コンテンツにスキップ

ピンクライン (バンコク)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピンクライン
รถไฟฟ้าสายสีชมพู
MRT Pink Line
シンボルマーク
基本情報
タイ王国の旗 タイ
所在地 バンコク
種類 跨座式モノレール
路線網 本線、インパクトリンク
起点 スーンラチャカーン・ノンタブリー駅英語版
終点 ミンブリー駅
駅数 30 (本線)
2 (支線)
開業 2023年11月21日(公開試運転)
所有者 MRTA
運営者 ノーザン・バンコク・モノレール株式会社
英語: Northern Bangkok Monorail Company Limited
路線構造 高架
路線諸元
路線距離 34.5 km[1]
線路数 複線
路線図
地図
路線地図
テンプレートを表示

ピンクラインは、タイ王国首都バンコクモノレール路線である。国営交通公社MRTA英語: Mass Rapid Transit Authority of Thailand)が路線の建設や施設の保有を行い、合弁事業BSR Joint Venture[注釈 1]が出資する民間企業ノーザン・バンコク・モノレール株式会社が運営する上下分離方式を導入している。

2023年11月21日、本線の公開試運転が開始された。2024年1月7日に本線の営業運転が開始されている。

歴史

[編集]

もともと、当線は標準軌高架鉄道として計画されたものであったが、建設費削減のためモノレールに変更された。

  • 2016年 12月 - BSR、入札により30年間の事業運営権を取得する[2]
  • 2017年
    • 6月16日 - BSR、MRTAと本契約
    • 12月 - 建設開始[3]
  • 2021年
    • 2月9日 - 内閣、インパクトリンク(ムアントーンターニー方面支線)の建設を承認[4]
    • 9月26日 - MRTA、2022年6月に部分開業予定と発表[5][注釈 2]
    • 10月末 - 建設進捗は83.40%[6]
    • 12月9日 - ミンブリー - バーンチャン間にて試運転開始[1]
  • 2022年
    • 4月 - 同年の公開試運転開始、正式開業の下方修正があわせて報じられる。なお報道媒体によって試運転開始が9月とも12月とも報じられている[7][8]
    • 5月 - ラックシー - ミンブリー間、同年9月より3ヶ月間の公開試運転(一般人でも乗車できる無料開放期間)開始と報じられる[9]。順調であれば同年12月より同区間の営業運転開始が見込まれる。
  • 2023年
    • 6月末 - 建設進捗は96.97%[10]
    • 7月 - スーンラチャカーン・チャルームプラキアット(ガバメント・コンプレックス) - ミンブリー間、同年8月または9月より公開試運転、同年11月より営業運転開始予定と報じられる[10]
    • 9月 - 同年11月より公開試運転、同年12月より営業運転開始予定と報じられる[11]
    • 11月21日 - スーンラチャカーン・ノンタブリー - ミンブリー間にて公開試運転(無料試乗)を開始[12]
    • 12月24日 - レールが脱落する事故が起きる[13]
  • 2024年 1月7日 - 営業運転(料金徴収)を開始。

計画

[編集]

ミンブリー駅より国道3119号線に沿って南下し、スワンナプーム空港へ延伸する構想がある。(M-MAP2に記載)

車両

[編集]

ボンバルディア/アルストム en:Innovia Monorail 300シリーズが導入された。中国中車南京浦鎮車輛がライセンスを受けて製造した。

当線向け4両42編成、イエローライン向け4両30編成、合計288両が約500億 バーツで発注された[14]

路線

[編集]
本線
駅番号 駅名 英語駅名 タイ語駅名 備考 所在地 開業日
PK01 スーンラチャカーン・ノンタブリー駅英語版
(ノンタブリー公共施設センター駅)
Nonthaburi Civic Center ศูนย์ราชการนนทบุรี パープルライン(PP11)
ブラウンライン(英語版)(B1)(計画中)
ムアンノンタブリー郡 2023年11月21日公開試運転開始[12]
2024年1月7日営業運転開始
PK02 ケーラーイ駅 Khae Rai แคราย ブラウンライン(B2)
PK03 サナームビンナム駅 Sanambin Nam สนามบินน้ำ
PK04 サマキー駅 Samakkhi สามัคคี
PK05 グロムチョンプラターン駅 Royal Irrigation Department กรมชลประทาน パーククレット郡
PK06 イェーク・パークレット駅 Yaek Pak Kret แยกปากเกร็ด
PK07 リアンムアン・パークレット駅 Pak Kret Bypass เลี่ยงเมืองปากเกร็ด
PK08 ジェーンワッタナー・パークレット 28駅 Chaeng Wattana-Pak Kret 28 แจ้งวัฒนะ-ปากเกร็ด 28
PK09 シーラット駅 Si Rat สถานีศรีรัช
PK10 ムアントンターニー駅 Muang Thong Thani เมืองทองธานี インパクトリンク(後述)と接続
計画当初シーラット駅と呼称されていた[4]
PK11 ジェーンワッタナー 14駅 Chaeng Watthana 14 แจ้งวัฒนะ 14 ラックシー区
PK12 スーンラチャカーン・チャルームプラキアット駅 Government Complex ศูนย์ราชการเฉลิมพระเกียรติ
PK13 トーラカマナーコム・ヘンチャート駅 National Telecom โทรคมนาคมแห่งชาติ 計画当初 TOT駅と呼称されていた
PK14 ラックシー駅 Lak Si หลักสี่ ダークレッドライン(RN6)
タイ国有鉄道北本線 / 東北本線
PK15 ラチャパット・プラナコーン駅 Rajabhat Phranakhon ราชภัฏพระนคร バーンケーン区
PK16 ワット・プラシーマハタート駅 Wat Phra Sri Mahathat วัดพระศรีมหาธาตุ スクムウィット線(N17)
PK17 ラームイントラ 3駅  Ram Inthra 3 รามอินทรา 3
PK18 ラートプラカオ駅 Lat Pla Khao ลาดปลาเค้า
PK19 ラームイントラ4km駅 Ram Inthra Kor Mor 4 รามอินทรา กม.4
PK20 マイヤラープ駅 Maiyalap มัยลาภ
PK21 ワッチャラポン駅 Vatcharaphol วัชรพล グレーライン(英語版)(計画中)
PK22 ラームイントラ6km駅 Ram Inthra Kor Mor 6 รามอินทรา กม.6 カンナーヤーオ区
PK23 クーボン駅 Khu Bon คู้บอน
PK24 ラームイントラ9km駅 Ram Inthra Kor Mor 9 รามอินทรา กม.9
PK25 ウォンウィアン・ラムイントラ駅 Outer Ring Road - Ram Inthra วงแหวนรามอินทรา
PK26 ノパラット駅 Nopparat นพรัตน์
PK27 バーンチャン駅 Bang Chan บางชัน ミンブリー区
PK28 セータブットバンペン駅 Setthabutbamphen เศรษฐบุตรบำเพ็ญ
PK29 タラートミンブリー駅
(ミンブリー市場駅)
Min Buri Market ตลาดมีนบุรี
PK30 ミンブリー駅 Min Buri มีนบุรี オレンジライン(OR28) (建設中)
車両基地併設
インパクトリンク
インパクト・ムアントーンターニーコンベンションセンターへのアクセス手段として延伸決定された。全長 2.6 km(予定)
駅番号 駅名 英語駅名 タイ語駅名 備考 所在地 開業日
PK10 ムアントンターニー駅 Muang Thong Thani เมืองทองธานี 本線と接続 パーククレット郡 2024年以降
PKS1 インパクトチャレンジャー駅 Impact Challenger อิมแพคชาเลนเจอร์ コンベンションセンター最寄駅
PKS2 ムアントンターニー湖駅 Mueang Thong Thani Lake ทะเลสาบเมืองทองธานี

駅の所在地

[編集]
バンコク都
区(ケート クウェーン 駅番号(PK省略) 道路
ラックシー区 Thung Song Hong 11・12・13 国道304号線英語版タイ語版 ジェーンワッタナー通りタイ語版
Talat Bang Khen 14
バーンケーン区 Anusawari 15
16 パホンヨーティン通り
17・18・19 ラームイントラ通り
(泰) ถนนรามอินทรา
Tha Raeng 20・21
カンナーヤーオ区 Ram Inthra 22・23・24
Khan Na Yao 25・26
ミンブリー区 Min Buri 27・28
29 (英)Sihaburanukit Rd. (泰)ถนนสีหบุรานุกิจ
30

事故

[編集]
  • 2023年12月24日午前5時頃、車両に電力を供給するレールが、約4kmの区間にわたって落下した。地上の自動車3台が損傷する被害を受けた[13]

注釈

[編集]
  1. ^ 出資比率:
  2. ^ この時点では、以下のような計画が報じられていた。
    2022年6月開業
    ミンブリー - スーンラチャカーン・チャルームプラキアット
    2022年8月開業
    スーンラチャカーン・チャルームプラキアット - グロムチョンプラターン
    2023年7月開業
    グロムチョンプラターン - スーンラチャカーン・ノンタブリー

脚注

[編集]
  1. ^ a b ชวนส่อง “รถไฟฟ้าสีชมพู” เปิดวิ่งทดสอบครั้งแรก มีอะไรบ้างที่ว้าว?” (タイ語). bangkokbiznews.com (2021年12月9日). 2022年5月13日閲覧。
  2. ^ Bangkok rail lines to transport up to 2 million passengers a day - The NATION, December 15, 2016
  3. ^ “Jams expected as monorail build begins” (英語). バンコック・ポスト. (21 November 2017). https://www.bangkokpost.com/archive/jams-expected-as-monorail-build-begins/1364111 2019年8月4日閲覧。 
  4. ^ a b ฉลุย! ครม. ไฟเขียว BTS ขยายรถไฟฟ้าสายสีชมพูเข้า ‘เมืองทองธานี’” (タイ語). The Bangkok Insight (2021年2月9日). 2021年11月30日閲覧。
  5. ^ รฟม.ขยายเวลาก่อสร้างรถไฟฟ้าสายสีชมพู 290วัน เปิดให้บริการระยะแรกปี65” (タイ語). ターン・セータギット (2021年9月26日). 2021年11月30日閲覧。
  6. ^ https://www.facebook.com/MRTA.PR/photos/pcb.2910748802475168/2910746319142083/ MRTA Press, 8 November 2021 (タイ語)
  7. ^ “รถไฟฟ้าชมพู-เหลือง” ทดสอบเดินรถเสมือนจริง ก.ย.นี้... สามารถติดตามต่อได้ที่” (タイ語). デイリーニュース (2022年4月19日). 2022年4月29日閲覧。
  8. ^ ส่องความพร้อม "โมโนเรลชมพู-เหลือง" วิ่งทดสอบระบบ ตั้งเป้า ธ.ค. 65 เปิดบริการเฟสแรก ตลอดสาย มิ.ย. 66” (タイ語). MGRonline (2022年4月19日). 2022年4月29日閲覧。
  9. ^ รถไฟฟ้าสายสีเหลือง-รถไฟฟ้าสายสีชมพู เปิดให้วิ่งฟรีเมื่อไหร่ เช็กที่นี่” (タイ語). bangkokbiznews.com (2022年5月3日). 2022年5月13日閲覧。
  10. ^ a b 首相がピンクラインに試乗、年内にも運行へ”. NNA (2023年7月12日). 2023年7月12日閲覧。
  11. ^ Free rides on new line in November”. Bangkok Post (2023年9月9日). 2023年9月11日閲覧。
  12. ^ a b Srettha joins rehearsal run before Nonthaburi-Min Buri Pink Line opens to public”. The Nation (2023年11月21日). 2023年11月21日閲覧。
  13. ^ a b Pink Line conductor rail collapses in Nonthaburi”. Bangkok Post (2023年12月24日). 2024年2月25日閲覧。
  14. ^ บีทีเอสจ่อเซ็น “ชมพู-เหลือง” แสนล้าน 16 มิ.ย. ค่าซื้อรถ 288 ตู้ 5 หมื่นล้าน ควักเพิ่ม 6 พันล้านขยายเส้นทาง - ウェイバックマシン(2017年9月11日アーカイブ分)、MGRonline 2017年6月1日

関連事項

[編集]

外部リンク

[編集]