マンデラチャレンジプレート
マンデラチャレンジプレート | |
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スポーツ | ラグビーユニオン |
創設 | 2000年 |
チーム数 | 2 |
国 |
南アフリカ共和国 オーストラリア |
最新優勝 | 南アフリカ共和国 (2024) |
最多優勝 | オーストラリア (13回) |
マンデラチャレンジプレート(Mandela Challenge Plate)は、南アフリカ共和国とオーストラリアの2国間で競う、ラグビーユニオンの賞である。ザ・ラグビーチャンピオンシップとその前身大会トライネーションズの中に組み込まれている。
概要
[編集]マンデラチャレンジプレートは、1999年に体調を理由に南アフリカ共和国大統領を退任したネルソン・マンデラにちなんで2000年に設けられた[1]。
トロフィーのデザインは、円盤型の銀のプレートで、中央に配置された円形の金色部分には両チームの象徴であるスプリングボックとワラビーが描かれており[2][3]、プレートの裏側は革張りになっている[4]。
2006年から2010年までは、トライネーションズでの3試合の対戦結果でトロフィーの行方が決まった。ワールドカップ開催年の2007年・2011年は、トライネーションズの規模が縮小されるため、2試合の結果で決まる。
2012年から、ザ・ラグビーチャンピオンシップが原則2試合ずつとなるため、2試合の結果でトロフィーの行方が決まる。ワールドカップ開催年の2015年・2019年・2023年は、ザ・ラグビーチャンピオンシップの規模が縮小されるため、1試合の結果で決まる。
2試合実施の場合は、勝敗が「1-1」で引き分けになると、前年の勝利国がトロフィーを「奪われずに守った」ことになり、勝利扱いとなる。そのため、前年の勝利国が1勝した時点で連覇(保持)が決まる。
沿革
[編集]2000年に、1回限りの試合として初めてトロフィーが争われ、オーストラリア代表が44対23で勝利し、プレートの形をしたトロフィーが与えられた[1]。試合前にネルソン・マンデラは、観衆と衛星テレビ視聴者に向けて演説を行った[1]。
第2回のマンデラチャレンジプレートは、2002年にトライネーションズの試合の1つで実施。ホーム側の南アフリカ共和国代表が3対31で勝利してトロフィーを奪った。
2004年大会は2005年に延期され、トライネーションズの一部ではなく、2試合制で行われた。結果は1勝1敗のため、南アフリカ共和国代表がトロフィーを守った[5]。
2006年からは毎回トライネーションズで行われるようになり、原則3試合の結果で勝敗が決まるようになった。2006年はオーストラリア代表が2勝1敗となりトロフィーを奪還した。
2012年からトライネーションズにアルゼンチンが加わり、ザ・ラグビーチャンピオンシップとなる。これにより、原則2試合の結果でトロフィーの行方が決まることになった。ワールドカップ開催年の2015年・2019年・2023年は1試合のみに縮小。
2017年の2試合はどちらも同点(23-23、27-27)で引き分けとなり、前年保持者のオーストラリアがトロフィーを守った。
2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により南アフリカ共和国代表が海外渡航の制限を受けて、2020年大会は不参加。マンデラチャレンジプレートは行われなかった[6]。
2021年も新型コロナウイルス感染症流行による制限が残るため、対戦のほとんどはオーストラリアで行われ、マンデラチャレンジプレートも2試合ともオーストラリアでの開催となった[7]。
2022年から、ザ・ラグビーチャンピオンシップのフォーマットが変更され、「ミニツアー」的要素を取り入れた。これは、同じ相手チームに対して2試合連続で同じ国で試合を行う(=2試合連続で行うために相手国へ遠征する)というもの。これにより、マンデラチャレンジプレートは2試合ともオーストラリアで実施された。2024年も同様。
対戦結果
[編集]出典[8]
トロフィー保持回数
[編集]2024年大会の結果まで。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- THE RUGBY CHAMPIONSHIP - ザ・ラグビーチャンピオンシップ 公式サイト
脚注
[編集]- ^ a b c d e “Mandela Challenge trophy unveiled”. ESPN. 2024年8月18日閲覧。
- ^ “【TRC】スプリングボクスが2連勝。若手が経験積みベテランが締める。 - ラグビーリパブリック” (2024年8月17日). 2024年8月18日閲覧。
- ^ “Rugby Football History”. www.rugbyfootballhistory.com. 2024年8月18日閲覧。
- ^ “The Scrum.com Trophy Guide - Part Two” (英語). ESPN.com (2008年11月5日). 2024年8月18日閲覧。
- ^ a b “2005 Mandela Challenge Plate | Stats | Draw | Results | Rugby Database”. www.rugbydatabase.co.nz. 2024年8月5日閲覧。
- ^ AFP (2020年10月16日). “World Cup holders South Africa pull out of Rugby Championship” (英語). The 42. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “Feast of rugby for All Blacks fans as Rugby Championship unveiled”. NEW ZEALAND RUGBY. 2024年8月3日閲覧。
- ^ “Trophy Room - Home of Sports Champions - Rugby Union Freedom Cup”. www.trophyroom.co.uk. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “Tri Nations 2006”. ESPN scrum. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “Tri Nations 2007”. ESPN scrum. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “Tri Nations 2008”. ESPN scrum. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “Tri Nations 2009”. ESPN scrum. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “Tri Nations 2010”. ESPN scrum. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “Tri Nations 2011”. ESPN scrum. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2012 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2013 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2014 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2015 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2016 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2017 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2018 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2019 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2021 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2022 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ “2023 TRC” (英語). Super Rugby Pacific. 2024年8月5日閲覧。
- ^ centra (2024年8月18日). “Springboks Secure Mandela Challenge Plate with Convincing Win Over Australia | Central News South Africa” (英語). centralnews.co.za. 2024年9月1日閲覧。