ロバート・C・プリム
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ロバート・クレイ・プリム(Robert Clay Prim、1921年 - )は、アメリカの数学者で計算機科学者。テキサス州スウィートウォーター生まれ。
人物・来歴
[編集]1941年、プリンストン大学で電気工学の学士号を取得。1949年、同大学で数学の博士号を取得。1948年から1949年まで研究助手として同大学に勤務。
第二次世界大戦が最も激しかった時期(1941年から1944年)、ゼネラル・エレクトリックで技術者として働いた。1944年から1949年までアメリカ海軍の研究所に雇われ、当初は技術者としてだったが、後に数学者として勤務した。1958年から1961年まで、ベル研究所で数学研究部門の管理職として働いた。そこでプリム法を開発している。ベル研究所を辞めた後、サンディア国立研究所の研究担当副所長となった。
研究
[編集]ベル研究所では、同僚のジョゼフ・クラスカルと共に重み付きグラフでの最小全域木を探索する2種類のアルゴリズムを開発した(クラスカル法、プリム法)。この問題はコンピュータネットワーク設計の基本的な障害であった。自身の名を冠したプリム法は実のところ、1930年に数学者ヴォイチェフ・ヤルニクが発見し、1957年にプリムが再発見したものである。さらに1959年にはエドガー・ダイクストラが再発見している(ダイクストラ法)。そのため、「DJP法」、「ヤルニク法」とも呼ぶ。