ノート:アジア太平洋経済協力
「アジア太平洋経済協力会議」の呼称は誤用であるというのは激しく非難されるほどのことか?そしてAPECは「非公式」なのか?
[編集]ウィズダム英和辞典(三省堂刊)や「データブック オブ・ザ・ワールド」(二宮書店刊)、その他一部webページにおいて「アジア太平洋経済協力会議」の訳語は"Asia-Pacific Economic Cooperation Conference"であるとされています。報道での呼称はこれらに倣ったものと考えられ、「アジア太平洋経済協力首脳会議」と「アジア太平洋経済協力閣僚会議」などの総称を「アジア太平洋協力会議」と呼び、本来「APECC」または「APEC首脳会議」「APEC会議」などと略さなければならないものを便宜上、(本来「アジア太平洋経済協力」の略称である)「APEC」に代用して集約していると考えられます。また、序文で日本語で「会議」という名称を用いるべきでない理由として「非公式なフォーラムである」「メンバーを法的に拘束しないゆるやかな協力の枠組みである」という2つがあげられていますが、前者については「非公式」の意味が不明瞭です。APECの首脳会議や閣僚会議は各国の首脳や閣僚が参加する公式会議であり、APECにはシンガポールにおかれた本部、事務局や各種諮問委員会から成る複雑化した組織があります。マーストリヒト条約によって創設(厳密にはECからの改組)されたEUのように条約によって設立されたものではありませんが、たいていの資料では「政府間公式協議体」などの語が用いられており、「非公式」という言葉はあまり見たことがありません。また後者については「会議」という日本語に序文で述べられているような強い集権的な組織としての意味合いがあるかのような記述ですが、「機構」「機関」などならまだしも「会議」という言葉にそのような意味合いがあるとは思えず、APECをアジア太平洋経済協力会議と訳すことが誤用であるとの主張が必ずしも有用かつ必要なものとは全く思えません。 従って、本文は「APEC」が厳密には「アジア太平洋協力」の略であり、「アジア太平洋協力会議」はAPEC加盟国間での各会議の総称であることを示唆する程度にとどめるべきと思います。
参考:
- 外務省: APEC 外務省ホームページ:外交政策>経済APEC - APECをアジア太平洋経済協力と訳
- goo_exBuzzwords経済・社会_アジア太平洋経済協力会議 - APECとアジア太平洋経済協力会議を別見出し語に設定するも、語義的な違いは明示せず
- 東京書籍ウェブワールドデータベース2004<国際用語・略語一覧> - APEC (Asia-Pacific Economic Cooperation)とAPEC (Asia-Pacific Economic Cooperation Conference)を別見出し語に設定
- Infoseekマルチ辞書検索カタカナ・略語検索 - 見出し語を「APEC [Asia-Pacific Economic Cooperation Conference]」に設定、訳語はアジア太平洋経済協力閣僚会議
--慈姑鑑真 2008年11月22日 (土) 15:47 (UTC)
APECの日本語における発音について
[編集]本記事は現在、その脚注に、
- 読みは「エイペック」であって、「アペック」ではない。
という記述を含んでいます。これについては議論が必要と考えますので節を立ち上げました。
Aという文字を「エイ」と読む言語を、私は英語以外に知りません。確かに英語はグローバルスタンダードですが、所詮はデファクトスタンダードであって、世界を統一した正式言語ではありません。各国が自国の言語を尊重する流れにある中で、国際的な観点に立つと、言語的問題の起こる場面場面において、本当に英語に準じる根拠および必要があるのかどうかを検討することは重要です。
確かにAPECという略語は英語に由来しますが、固有名詞である以上、各国語でそれを何と読むかは本来自由です。特にこのように多国間に跨る組織・枠組みとあっては、英語が共通語として利用されていたとしても、本質的にその存在や名称が英語圏に属するものであるとは認識されないはずです。
もっと言えば、英語で議論するときでさえ、英語の慣例というのが絶対的に統一されたものではない以上、特にノンネイティブが一部の固有名詞の発音について自言語の慣例を適用したとしてもそれを非難されることはありません。民族的な観点から、意図的に英語的な慣習を排除するような場合もあるかもしれません。いずれにせよ、文脈というものがある限り、実際上の混乱もほとんど生じないと考えられます。
そして日本語は本来、「ローマ字」が示すように、Aという文字を「ア」と読む立場を取るはずです。事実、北大西洋条約機構の略語であるNATOは英語表記由来で、英語読みは「ネイトー」ですが、日本では慣例的に「ナトー」と読まれます[※]。
以上のような背景にも拘らず、「アペック」という読み方を「間違い」と断ずるとしたら、それは英語至上主義あるいは英語崇拝以外の根拠を持たないと考えられます。
よって、上述の記述の保持のための最低限の出典として、APECがその名称の発音を/ˈeɪpɛk/等とする旨の明文規定を持っているという出典の提示を求めます。提示がないようであれば、この記述を除去するか、あるいは記述を修正するかのいずれかが必要になると考えられます。修正後の記述の例を下に掲げます。
- 日本語における発音としては、「エイペック」が日本政府(外務省)[1]および日本のマスコミの慣例として用いられている。
- [1] 教えてAPEC!
また参考として、APECの公用語・共通語等に関する立場について調査ができる方がいらっしゃいましたら、ぜひお願いしたいと思います。
[※] なお、Wikipediaの北大西洋条約機構(2011年9月19日現在)の項に、「NATOをナトーと読む日本の慣例はドイツ語に由来している」とする主張もあるが、出典不明。--Kirikaxfan 2011年9月19日 (月) 04:17 (UTC)
外部リンク修正
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- http://www.apec2008.org.pe/ にアーカイブ( https://web.archive.org/web/20071013031257/http://www.apec2008.org.pe/ )を追加
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