたが[46]、6月半ばから状態を落とし[47]、7月3日に出場選手登録を抹消された[48]。同16日に再登録されて[49]以降は、8月末から2週間ほど二軍再調整期間がありながらも[50][51]、シーズン終了まで一軍でブルペンの一角を担い、この年は47試合の登板で1勝2敗18ホールド・防御率2.50を記録[52]。また、ストレートの平均球速は前年から4km/h以上アップとなる149.9km/hを計測した[53]。シーズン終了後には第2回アジアチャンピオンシップの日本代表に選出され[54]、同大会では1次リーグのオーストラリア戦に登板したが、NPBとは異なる大会使用球の影響もあり、制球に苦しんだ[55]。オフに1400万円増となる推定年俸3000万円で契約を更改した[52]。
2024年も開幕を一軍で迎え[56]、5月12日の楽天戦での登板を終えた時点では、14試合の登板で0勝1敗7ホールド・防御率1.46を記録していた[57]。ただ、中8日での登板となった5月21日の千葉ロッテマリーンズ戦では、1回無失点ながら3四球[58]。その後2試合の登板を経て[59][60]、6月1日の巨人戦でも1/3回で3四球と制球を乱すと[61]、2日の同カードでは1/3回で3安打3失点と打ち込まれ[62]、翌3日に出場選手登録を抹消された[63]。ただ、6月15日に再登録されて[64]以降は26試合に登板し、失点を喫した登板は1試合のみ[65]。22試合連続無失点でシーズンを終え、この年は45試合の登板で2勝1敗17ホールド・防御率1.69を記録した[66]。
選手としての特徴
[編集]球種 | 配分 % |
平均球速 km/h |
---|---|---|
ストレート | 61.8 | 148.4 |
チェンジアップ | 15.2 | 130.5 |
スライダー | 13.3 | 128.0 |
パーム | 6.3 | 118.4 |
ツーシーム | 3.2 | 143.8 |
カーブ | 0.2 | 118.0 |
最速155km/h[43]のストレートはシュートする球質で打者の手元で微妙に変化する[68]。
変化球については、アマチュア時代はスライダーとチェンジアップの2球種であったが[69]、プロ1年目にカーブ[70]、2年目のシーズン途中からはパーム[71]、2年目のシーズン終了後からはツーシームを投げるようになっている[72]。
人物
[編集]幼少期は巨人ファンで、坂本勇人を応援していた[73]。愛称はさとしゅん[74]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 西武 | 12 | 9 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | .429 | 205 | 47.0 | 47 | 1 | 22 | 0 | 4 | 33 | 1 | 0 | 26 | 24 | 4.60 | 1.47 |
2023 | 47 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 18 | .333 | 167 | 39.2 | 35 | 1 | 16 | 2 | 0 | 27 | 2 | 0 | 15 | 11 | 2.50 | 1.29 | |
通算:2年 | 59 | 9 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 0 | 18 | .400 | 372 | 86.2 | 82 | 2 | 38 | 2 | 4 | 60 | 3 | 0 | 41 | 35 | 3.63 | 1.39 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | 西武 | 12 | 1 | 6 | 1 | 0 | .875 |
2023 | 47 | 0 | 4 | 2 | 1 | .667 | |
通算 | 59 | 1 | 10 | 3 | 1 | .786 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板・初勝利・初先発勝利:2022年3月29日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(札幌ドーム)、5回無失点で勝利投手
- 初奪三振:同上、1回裏にレナート・ヌニエスから見逃し三振
- 初ホールド:2023年4月6日、対東北楽天ゴールデンイーグルス3回戦(楽天モバイルパーク宮城)、7回裏に2番手で救援登板、2/3回無失点
- 打撃記録
- 初打席:2022年5月24日、対中日ドラゴンズ1回戦(バンテリンドームナゴヤ)、1回表に小笠原慎之介から三邪飛
背番号
[編集]- 19(2022年 - )
代表歴
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2024年12月4日閲覧。
- ^ “19 佐藤 隼輔選手名鑑2022 埼玉西武ライオンズ”. 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト. 2021年12月15日閲覧。
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- ^ “「九州の快腕」「宮城のドクター0」… 地方大会で消えた凄い投手たち”. web Sportiva (2017年8月3日). 2023年5月5日閲覧。
- ^ “ドラフト注目!仙台高出身・佐藤隼輔(筑波大)恩師との"誓い"”. NHK (2021年10月8日). 2021年11月17日閲覧。
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- ^ “筑波大・佐藤隼輔は西武2位指名 1位逃し悔しさも…「ここからが勝負。新人王を目指したい」”. スポニチ Sponichi Annex (2021年10月11日). 2021年11月17日閲覧。
- ^ “【ドラフト】史上2人目の国立大出身ドラ1ならず 西武2位指名の筑波大・佐藤隼輔は「悔しい思いある」”. スポーツ報知 (2021年10月11日). 2021年11月17日閲覧。
- ^ “西武から初の「国立の星」が誕生!2位指名の筑波大・佐藤隼輔と入団合意”. 日刊スポーツ (2021年11月17日). 2021年12月13日閲覧。
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- ^ “西武・今井が右内転筋張りで21日先発を回避 大事を取って辻監督「様子を見る」 代役はドラ2・佐藤”. Sponichi Annex (2022年3月20日). 2023年5月5日閲覧。
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関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 佐藤隼輔 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 佐藤隼輔 (@shunsuke_sato19) - Instagram