ピジョン島国立公園
ピジョン島国立公園 | |
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ピジョン島 | |
地域 | スリランカ 東部州 |
最寄り | トリンコマリー |
座標 | 北緯8度43分 東経81度12分 / 北緯8.717度 東経81.200度座標: 北緯8度43分 東経81度12分 / 北緯8.717度 東経81.200度 |
面積 | 471.4 ヘクタール |
創立日 | 2003年 |
運営組織 | 野生動物保護局 |
ピジョン島国立公園(ぴじょんとうこくりつこうえん、タミル語: புறாத்தீவு தேசிய பூங்கா、英語: Pigeon Island National Park)は、スリランカ北東部にある国立公園。スリランカでも有数のサンゴ礁を持つ海洋公園である。
概要
[編集]ピジョン島国立公園は、スリランカ東部州の州都トリンコマリーから北に約15 kmの海沿いの町ニラヴェリの、沖合1 kmほどの島に位置する[1]。ピジョン島という名前はこの島に住み着いているカワラバト(ピジョン)に由来する[1]。公園内にはスリランカでも有数のサンゴ礁が残されている[2]。ピジョン島が保護区に指定されたのは1963年のことで、2003年にはスリランカで17番目の国立公園として認定された。ピジョン島は植民地時代、射撃場として用いられていた[3]。
地形
[編集]ピジョン島は大ピジョン島と小ピジョン島、二つの島から構成される。大ピジョン島は長さ200 m、幅100 mほどの大きさで、周囲をサンゴ礁に覆われている。小ピジョン島は岩礁に囲まれている。ピジョン島はスリランカの乾燥地帯(ドライゾーン)に位置しており、年間の平均気温は27.0℃前後である[2]。年間の平均降水量は1,000~1,700 mmで、その大半は10月から3月にかけての北東モンスーンの時期に降雨する。
生物相
[編集]大ピジョン島のサンゴの植生としてはAcropora類とMontipora類が支配的である[2]。Faviidae、Mussidae、Poritidae種は岩礁の周囲のサンゴ礁で優勢である。また周辺ではソフトコーラルのSinulariaやLobophyton、Sarcophytonといったものも見ることができる。こうしたサンゴ礁には多くの脊椎動物・無脊椎動物が生息している。[3] 公園内では、トリンコマリー周辺に生息する100種のサンゴやサンゴ礁に生息する300種の魚のうち多くを発見することができる。浅いサンゴ礁ではツマグロを見かけることがあり、またタイマイ、アオウミガメ、ヒメウミガメといったサンゴ礁のウミガメも訪れている。島の陸上では、名前の由来となったカワラバトが繁殖している。
参考文献
[編集]- ^ a b 地球の歩き方 D30 スリランカ 2011~2012年版. ダイヤモンド社. (2011). pp. 310-314. ISBN 978-4-478-04145-1
- ^ a b c “Pigeon Island National Park”. iwmi.org. 国際水管理研究所. 2011年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月22日閲覧。
- ^ a b ISBN 955-573-346-5 Senarathna, P.M. (2009). Sri Lankawe Jathika Vanodhyana (2nd ed.). Sarasavi Publishers. pp. 220–221.