コンテンツにスキップ

ワークス・フォー・ミー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ワークス・フォー・ミー』
ジョン・スコフィールドスタジオ・アルバム
リリース
録音 2000年1月6日 - 8日 ニューヨーク アバター・スタジオ[2]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ヴァーヴ・レコード
プロデュース リチャード・サイデル
専門評論家によるレビュー
ジョン・スコフィールド アルバム 年表
ステディ・グルーヴィン
(2000年)
ワークス・フォー・ミー
(2001年)
ウーバージャム
(2002年)
テンプレートを表示

ワークス・フォー・ミー』(Works for Me)は、アメリカ合衆国ジャズギタリストジョン・スコフィールド2001年に発表したスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[3]

背景

[編集]

スコフィールドは『A GO GO』や『バンプ』といった近作において、オルタナティヴ・ロックファンクの要素を取り入れてきたが、本作では伝統的なジャズに回帰し、クリスチャン・マクブライドブラッド・メルドーといったサイドマンも、アコースティック楽器の演奏に徹した[4]。スコフィールドによれば、1999年の夏にビリー・ヒギンスと初共演を果たしたことが、本作の制作に繋がったという[5]

「ノット・ユー・アゲイン」は、スタンダード・ナンバーゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー」のコード進行を流用した曲である[6]

反響・評価

[編集]

アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで23位を記録した[7]。Paula Edelsteinはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ジョン・スコフィールドは本作で、気品と刺激を併せ持つ、ストレート・アヘッドなポスト・バップ・ジャズの巧みな再評価を提示している」と評している[4]

収録曲

[編集]

特記なき楽曲はジョン・スコフィールド作曲。

  1. アイル・キャッチ・ユー - "I'll Catch You" - 7:58
  2. ノット・ユー・アゲイン - "Not You Again" - 7:09
  3. ビッグJ - "Big J" - 7:30
  4. ルース・キャノン - "Loose Canon" - 9:12
  5. ラヴ・ユー・ロング・タイム - "Love You Long Time" - 6:21
  6. ハイヴ - "Hive" - 4:51
  7. ヒール・トゥ・トウ - "Heel to Toe" - 5:21
  8. ドゥ・アイ・クレイジー? - "Do I Crazy?" - 6:07
  9. ミセス・スコフィールズ・ワルツ - "Mrs. Scofield's Waltz" - 6:32
  10. シックス・アンド・エイト - "Six and Eight" - 8:18
  11. フリーパイ - "Freepie" (John Scofield, Kenny Garrett, Brad Mehldau, Christian McBride, Billy Higgins) - 2:16

日本盤ボーナス・トラック

[編集]
  1. ディス・シング - "This Thing" - 3:26

参加ミュージシャン

[編集]

脚注・出典

[編集]
  1. ^ ジョン・スコフィールド/ワークス・フォー・ミー”. CDJournal. 音楽出版社. 2019年1月12日閲覧。
  2. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  3. ^ 日本初回盤CD (UCCV-1008)帯
  4. ^ a b Edelstein, Paula. “Works for Me - John Scofield”. AllMusic. 2019年1月12日閲覧。
  5. ^ CD英文ライナーノーツ(ジョン・スコフィールド、2000年9月)
  6. ^ 日本盤CD (UCCV-1008)ライナーノーツ(成田正、2000年10月)
  7. ^ John Scofield Works For Me Chart History - Jazz Albums”. Billboard. 2019年1月12日閲覧。