ハロルド・ジョージ・メイ
Harold George Meij ハロルド・ジョージ・メイ | |
---|---|
生誕 |
1963年12月4日(61歳) オランダ |
住居 | 日本 東京都 |
国籍 | オランダ |
出身校 |
バックネル大学 ニューヨーク大学修士課程 |
職業 | 実業家 |
活動期間 | 1987年 - |
身長 | 181 cm (5 ft 11 in)[1] |
テレビ番組 | Nスタ |
取締役会 | |
配偶者 | 既婚 |
受賞 |
第45回経済界大賞グローバル賞(2019年 2020年(令和2年)9月 - FORBES Sports Business Award 2020 [1] |
ハロルド・ジョージ・メイ(英: Harold George Meij、1963年〈昭和38年〉12月4日 - )は、オランダ出身の実業家。東京都在住[1]。
サンスター株式会社執行役員、日本コカ・コーラ株式会社副社長、株式会社タカラトミー代表取締役社長兼CEO、新日本プロレスリング株式会社代表取締役社長兼CEOなどを歴任した。
経歴
[編集]1963年12月4日にオランダで生まれる[2]。幼少期はオランダで過ごし、8歳のときに父親の仕事の都合により神奈川県横浜市に転居し[3][4]、インターナショナル・スクールに編入した[5]。1976年、13歳のときにインドネシアに転居し高校卒業まで過ごした[3][6]。卒業後は経営学と東洋学を学ぶため、アメリカに渡りバックネル大学に入学した[7][8]。
大学を卒業後、1987年にハイネケンジャパン(現・ハイネケン・キリン)入社。社長の補佐としてビールのマーケティングに勤しんだ[9]。1990年に日本リーバ(現・ユニリーバ・ジャパン)に転職。リプトンブランドのマーケティングを担当し[9]、缶飲料やチルド飲料などの商品開発に携わった[10]。2000年にサンスター執行役員に就任。G・U・MやOra2などのオーラルケア事業を担当した[11]。2006年には日本コカ・コーラ副社長に就任。コカ・コーラ ゼロなどのマーケティングを担当した[2]。
タカラトミーの富山幹太郎社長より招聘され[2]、2014年に経営顧問として同社に入社。副社長兼COOを経て[12]、2015年に社長兼CEOに就任した[13]。前身のトミーを含め創業以来、創業家以外からは初の抜擢となった[注釈 1]。赤字だったタカラトミーの改革を進め[14]、2017年第1四半期には大幅黒字に転換し[15]、V字回復に導いた。タカラトミーの株価は就任直後に比べ4倍以上にまで上がった。(2017年12月時点)
2017年12月を以ってタカラトミーを退職[16]。その後、ブシロード創業者の木谷高明より招聘され[17]、2018年に同社取締役CSOおよび新日本プロレスリング社長兼CEOに就任。6月9日に行われた「DOMINION in OSAKA-JO HALL」にて初登場を果たした[18]。新日本プロレスのグローバル化に貢献し、2019年にはマディソン・スクエア・ガーデン大会や初のロンドン大会を実現させた。同年8月には過去最高となる売上高と営業利益を達成した[19]。
2020年にブシロード取締役CSOおよび新日本プロレスリング社長兼CEOを退任した[20][21]。内閣府のクールジャパン戦略有識者検討会、一般社団法人日本能率協会マーケティング部門評議員を務め、ビジネス講演なども行っている(コラム)[26] (Voicyインタービュー)。
2022年現在は、アース製薬、アリナミン製薬、コロプラおよびパナソニックの社外取締役を務める他、TBSテレビの情報番組「Nスタ」にコメンテーターとして出演している[22]。
人物・エピソード
[編集]- 日本語、英語、オランダ語など6か国語に通じており、声だけ聞けば日本人かと思わせる流暢な日本語を操る[23]。
- コカ・コーラ ゼロのマーケティングで「ゼロ侍」のキャラクターを採用したのは、大の日本通であるメイの意見が採り入れられたものとされている[24]。
- ハイネケンから現在に至るまで、新ブランドの立ち上げや育成・強化、プロモーションなどを行い、ブランド構築といったマーケティングに特に精通している[25]。
- ハロウィンには仮装して出社し[26][27]、社内や地域を盛り上げるなど、その明るく親しみやすい人柄でも知られている[28]。
- アメリカのバックネル大学在学中、現地の消防にボランティアとして入隊し消防・救急・レスキュー隊員を務めていた[8]。
- 大のプロレス好きとして知られ、先述の通り新日本プロレスリング社長に就任している[19]。
履歴
[編集]学歴・職歴
[編集]- 1987年(昭和63年)1月 - ハイネケンジャパン株式会社(現・ハイネケン・キリン株式会社)入社 アシスタント・ジェネラル・マネージャー[29]。
- 1990年(平成2年)4月 - 日本リーバ株式会社(現・ユニリーバ・ジャパン株式会社)入社 アシスタント・ブランド・マネージャー[29]。
- 2000年(平成12年)4月 - サンスター株式会社入社 オーラルケア事業執行役員[29]。
- 2006年(平成18年)9月 - 日本コカ・コーラ株式会社入社 副社長 マーケティング本部本部長[29]。
- 2007年(平成19年)11月 - 日本コカ・コーラ株式会社副社長兼CCO[29]。
- 2014年(平成26年)3月 - 株式会社タカラトミー入社 経営顧問[30]。
- 2014年(平成26年)4月 - 株式会社タカラトミーCOO 海外事業統括本部本部長[31]。
- 2014年(平成26年)6月 - 株式会社タカラトミー代表取締役副社長兼COO 海外事業統括本部本部長[32][33]。
- 2015年(平成27年)4月 - 株式会社タカラトミー代表取締役副社長兼COO 海外戦略室担当[34]。
- 2015年(平成27年)6月 - 株式会社タカラトミー代表取締役社長兼CEO[35]。
- 2015年(平成27年)9月 - TOMY Holdings, Inc. 社長兼CEO[36]。
- 2016年(平成28年)2月 - TOMY Holdings, Inc. CEO[37]。
- 2017年(平成29年)12月 - 株式会社タカラトミー退職[38]。
- 2018年(平成30年)5月 - 株式会社ブシロード入社 取締役CSO スポーツ本部本部長[39]。
- 2018年(平成30年)5月 - 新日本プロレスリング株式会社代表取締役社長兼CEO[40]。
- 2019年(平成31年)3月 - アース製薬株式会社社外取締役(現任)[41]。
- 2020年(令和2年)10月 - 株式会社ブシロード退職[42][43]。
- 2020年(令和2年)11月 - 株式会社サンリオ顧問(現任)[44]。
- 2021年(令和3年)3月 - パナソニック株式会社(現・パナソニックホールディングス株式会社)顧問[45]。
- 2021年(令和3年)4月 - アリナミン製薬株式会社社外取締役(現任)[45]。
- 2021年(令和3年)12月 - 株式会社コロプラ社外取締役(現任)[46][47]。
- 2022年(令和4年)4月 - パナソニック株式会社社外取締役(現任)[48]。
受賞・栄誉
[編集]- 2019年(令和元年)12月 - 第45回経済界大賞グローバル賞(株式会社経済界)[49]。
- 2020年(令和2年)9月 - FORBES Sports Business Award 2020 [2]
現職
[編集]- 株式会社サンリオ顧問
- アース製薬株式会社社外取締役[50]
- アリナミン製薬株式会社社外取締役
- 株式会社コロプラ社外取締役[51]
- パナソニック株式会社社外取締役[52]
- 一般社団法人日本能率協会評議員[53]
- キユーピー株式会社[54]アドバイザリーボード
レギュラー出演
[編集]その他の出演
[編集]テレビ
[編集]- ウェークアップ!ぷらす(2015年2月28日[56]・5月30日[57]・6月20日[58]、日本テレビ放送網)
- シューイチ(2015年3月1日[59]・2016年10月30日[60]、日本テレビ放送網)
- 日経スペシャル ガイアの夜明け(2015年7月21日[61]、テレビ東京)
- ワールドビジネスサテライト(2016年7月12日[62]・2017年5月2日[63]、テレビ東京)
- Nスタ(2016年10月28日[64]・2020年11月6日[65]・12月4日[66]、TBSテレビ)
- 開運!なんでも鑑定団(2017年2月28日[67]、テレビ東京)
- ビジネスStyle(2017年5月7日[68]、フジテレビジョン)
- クローズアップ現代+(2018年7月19日[69]、NHK総合テレビジョン)
- True Tokyo Part 2(2018年10月29日[70]、CNN)
- NHKニュース おはよう日本(2019年5月9日[71]、NHK総合テレビジョン)
- サラメシ(2019年12月3日、NHK総合テレビジョン)
- ザ・ヒューマン(2020年2月8日[72]、NHK BS1)(見る)
- がっちりマンデー!!(2020年2月23日[73]、TBSテレビ)
- Japanology Plus(2020年3月24日[74]、NHKワールドTV・NHK BS1)
インターネットテレビ
[編集]ラジオ
[編集]広告・プロモーション
[編集]活字媒体
[編集]
著作
[編集]- 『百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者』時事通信社、2019年12月17日。ISBN 9784788716940。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “ハロルド・ジョージ・メイさん”. CLOUDCASTING. BIJIN&Co.. 2022年9月11日閲覧。
- ^ a b c “新日本プロレス社長に元タカラトミーのメイ氏”. 日本経済新聞. (2018年5月13日) 2020年3月13日閲覧。
- ^ a b ハロルド・ジョージ・メイ(インタビュアー:岩元颯オリビエ、古賀要花)「学生×トップランナー 「自分はすごいと言おう」 新日本プロレス・メイ社長」『NIKKEI STYLE』、1-2頁、2019年9月30日 。2022年9月11日閲覧。
- ^ ハロルド・ジョージ・メイ (2020年11月27日). “オランダ人DNA脈々と 合理的で商売上手を武器に”. NIKKEI STYLE: p. 1 2022年9月11日閲覧。
- ^ ハロルド・ジョージ・メイ (2020年12月11日). “英語・日本語を必死で習得 頼みはテレビと歌謡曲”. NIKKEI STYLE: p. 1 2022年9月11日閲覧。
- ^ ハロルド・ジョージ・メイ (2020年12月18日). “新日プロレス前社長の挑戦し続ける姿勢 長い異国暮らしが育んだ「やってみよう」精神”. NIKKEI STYLE: pp. 1-2 2022年9月11日閲覧。
- ^ ハロルド・ジョージ・メイ (2020年11月20日). “プロレスの魅力に国境なし 戦いを巡る「物語」伝える”. NIKKEI STYLE: pp. 1-2 2022年9月11日閲覧。
- ^ a b ハロルド・ジョージ・メイ (2020年12月25日). “「社長業」見据えアメリカの大学へ 消防署でボランティア隊長 新日本プロレス前社長”. NIKKEI STYLE: pp. 1-2 2022年9月11日閲覧。
- ^ a b ハロルド・ジョージ・メイ (2021年1月15日). “ビール販売だけではつまらない ハイネケンからリプトンへ転職”. NIKKEI STYLE: pp. 1-2 2022年9月11日閲覧。
- ^ ハロルド・ジョージ・メイ (2021年1月22日). “紅茶「リプトン」でマーケティングトップに、全体見る目養う 新日本プロレス前社長”. NIKKEI STYLE: p. 1 2022年8月9日閲覧。
- ^ ハロルド・ジョージ・メイ (2021年1月29日). “新日本プロレス前社長が説く「海外を知る日本人少ない、は誤解」の本当の意味とは?”. NIKKEI STYLE: pp. 1 2022年9月11日閲覧。
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- ^ “タカラトミー、1Qは営業益18億円と大幅黒字転換 「ベイブレード」好調 リカちゃんやトミカなど定番も貢献 「トランスフォーマー」輸出も寄与”. Social Game Info. (2017年8月8日) 2022年9月11日閲覧。
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- ^ 高木裕美「オメガがオカダの長期政権に終止符を打つ ジェリコ大暴走で内藤からIC王座奪取」『スポーツナビ』、ヤフー、2018年6月10日、2020年3月13日閲覧。
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- ^ 「侍らしさ=男らしさ コカコーラ・ゼロのPR」『フジサンケイ ビジネスアイ』日本工業新聞社、2007年6月5日。
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- ^ 『新作ゲーム開発力を強化!コロプラ新体制のご案内』(プレスリリース)株式会社コロプラ、2021年10月20日 。2022年9月11日閲覧。
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- ^ 経営アドバイザリーボード キユーピー
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- ^ “「プロレス、新時代へのゴング ハロルド・メイ」”. ザ・ヒューマン. 日本放送協会 (2020年2月8日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ “「がっちりマンデー!!」 2020年2月23日(日)放送内容”. 価格.com. 2022年9月11日閲覧。
- ^ “Japanophiles: Harold George Meij” (英語). NHKワールド JAPAN. Japanology Plus (2020年3月24日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ “新日本プロレスは世界で戦えるのか?”. THE UPDATE. NewsPicks (2019年8月6日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ “新日本プロレスリングの魅力語る!社長兼CEOのハロルド・ジョージ・メイさん”. ENEOSプレゼンツ あさナビ (ニッポン放送). (2020年3月6日) 2022年9月11日閲覧。
- ^ 東京都庁 (2019年8月29日). “TOKYO, MY CITY【Long Ver.】Harold George Meij ~Tokyo Nightlife~” (英語). YouTube. 2020年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- ハロルド・ジョージ・メイ - LinkedIn
- ハロルド・ジョージ・メイ - TBSキャスティング
- ハロルド・ジョージ・メイ - CLOUDCASTING
- メイ社長コラム『ハロルドの部屋』 - 新日本プロレスリング - ウェイバックマシン(2020年9月30日アーカイブ分)
ビジネス | ||
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先代 原田克彦 |
新日本プロレスリング社長 第9代(2018年 - 2020年) |
次代 大張髙己 |
先代 富山幹太郎 |
タカラトミー社長 第4代(2015年 - 2017年) |
次代 小島一洋 |
先代 グレッグ・キルレア |
トミー・ホールディングス社長 2015年 - 2016年 |
次代 永竹正幸 |
受賞 | ||
先代 猪塚武 第44回(2018年) |
経済界大賞 グローバル賞 第45回(2019年) |
次代 |