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マヤーのウシル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マヤーのウシル沖縄県薬膳郷土料理。マヤーとはを意味する方言で、文字通り「猫のお汁」である。

皮を剥いだ猫の肉を一口大に切って鍋に入れ、泡盛をもみこんで火にかけ、出汁を加えて中火で煮る。よく灰汁をとり、肉に火が通ったらイーチョバ(ウイキョウ)かフーチバ(ニシヨモギ)の葉を刻んで加え、やわらかくなったらまたは味噌で味をととのえ、仕上げに紅花油を少々入れて火を止める。味は鶏肉のようだという。肋膜炎気管支炎肺病に効果があるとされる[1]

日本本土とは異なり、沖縄では比較的近年まで猫を食用としていた。これは中国薬食同源、同物同治といった思想の影響によって、体に良い「シンジムン[2]」として信じられてきたという背景がある。

脚注・参考文献

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  1. ^ 渡口初美『沖縄の食養生料理』国際料理学院、1979年 p12
  2. ^ 「煎じ物」の意で、病気や疲労の激しい人のための薬膳・養生料理。岸朝子『沖縄料理のチカラー健康になる、長生きする、きれいになる』PHPエル新書 PHP研究所 2003年

関連項目

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