ホセ・ヨンパルト
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ホセ・ヨンパルト(スペイン語: José Llompart、カタルーニャ語: Josep Llompart、1930年3月3日 - 2012年4月22日)は、法哲学者[1]、カトリック司祭。上智大学名誉教授。カトリックの立場から自然法論の研究を行った[2]。1954年、来日。法哲学論文誌『法の理論』(成文堂)の発刊に寄与した[3]。刑法学者の団藤重光とは親交があり、2008年には団藤に洗礼を授けている。2012年4月22日、急性心不全のため82歳で死去[4][5]。スペインマヨルカ島出身。
学歴
[編集]- 1947年 イエズス会入会
- 1954年 哲学修士号取得
- 1958年 ドイツ留学(神学)
- 1961年 司祭叙階
- 1962年 神学修士号取得
- 1962年 ベルギー留学(神学)
- 1963年 ボン大学法学部入学(ハンス・ヴェルツェル、アルミン・カウフマンが指導)
- 1967年 ボン大学法学博士号取得(最優秀)
職歴
[編集]著作
[編集]- 『法と道徳 : その理論と実践』(金沢文雄と共著、成文堂、1973年)
- 『法哲学入門』(成文堂、1975年)
- 『法の歴史性 : 現行法の法哲学的試論』(成文堂、1977年)
- 『法と道徳 : リーガル・エシックス入門』(金沢文雄と共著、成文堂、1983年)
- 『人民主権思想の原点とその展開 : スアレスの契約論を中心として』(桑原武夫と共著、成文堂、1985年)
- 『カトリックとプロテスタント : どのように違うか』(中央出版社、1986年)
- 『刑法の七不思議』(成文堂、1987年)
- 『人間の尊厳と国家の権力―その思想と現実、理論と歴史』(成文堂、1990年)
- 『法哲学案内』(成文堂、1993年)
- 『日本国憲法哲学』(成文堂、1995年)
- 『教会法とは何だろうか』(成文堂、1997年)
- 『学問と信仰』(創文社、2004年)
- 『道徳的・法的責任の三つの条件』(成文堂、2005年)
- 『生きる―ノンフィクション』(聖母文庫、2005年)
- 『正義の感覚・理論・実現』(成文堂、2006年)
- 『知恵・ユーモア・愛』(聖母文庫、2006年)
- 『人間の尊厳と生命倫理・生命法』(成文堂、2007年)
- 『死刑─どうして廃止すべきなのか』(聖母文庫、2008年)
- 『法哲学で学んだこと : 一法学者の回顧録』(成文堂、2008年)
- 『自然法と国際法 : ホセ・ヨンパルト教授著作集』(吉田脩・石司真由美編、成文堂、2011年)
脚注
[編集]- ^ 「ホセ ヨンパルト」- 20世紀西洋人名事典
- ^ 同姓同名の作家 ジュゼップ・マリア・ヨンパルト Josep Maria Llompart(カタロニア語の解説)は別人。
- ^ 三島淑臣「ヨンパルトさん追悼」『法の理論 31』(成文堂、2012年)
- ^ ホセ・ヨンパルト氏死去(上智大名誉教授・法哲学) 時事通信 2012年4月24日閲覧
- ^ "El padre jesuita José Llompart fallece en Japón a los 82 años", Diario de Mallorca. 2018年8月3日閲覧