ニッパーズ
ライフセービング活動におけるニッパーズ(英:Nippers)とは7歳から13歳までの幼いライフセーバーのことである。年長のライフセーバーと違い、彼らの多くは浜辺のパトロールには従事しない。ニッパーズの活動目的は、水辺に対する安全意識の向上と水に親しむことである。
ニッパーズは海岸での安全、たとえば危険な岩場や生物(例ヒョウモンダコ)、離岸流や砂州や波といった海の状態について学ぶ。ある一定の年齢になれば基本的な応急処置や、心肺蘇生法も学ぶことができる。
ニッパーズは所属するライフセービング・クラブによってU-10(10歳以下のグループ)、U-12(12歳以下)、U-14(14歳以下)などと分けられており、U-14だけがビーチをパトロールしたり、年長者と共に競技会に参加することが許されている。
年長者と同じく、ニッパーズもスポーツカーニバルなどで他のライフセービング・クラブと対抗で競技する。ニッパーズはビーチ・スプリント(海辺の短距離走)、ビーチ・フラッグス、競泳、ボードレース、リレー、マーチ・ポスト(オーストラリアで発案された救命ロープ用具であるサーフ・リールを12人で抱えて行進する競技)といった種目で、個人および団体競技に参加することができる。年長者と異なり、ニッパーズはサーフ・スキーとサーフ・ボートのレースには参加できない。また彼らが使用するサーフボードは、年長者に比べて短い。8歳以下のニッパーズは競技に参加できない。
7歳以下のメンバーを抱えるクラブもあり、7歳以下は「タイニー・トッツ(Tiny Tots)」と呼ばれ、競技に参加せず、応急処置や海に関する知識も学ばない。タイニー・トッツの活動はゲームや、浅い所で歩いたり手足をばしゃばしゃさせる程度である。
ニッパーズを卒業すると、通常ユース(Youth)に進む。ユースは概ね13歳から23歳頃までを対象に、U-15(15歳以下)、U-17、U-19、U-23などのグループに区分されている。