ポール・ギンスパーグ
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ポール・ギンスパーグ(Paul Ginsparg、1956年-)はアメリカの物理学者。2001年からコーネル大学の教授(物理学、計算情報科学)。アメリカ物理学会のフェロー。プレプリントサーバーであるarXivの開発者として有名。arXivは1991年から2001年、彼がロスアラモス国立研究所のスタッフだった時期に開発された。
論文の投稿分野は場の量子論、弦理論、共形場理論、量子重力理論。
略歴
[編集]経歴
[編集]- 1977年 ハーバード大学 物理学修士
- 1981年 コーネル大学 物理学博士(素粒子物理学:理論)
- 1981年-1984年 Harvard Society of Fellows
- 1984年-1986年 ハーバード大学 アシスタントプロフェッサー(物理学)
- 1986年-1990年 ハーバード大学 准教授(物理学)
- 1990年-2001年 ロスアラモス国立研究所 技術スタッフ。arXiv開発。
- 2001年- コーネル大学教授(物理学、計算情報科学)
受賞歴
[編集]- Special Libraries Association より P.A.M. (physics astronomy math) Award を受賞。
- 2002年、MacArthur Fellowship 賞を受賞。
- Council of Science Editors 賞を受賞。
- Educase、ARL、CNI より Paul Evans Peters Award を受賞。
格言?
[編集]次の格言は、しばしばギンスパーグにその起源が帰せられる。
- "The problem with the global village is all the global village idiots."
- (グローバル・ヴィレッジの問題点は、全ての村民がバカだということだ)
しかしギンスパーグ自身によると、この言葉は1980年代初頭、物理学者シドニー・コールマン(Sidney Coleman)がメールへの返答のさいに用いたのが最初だと言う。そしてその10年後、世にインターネットが普及し始めたころに、ギンスパーグがメールの返信の際に上の格言を付け足すようになったのだという(このことが広くある誤解を生み出すもととなったと言う)。1996年にギンスパーグはこの件の真偽を確認すべく、コールマンに対して「この件に関する私の記憶が正しいかどうか、ぜひ教えて欲しい」とメールで質問を送った。これに対しコールマンは次のように答えた「ロズウェル事件の起源について僕が何も知らないのと同じ様に、global-village-idiotという言葉の起源についても、僕は何も知らない。」
外部リンク
[編集]- Paul Ginsparg Professor of Physics - コーネル大学物理学科のサーバにあるギンスパークの紹介。
- ギンスパーグが(共)執筆者となっている論文の一覧 arXiv.orgより。
- 「永遠の監視は自由の代償なのか(またはグローバル村のおバカさん達の復讐か)」 - 2006年の8月4日から6日にかけて、アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジで開催されたウィキマニア2006年度大会において、ギンスパーグが行なうはずだった招待講演の内容。ただ白熱してしまいそうなテーマだったため発表はキャンセルされた。
- Read as We May 音声テープ(1時間)。2007年3月6日にライス大学で行なわれた、Emerging Libraries Conference におけるギンスパーグの講演。