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ドルフィンポート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドルフィンポート
Dolphin Port
外観
店舗概要
所在地 892-0814
鹿児島県鹿児島市本港新町5番4号
座標 北緯31度35分35.1秒 東経130度33分44.6秒 / 北緯31.593083度 東経130.562389度 / 31.593083; 130.562389 (ドルフィンポート)座標: 北緯31度35分35.1秒 東経130度33分44.6秒 / 北緯31.593083度 東経130.562389度 / 31.593083; 130.562389 (ドルフィンポート)
開業日 2005年4月25日
閉業日 2020年3月31日
施設所有者 鹿児島ウォーターフロント
施設管理者 鹿児島ウォーターフロント
店舗数 25
駐車台数 750台
外部リンク http://www.dolphinport.jp/ - ウェイバックマシン(2020年3月31日アーカイブ分)
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夜のドルフィンポート(2009/10/31)
NHK鹿児島放送局より

ドルフィンポートは、かつて鹿児島県鹿児島市本港新町鹿児島港内)の埋立地にあった複合商業施設2005年4月にオープンし、2020年3月に閉業した。

概要

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木造2階建で南国のバンガローを思わせる建物で、特産品の直売店や飲食店を中心に約20店舗が入居していた。運営は山形屋や地元財界を中心とした共同出資会社である鹿児島ウォーターフロント株式会社。1986年に開始された埋立地利用の計画が1990年代前半のバブル経済の崩壊で停滞したため、2003年に鹿児島県と鹿児島市による設計コンペで選定された山形屋案をもとに建設された[1]。用地は約15年の期限付定期借地契約により賃貸借されていた。オープン2日前の5月23日には祝賀会と落成式が行われ県や市、施設関係者などが参加した[2]

鹿児島本港の離島航路や桜島フェリー乗場に近く、桜島を正面に望む立地であるため周辺でイベントが開催された際には多くの人出があった。尚、開業から2013年までに延べ1675万5000人が来場している[3]

また、隣接する区画に2006年12月1日NHK鹿児島新放送会館がオープンした(会館自体の運用に関しては同年10月30日から行われている)。同施設には一般も利用可能なNHKアーカイブスライブラリーや階上には展望スペースも設置されている。

2013年5月に鹿児島県が老朽化の著しい鹿児島県総合体育センター体育館及び鹿児島県総合体育センター武道館の新設移転候補地として、ドルフィンポートに隣接する鹿児島県所有地を挙げた上で2016年6月に閉鎖を前倒しする計画を出した[4]。しかし、2013年8月に世論調査等により市民の反対の声が高かったことから、これらの県立総合体育施設の新設構想は白紙撤回されている[5]。体育館の移設案はのちにドルフィンポートに隣接する県有地ではなくドルフィンポート跡地そのものに移った[6](後述)。

賃貸借契約満了に伴い、ドルフィンポートは2020年3月31日をもって閉鎖された[7]。テナントはそのほとんどが閉店を余儀なくされたが、『廻る寿司 めっけもん[8]や、『山形屋フォトスタジオ』[9]のように、移転したものもある。

跡地利用

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駐車場としての利用されている閉鎖後のドルフィンポート

閉鎖後は暫定的に月極駐車場として運営している[10]

但し、跡地利用については2016年の鹿児島市長選挙で、Jリーグ鹿児島ユナイテッドFCが本拠地とする前提で計画しているサッカー・ラグビースタジアムの建設を公約に掲げた森博幸が中心となった有識者によるサッカースタジアム整備検討協議会[11]の討議が進んでいた。森はその候補地として当跡地をあげていたが、その当時の鹿児島県知事だった三反園訓は「ドルフィンポート跡地にスポーツ施設は検討対象としない」として在任中は否定的な考えを示し、平行線をたどっていた[12]

その後、2019年2月に再開発について鹿児島県が民間活力の導入を基本としてグランドデザインを策定して、2020年3月からホテルや集客施設の誘致提案を必須の前提条件としたうえで、事業者の公募を開始するとしていたが、新型コロナウィルスにより公募期間は延期され、具体的な再開発までに踏み込むことができず、国際的な会議が可能なコンベンション施設や展示場の整備を行うことも視野に入れて、県民や地元の財界、商店街などの意見を交えて検討するとしているにとどまっていた[13]

2021年11月に県の新総合体育館計画について有識者でつくる検討委員会の初会合が開かれ、2022年1月31日にドルフィンポート跡地での整備を柱とする構想案がまとめられ知事に提出された[6]。ドルフィンポート跡地に整備する新施設の呼称は多目的利用となるため「スポーツ・コンベンションセンター」となったが、正式名称は命名権(ネーミングライツ)を含めて検討されることになった[14]。2022年度中にドルフィンポート跡地の地盤の強度や地質の調査を終える予定である[14]

ドルフィンポートの位置(鹿児島市中心部)
ドルフィンポートの位置(鹿児島市内)
ドルフィンポート
ドルフィンポート
鹿児島中央駅
鹿児島中央駅
ドルフィンポートの位置(鹿児島市)
ドルフィンポートの位置
ドルフィンポート
ドルフィンポート
ドルフィンポートの位置

入居店舗等

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ショップ等

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1F

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2F

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  • チャペルプティブランシェ
  • 山形屋ブライダルサロン
  • ひぃふぅみぃ

レストラン

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1F

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  • めっけもん
  • 山小屋
  • 黒豚専科伊集院
  • びっくりドンキー
  • 焼鳥の西屋
  • 鹿児島ラーメン 我流風

2F

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かつて入居していた店舗等

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1F

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  • カラオケSPOT MYくん
  • 篤姫

2F

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イベント等

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篤姫館

2008年NHK大河ドラマ篤姫」が公開されたのを記念して、同年1月6日から翌年3月31日まで篤姫館が設置された。館内ではヒロインの宮崎あおいが実際に着た衣装や打掛、また篤姫の紹介するパネルまで設置された[15]

美人ビアガーデン

2012年から2019年まで2階レストラン「ポルトカーサ」で夏限定でオープンした。このイベントは美人時計や美男時計などを手掛けるミエルカとのコラボであった[16]

また、冬にはイルミネーションが点灯されていた。

イルミネーション


交通アクセス

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※ これらの路線はドルフィンポート開業日に開始された[17]。尚、鹿児島市電「いづろ通電停」も利用可能であった。

脚注

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  1. ^ 【九州・街づくり事情】鹿児島 ドルフィンポート(上)”. 福岡県民新聞. 2022年7月2日閲覧。
  2. ^ “’’新名所へ評判上々 ドルフィンポート公開’’”. 南日本新聞. (2005年4月24日) 
  3. ^ “前倒し閉鎖に驚き 出店者、雇用に不安”. 南日本新聞. (2013年5月30日) 
  4. ^ “本港区に体育館 ドルフィンポート16年撤去”. 南日本新聞. (2013年5月29日) 
  5. ^ 鹿児島県総合体育館計画が白紙に、市民らの反対強く 読売新聞鹿児島県版 2013年8月24日閲覧[リンク切れ]
  6. ^ a b 鹿児島県新総合体育館 景観、防災など10項目の配慮求める 検討委が構想案を知事に提出”. 南日本新聞. 2022年2月11日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ “さようなら「ドルフィンポート」 15年の営業終える 鹿児島市 /鹿児島”. 毎日新聞. (2020年4月1日). https://mainichi.jp/articles/20200401/ddl/k46/020/437000c 2020年5月11日閲覧。 
  8. ^ ステーキハウス『RED PEPPER』南埠頭店(同じ会社が運営していたため、めっけもんの受け皿の為に閉鎖したもの)の跡地
  9. ^ 近い時期に開業した『山形屋ブライダルサロン』カリーノ天文館店と同じ場所
  10. ^ 鹿児島県ホームページ[リンク切れ]
  11. ^ “【17年度中に方向性提言】鹿児島市、スタジアム整備検討協議会の初会合開く”. 日刊建設工業新聞. (2017年3月30日). http://nikkankensetsukogyo2.blogspot.jp/2017/03/blog-post_214.html 2021年9月26日閲覧。 
  12. ^ “鹿児島本港区活用で答弁 スポーツ施設整備は検討せず 県議会”. 毎日新聞鹿児島版. (2017年6月29日). https://mainichi.jp/articles/20170629/ddl/k46/010/292000c 2021年9月26日閲覧。 [リンク切れ]
  13. ^ これまでに寄せられた主なご意見・ご提案と対応(令和2年度)
  14. ^ a b 「新総合体育館」改め「スポーツ・コンベンションセンター」に 鹿児島県が呼称変更 多目的利用をイメージ”. 南日本新聞. 2022年2月11日閲覧。[リンク切れ]
  15. ^ 篤姫館オープン”. 鹿児島西ロータリークラブ. 2022年2月4日閲覧。
  16. ^ 鹿児島・ドルフィンポートに「美人ビアガーデン」-「美人時計」とコラボ”. 鹿児島経済新聞. 2022年2月4日閲覧。
  17. ^ “3種の運賃’’誕生’’150円「ドルフィン」運行”. 南日本新聞. (2005年4月26日)