ヴァデニ
ヴァデニ | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
欧字表記 | Vadeni | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牡 | ||||||||
毛色 | 鹿毛 | ||||||||
生誕 | 2019年3月26日(5歳) | ||||||||
父 | Churchill | ||||||||
母 | Vaderana | ||||||||
母の父 | Monsun | ||||||||
生国 | フランス | ||||||||
生産者 | Aga Khan IV | ||||||||
馬主 | Aga Khan IV | ||||||||
調教師 | Jean-Claude Rouget( フランス) | ||||||||
競走成績 | |||||||||
タイトル | カルティエ賞最優秀3歳牡馬 | ||||||||
生涯成績 | 11戦5勝 | ||||||||
WBRR | L125 - I123 / 2022年[1] | ||||||||
|
ヴァデニ(Vadeni、2019年3月26日 - )は、フランスの競走馬。主な勝ち鞍は2022年のジョッケクルブ賞、エクリプスステークス。
2022年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬。
戦績
[編集]2歳(2021年)
[編集]7月26日ラテストドビュック競馬場の未勝利戦でデビュー勝ちを収めると、続く8月21日のエレバージュ賞も制して2連勝とする。重賞初挑戦となった9月29日のG3コンデ賞ではエルボデゴンの3着に終わり、2歳シーズンを終えることとなった。
3歳(2022年)
[編集]4月17日のG3フォンテーヌブロー賞で復帰したが5着と惜敗。5月10日のG3ギシュ賞では後方待機から直線で抜け出すと後続に2馬身1/2差をつけ重賞初制覇を果たす[2]。6月5日に行われたジョッケクルブ賞(フランスダービー)では道中好位の6番手でレースを進め、直線で鋭く脚を伸ばして先頭に立つと最後はエルボデゴンに5馬身差をつけ圧勝しG1競走初制覇を果たした[3]。
次走はイギリスのサンダウン競馬場で開催されたエクリプスステークスに2番人気で出走。最後方追走から直線満を持しての仕掛けで抜け出し、4番人気ミシュリフの追撃を抑え込んで勝利した。フランス調教馬によるエクリプスステークス優勝は1960年のジャブロー以来、62年ぶりの快挙となった。
その後は、アイルランドのレパーズタウン競馬場で行われたアイリッシュチャンピオンステークスに出走、1番人気に支持されたものの、ルクセンブルグ、オネストに続く3着となった。
10月には凱旋門賞に出走、土砂降りの雨の中で、直線抜け出したアルピニスタを猛追したが捉えきれず半馬身差の2着となった。
4歳(2023年)
[編集]4月30日のガネー賞で始動。レースでは後方5番手から直線で仕掛けるも伸びを欠き、勝利したイレジンから3馬身離された4着となった。[4] 続くタターソールズゴールドカップでは終始後方のまま見せ場なく5着に敗れた[5]。8月16日、アガカーンスタッドの公式サイトにて現役を引退し、2024年よりフランスのノルマンディー地方にあるハラス・ド・ボンヌヴァルで種牡馬入りすると発表された[6]。
競走成績
[編集]出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021. 7.26 | ラテストドビュック | 未勝利 | 芝7f | 1着 | J.エイケン | 2馬身 | (Loubeisien) | |
8.21 | ドーヴィル | エレバージュ賞 | LR | 芝8f | 1着 | C.スミヨン | 2馬身 | (Officer Of State) |
9.29 | シャンティイ | コンデ賞 | G3 | 芝9f | 3着 | C.スミヨン | 1馬身3/4 | El Bodegon |
2022. 4.17 | パリロンシャン | フォンテーヌブロー賞 | G3 | 芝8f | 5着 | C.スミヨン | 2馬身1/2 | Welwal |
5.10 | シャンティイ | ギシュ賞 | G3 | 芝9f | 1着 | C.スミヨン | 2馬身1/2 | (Machete) |
6. 5 | シャンティイ | 仏ダービー | G1 | 芝10.5f | 1着 | C.スミヨン | 5馬身 | (El Bodegon) |
7. 2 | サンダウン | エクリプスステークス | G1 | 芝10f | 1着 | C.スミヨン | クビ | (Mishriff) |
9.10 | レパーズタウン | 愛チャンピオンS | G1 | 芝10f | 3着 | C.スミヨン | クビ | Luxembourg |
10. 2 | パリロンシャン | 凱旋門賞 | G1 | 芝12f | 2着 | C.スミヨン | 1/2馬身 | Alpinista |
2023. 4.30 | パリロンシャン | ガネー賞 | G1 | 芝10.5f | 4着 | C.スミヨン | 1馬身1/2 | Iresine |
血統表
[編集]ヴァデニの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サドラーズウェルズ系 |
[§ 2] | ||
父 Churchill 2014 鹿毛 |
父の父 Galileo 1998 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
Urban Sea | Miswaki | |||
Allegretta | ||||
父の母 Meow2008 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | ||
Terlingua | ||||
Airwave | Air Express | |||
Kangra Valley | ||||
母 Vaderana 2009 鹿毛 |
Monsun 1990 黒鹿毛 |
Konigsstuhl | Dschingis Khan | |
Konigskronung | ||||
Moselle | Surumu | |||
Monasia | ||||
母の母 Vadawina2002 鹿毛 |
Unfuwain | Northern Dancer | ||
Height of Fashion | ||||
Vadaza | Zafonic | |||
Vadlamixa | ||||
母系(F-No.) | 20号族(FN:20-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer S4×M4×S5 = 15.63% | [§ 4] | ||
出典 |
出典
[編集]- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. IFHA. 2023年1月18日閲覧。
- ^ “チャーチル産駒が重賞初制覇、ヴァデニが仏ダービー前哨戦のG3ギシュ賞を完勝”. JRA-VAN Ver.World. JRAシステムサービス株式会社 (2022年5月11日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “仏ダービーはヴァデニが圧勝、モダンゲームズの二冠を阻む”. JRA-VAN Ver.World. JRAシステムサービス株式会社 (2022年6月6日). 2022年6月13日閲覧。
- ^ “イレジンがヴァデニら下して仏G1ガネー賞制覇、女性のヴェロン騎手が豪快追い込み | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年5月1日閲覧。
- ^ ルクセンブルクが愛G1タタソールズGC逃げ切り、ヴァデニは完敗JRA-VAN Ver.World - 海外競馬、2023年5月29日配信・閲覧
- ^ 【海外競馬】昨年の凱旋門賞2着ヴァデニが電撃引退 欧州中距離路線で活躍netkeiba.com、2023年8月16日配信・閲覧
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|Vadeni(FR)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年7月30日閲覧。
- ^ a b c d “Vadeniの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年7月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post