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ホウラ虐殺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Houla massacre
the Syrian Civil War
ホウラ虐殺の位置(シリア内)
ホウラ虐殺
場所 Houla, Homs, Syria
座標 北緯34度53分7秒 東経36度30分42秒 / 北緯34.88528度 東経36.51167度 / 34.88528; 36.51167座標: 北緯34度53分7秒 東経36度30分42秒 / 北緯34.88528度 東経36.51167度 / 34.88528; 36.51167
日付 2012年5月25日 (12年前) (2012-05-25)
死亡者 108, including 25 men, 34 women and 49 children (per U.N. observers)[1]
負傷者 300[2]
犯人 Shabiha and Syrian military (concluded by UN investigations)[3]
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ホウラ虐殺(ホウラぎゃくさつ、 アラビア語: مجزرة الحولة‎、英語: Houla massacre)は、シリア内戦下の2012年5月25日、同国西部ホムス県ホウラ(Houla)で、子どもを多く含む100人以上の市民が殺害された事件である。

概説

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5月26日イギリス非政府組織シリア人権監視団は、政府軍の砲撃により90人死亡と伝えた[4]5月27日国際連合安全保障理事会緊急非公式会合で、国際連合シリア監視団(UNSMIS)団長を務めるノルウェーのロバート・ムード(en:Robert Mood少将は、死者は108人、負傷者は300人に上ったと報告した[5]国際連合アラブ連盟の委託を受けた監視員らが5月29日に確認したところ、犠牲者のほとんどはなどの刃物によって殺害されていたことがわかり、国連は同日、虐殺のあった地区が反政府軍に掌握されていたことを明らかにした[6]。事件を受け、アメリカ合衆国・イギリスなど11か国がシリアから外交官を退去させた[7]6月3日バッシャール・アル=アサド大統領は虐殺を非難。政府軍の関与を否定し、外国による陰謀を実行しているテロリストが攻撃を続けているとした。国連シリア監視団は、迫撃砲などの重火器による砲撃、至近距離による銃撃やひどい身体的虐待があったと報告[8]、虐殺は政府軍が行った可能性が高いとの見方を明らかにしている[9]。英米メディアは政府側が実行したと報じているが、これに疑義をとなえる意見もあり、ドイツの新聞フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングの報道はアサド反対派の犯行とするなど、複数の主張がある[7]

脚注

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  1. ^ "Security Council Press Statement on Attacks in Syria" (Press release). 国際連合. 27 May 2012. 2012年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月1日閲覧
  2. ^ “Syria condemned for Houla massacre and shelling by UN”. BBCニュース. (2012年5月28日). オリジナルの2024年10月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20241009072340/https://www.bbc.com/news/world-middle-east-18229870 2024年10月9日閲覧。 
  3. ^ “Houla massacre: UN blames Syria troops and militia”. BBCニュース. (2012年8月15日). https://www.bbc.com/news/world-middle-east-19273284 2024年10月9日閲覧。 
  4. ^ “シリア政府軍が中部の町を砲撃、子ども25人含む90人死亡 NGO報告”. フランス通信社. (2012年5月26日). https://www.afpbb.com/articles/-/2880318 
  5. ^ “シリア・ホウラの「虐殺」、死者は108人 国連安保理に報告”. フランス通信社. (2012年5月28日). https://www.afpbb.com/articles/-/2880497 
  6. ^ マルク・ド・ミラモン; アントナン・アマド; 仙石愛子 (2012年9月). “混乱と情報操作 メディアの戦場と化したシリア”. ル・モンド・ディプロマティーク. https://jp.mondediplo.com/2012/09/article572.html 
  7. ^ a b “ホウラ虐殺で高まる軍事介入の要請に警鐘 シリア内乱の危機”. デモクラシー・ナウ!. (2012年5月30日). http://democracynow.jp/video/20120530-5 
  8. ^ “外務大臣談話 シリアのホウラにおける虐殺について”. 日本国外務省. (平成24-05-28). https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/24/dgk_0528.html [リンク切れ]
  9. ^ “シリア大統領「国外が仕掛けた戦争に直面」、ホウラ虐殺を非難”. ロイター. (2012年6月4日). https://jp.reuters.com/article/idJPTYE85300A20120604/ 

外部リンク

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