ペルフルオロイソブテン
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ペルフルオロイソブテン Perfluoroisobutene | |
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1,1,3,3,3-ペンタフルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1-プロペン | |
別称 Perfluoroisobutene, Perfluoroisobutylene, Octafluoroisobutylene, Octafluoro-sec-butene, PFIB | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 382-21-8 |
PubChem | 61109 |
RTECS番号 | UD1800000 |
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特性 | |
化学式 | C4F8 |
モル質量 | 200.03 g mol−1 |
密度 | 8.2 g/l |
沸点 |
7.0 °C (280 K) |
危険性 | |
主な危険性 | 窒息性 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ペルフルオロイソブテン(英: Perfluoroisobutene、略称PFIB)は、フルオロカーボンの一種。IUPAC命名法では1,1,3,3,3-ペンタフルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1-プロペンと表記される。沸点は7℃で、疎水性と強力な求電子剤としての作用を持つ。
毒性
[編集]ホスゲンの約10倍の毒性を持ち、吸入により致命的な肺水腫を引き起こすことがある。症状は、吸入後1〜4時間後に発現する場合がある。治療には、副腎皮質ホルモンの投与など肺水腫に対する治療法や、心不全や低カルシウム血症に対する対症療法が採られる。適切な治療を行えば、多くの場合長期的な影響を残さず72時間以内に回復する。
水との接触により加水分解する。様々な化合物と反応し、フッ化カルボニルを生じる。
テフロン加工したフライパンの空焚きによっても生じるが、通常の使用では人体に影響を及ぼすほどの量は発生しない[1]。
脚注
[編集]- ^ ☆異能の脇役・フッ素の素顔(3)(有機化学美術館)
- ^ 化学兵器禁止条約に規定された表剤とその相互関係 (PDF) (経済産業省)